大阪府教育委員会 委員長 竹内 修 様
           2004、12、22
           知的障害者を普通高校へ寝屋川連絡会 足立真弓(門真4中保護者)
                         門真市立第四中学校
         知的障害児の特別枠高校入学の嘆願書 

貴教育委員会におかれましては、障害をもつ生徒の受験に対していろいろとご配慮頂いて
る事に対して敬意を表しております.
 大阪府においても全ての人達の人権を尊重する社会をめざし「人権施策推進基本方針」や
「第3次障害者基本計画」をもとに施策が総合的に進められています.
 しかし、義務教育において、共に学び生きてきた知的障害をもつ生徒にとっては高校に行
きたくてもそれを保樟する為の「特別枠」もありません。これは、納得する事が出来ません。
 私達は、障害者と共に生きる理念のもとに、知的障害とは点数がとれない障害である事を
正しく理解して下さる事を訴えます.そして、それに見合つた配慮がなされ、地域の仲間と
共に「共生の教育」がなされる事を強<強<訴えます。
 門真四中の障害をもつ仲間もそうですが、府立門真なみはや高校(第4学区)には特別枠が
なくて入学できません.足立幸子も障善を受け、発作と戦いながら生命を守り、苦しい訓練に耐えて
ようやくスローではあるが動けるようになりました。しかし、身体の麻痺は残っており見る
書く計算等に多くのハンディを背負うことになってしまいました.また、現在も発作とは闘
い続けてあり、発作防止薬は手放せません.もちろん、知的にも大きな障害を受けています
ので、入学試験で皆と同じ選抜基準では「合格する」という事は絶対に無理な状況です.
 しかし、門真四中に入学し、多くの仲間と共に勉強や運動、行事やクラフ活動に参加する事
により、学習面も大きく成長しました。また、生活面でも校則が守れますし、友達関係も作
れるようになりました。
 一方、仲間の健常者達も足立幸子を理解し支えてくれるようになりましたし、足立幸子を
見て「私達も負けずに頑張らなくては」と考えられるようになりました.
 現代は、子供の心に「荒れ」が見えますが、健常者と障害者が共に成長する事は正に「心の
教育」であり、貴職がめざす差別のない「人権擁護に立つ教育」と合致していると思います。
 貴職におかれましては「知的障害児」や足立幸子に、上のような教育がなされますように願い
訴えます。この事は国際規範でもある「子ども権利条約」や我が国の第一の法である憲法や
その他の人権法にも明記されています。この運動が知的障害をもつ子ども達や足立幸子の高
校入学の実現に繋がりますようによろしくお願い申し上げます。

言己

〔嘆願事項]
・福祉エリアをもつ「大阪府立門真なみはや高校」に希望する知的障害児の
特別枠を新設して下さい。
・知的障害をもつ足立幸子に「大阪府立門真なみはや高校への入学」を
特別枠で認めてください。
         
2004年12月知的障害者を普通高校へ寝屋川連絡会
          門真市立第四中学校

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