橋下知事への質問状

(2011年3月10日 「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク(府内122団体で構成)で担当課に手交)
 2010年12月28日に大阪府のホームページに掲載されました、橋下徹知事「私の問題意識(『教育』への思い)」を拝読いたしました。知事の教育観に触れられるものと期待して読み始めたのですが、一読して、驚きと共に大きな失望を抱いてしまいました。
 障害のある子どものことが全く書かれていません。知事の教育に関するお考えの中に、障害のある子ども・児童・生徒のことが一顧だにされていないことを知り愕然としてしまいました。
 意図的に抜いたというよりも、知事の「問題意識」「教育への思い」「大阪の教育の構想」の中に、もともと障害のある子どものことが抜け落ちており、そのことの当然の帰結として、今回の文章中に表れなかったのではないかと察しているところです。知事ご自身が、障害者を権利の主体と位置づける考えをお持ちでないことを露に示していると、私たちは読み取るべきなのでしょうか。
  私たちは、2009年1月20日に、知事宛に“障がいのある子も、ない子も「共に学び、共に生きる教育」をもっと充実発展させるための公開質問状”を提出しました、“「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク”(府内の122団体で構成)です。その折の「公開質問状」に、知事から一言の回答もいただけなかった理由もそこにあるのかと、改めて考えさせられました。
知事に質問いたします。知事のまとまった「教育観」の表明であり、「教育政策」の根幹である「私の問題意識(『教育』への思い)」の中に、なぜ障害のある子どものことが一字一句も触れられなかったのか、知事のお考えをぜひお聞かせくださいませ。
あわせて2年前の質問状についても、誠意あるお答えを頂きたく、お願い申し上げます。

(付記)

※なお、回答は文書にて3月20日までにいただけますようお願い申し上げます。
2009年1月20日付「公開質問状」と、そのときの添付資料を同封いたします。
※以上の点についてわかりにくい点や疑問がございましたら、以下までお問い合わせください。
連絡先:「知的障害者を普通高校へ北河内連絡会」事務局 松森 俊尚(まつもり・としひさ)TEL:090-1960-3469 Email:matumori@crux.ocn.ne.jp