2011年10月25日
大阪府知事・大阪維新の会代表・大阪市長選挙予定候補: 橋下 徹 様
「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク  代表:鈴木 留美子
                   (構成団体)知的障害者を普通高校へ北河内連絡会
                                   「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会
                                       障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議
                    高校問題を考える大阪連絡会 等123団体
公開質問状
橋下知事は「教育基本条例案」の採決を残したまま10月31日付で府知事を辞職し、大阪市長選挙に立候補されることを公表されました。橋下知事は就任以来教育に大きな関心を持たれ、いろいろと発言されてきました。府立大学での府民討論会では府民の意見に対して、はっきりと「大阪の共に学ぶ教育は守ります」と明言されました。しかしながら次々に打ち出される施策やプラン中には「障害児・者」のことは殆ど触れられていません。なぜでしょうか?
私たちは「障害」ゆえに不利益をこうむることを「差別」だと思っています。今回提案されている「教育基本条例案」により「障害児・者」がさらなる差別を受けることを、私たちはとても危惧しています。
私たちは様々な疑問や不安から2009年1月、橋下知事に対して府下122団体連名による『障害のある子も、ない子も「共に学び、共に生きる教育」をもっと充実発展させるための公開質問状』を出させていただきました。
しかしながら橋下知事ご自身には届かず府教委に「丸投げ」されたようで、府教委事務局からの文書による回答が届きました。回答の中味は、まったく従来と変わらないものでした。
私たちがお聞きしたいのは、橋下知事のお考えです。府知事を辞するとはいうものの現在はまだ在職中ですし、何よりも「教育基本条例案」を提出した「大阪維新の会代表」としての責任があります。また大阪市長選挙候補として、今後の大阪市の教育をどのように進められるのかを知ることは、大阪市民にとって具体的な投票行動に大きく関わります。

 

私たち123団体は以上のように考え、現知事として、大阪市長選挙候補予定者として、そして「教育基本条例案」提出議員代表者としての橋下徹さんに対して、以下の通り質問いたします。
今度こそ、私たちの具体的な質問に知事自らの言葉で、誠実にお答えいただきたく、お願い申し上げます。
なお、回答は文書にて知事在職中の10月31日までにいただけますよう、お願い申し上げます。念のため別紙にて2009年に提出した「公開質問状」を添えさせていただきます。回答宛先およびお問い合わせは下記のとおりです。
※ 「『共に学び、共に生きる教育』日本一の大阪に! ネットワーク」 事務局 松森 俊尚(まつもり・としひさ)
TEL:090-1960-3469  Email:matumori@crux.ocn.ne.jp

 

いただいた回答は、下記ウェブサイトに掲載して公開します。また、その他のウェブサイト、Facebookなどで転載するほか、マスコミ各社、報道関係者に送付します。
〇『餓鬼者』http://www15.ocn.ne.jp/~gakimon/ 〇『大阪発「ともに学び、ともに生きる教育」情報板』 http://massugu.way-nifty.com/tomonimanabu/ 〇『いんくる〜しぶ・は〜つ』http://blog.goo.ne.jp/kiyoyo_2006
〇mixi『インクルーシブ教育』コミュニティhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=717176  〇GREE『インクルーシブ教育』コミュニティhttp://gree.jp/community/35909
質問事項
1.橋下さんが提案されている「教育基本条例案」における「障害児・者」の教育と、改正された国の「障害者基本法」の第3条、第16条との共通点および違いは何ですか?理念と具体的な施策の両方についてお答えください。
2.橋下さんのお子さまに「障害」があった場合、地域の小中学校を選ばれますか、それとも「支援学校」を選ばれますか?その理由もお聞かせください。
3.これまで「障害」のある児童・生徒・学生とともに学ばれた経験はおありですか?その感想もお聞かせください。
4.「障害」のある子が府立高校への進学を希望した場合、どのような進路保障が適切だとお考えですか?そう考えられる理由もお聞かせください。
5.「障害」のある人たちのように被差別で少数の人たちの声を橋下さんや維新の会の政治に反映させるために、どのような方策を講じようとされているのでしょうか?具体的にお答えください。