■府教委 特別支援コース・高等支援学校説明会
   11月20日(日)・21日(月)午後2時〜4時 大阪府教育センター大ホール

 ■解放共闘・府教委交渉
   11月30日(水)午後3時15分〜 職員会館北館4階多目的ホール

府教委交渉 11月30日(火)3時15分〜4時45分 日赤会館3階中会議室

 寝屋川の発言枠2名分を確保しています。@足立さんから 高校入学特別枠を要望。保護者、同級生の『請願書』を手交。A杉村さんから 「居住地交流」の実態と、養護学校、高校双方の授業としての位置づけを訴える。

 会から6名の参加を聞いていますが、都合がつけばぜひ参加してください。

知的障害者を普通高校へ北河内連絡会       会 報

第69回定例会報告(2011年9月17日) 参加者20人
〈フミヒロくんの高校生活〉
 豊高さんとフミヒロくんが常磐大学のオープンキャンパスに参加の為出席できませんでしたが、メーリングリストに詳細な現状報告をしてくださいました。それをもとに話し合いました。
・登下校時の道路への飛び出しや、ピンポンダッシュ・・・などの苦情が学校にも寄せられ、このままでは停学などの「処分」をせざるを得ないとの話があった。しかし、校内での例えば喫煙や授業をサボるなどの問題ではなく、フミヒロくんの登下校という社会生活に関わる問題を取り上げて、学校が「処分」を言及するのはおかしいのではないか。障害者の移動・交通という、むしろ国や自治体や、市民の側の課題であるとも言える。それを保護者の責任に歪曲してしまっているようでおかしい気がする。登下校の仕方で「処分」を言うのであれば、逆に学校が今後登下校について責任を持つことを宣言することでもある。
・野崎駅周辺のことなので(実際教師も目撃していると言っているのだから)、生徒や教師も知っているのに、なぜフミヒロくんに近づいて注意したり、いっしょに登校したりしないのだろうか。教師の姿勢が生徒達に影響していると言えないか。
・2週間に1度学校側との話し合いが持たれることになったことは、いいことだ。フミヒロくんがいることで学校側も考えざるを得なくなってきた。「注意」や「処分」のことを学校が親に話す場ではなく、フミヒロくんの安全な登下校や、楽しい学校生活、授業や学習についてアイデアを出し合う機会にしていければと思う。
・登下校の問題の解決方法を考えていかねばならない。登下校のガイドヘルパーを認めるように、枚方市でも要望を上げているが、しかし今どうしていくのか考える必要がある。

〈寝屋川市の医療的ケアの現状〉
 
2011年度から学校を離れた社会見学、遠足、泊を伴う学校行事への看護士派遣が認められて、最初の遠足が5月にあった。その喜びを話された。課題として、遠足の下見に看護士も同行することを看護士もいっしょに求めたが、教育委員会も学校も認めなかった。看護士の旅費や保険が措置できていないとのこと。10月の遠足に向けても要望している。
 林間、修学旅行など泊を伴う場合には余計に下見の必要性が生まれる。Oさんが来年林間なので、それを目標に学校と委員会と話し合っていくことを確認した。
〈来年度受験について〉
・枚方市在住のHさん(中3男子)から。学習障害と言われている。なぎさ高校自立支援コース、他の高校、少林寺拳法が好きなのでそれを活かした「特色ある学校」(専門学校?)などを考えている。現在みんなといっしょに過ごして何の問題も起きていない。友だちといっしょに長尾高校へ行こうかとも思うが、高校の普通教室でうまくやっていけるか不安がある。
 定員割れの問題や、公立・私学高校の定数問題などがどうなっていくのか情報がほしい。
・門真市在住のNさん(中1男子)から。門真ではほとんど情報が得られない。親同士の交流もないので、インターネットで知り7月の「高校進学を考える学習会」参加した。これから、何人かに声をかけていっしょに参加できるようにしたい。
・寝屋川市在住のSさん、Yさん、Mさん(いずれも小6)
地元の中学校に進学する。校長が昨年度までの小学校長だったので、校長からも「待ってるでぇ」と声をかけてもらった。中学時から高校入学に向けた取り組みを始める必要が話された。校長との話し合い。テストの受け方。評価の仕方等々。小学校入学から、この連絡会に参加してくださった3人だが、もう中学で、すぐに高校があると思うと、本当に早いなあと、その実感を述べられた。

次回は、10月22日(土)1時30分〜4時 寝屋川市民会館会議室

第5回 「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会 報告(2010年11月27日更新)
 
(関山さんから)

◇ 11月6日(土曜日)に午後1時半〜5時まで
◇ 寝屋川市民会館で       ◇ 参加者:55名
◇ 内容 
    始めに、松森さんから、大阪府内の4カ所で、「ともに学ぶ」高校問題を考える会が開かれている意義が語られました。 本当に!!
 
  次に、大阪府教育委員会支援教育課の長谷川指導主事からの話がありました。色々ありましたが、私が心に残ったところで、・・・
 
     ・ 「自立支援コ−ス」と「共生推進校」の説明:去年度に両方とも3校ずつ増設を府教委としては、申請したが、
      今年度から認められたのは、「共生推進校」3校だけであった。それは、自立支援コ−スの方が、金がかかるから。
      「共生推進校」は、たま川高等支援校の生徒が、「共生推進校」に通うというもので、国から予算が出る。
      また、週に1日は、たま川へ通い、職業訓練的な学習をするというもの。
     ・自立支援コ−スは、「ともに学ぶ」ことをするために設置されたもの。その主旨を考えて、授業、行事、クラブなど考えている はず。
  
  会場から、様々な質問が出され、長谷川さんが答えてくださいました。
  
  障害のある生徒を高校で迎えた体験を馬場さんが、話しました。
  また、高校を受験する立場から、豊高さんが語られました。文君、豊高さん、みんなで、しっかり応援します。
 
  そして、フリ−ト−クでは、、会場から、様々な方の質問や、悩み、苦労して切りひらいてきた力強い体験談、意見、
  横のつながりの大事さが先輩の方々から語られました。 貴重なご意見を頂きました。
  また、吹田から来られた方々がありましたが、残られた方は、吹田の連絡会の方とつないで頂いたと思っています。                 
 
アンケ−トの報告
 
 ○ 寝屋川の小学校5年生の保護者
    すぐにやってくる高校進路問題。今から知っておくべき情報。今から準備しなければならないことなど、すごく勉強になりました。
    親の横のつながりをもっと作りたいし、お友達にも共有情報を広めたいです。
 
 ○ 門真市の中学校の教職員
    支援学級の担任をしています。多くの方がおっしゃっられていましたが、障害のある子どもの進路の選択肢について知らないことがたくさんありました。勉強になりました。
 
 ○ 寝屋川市の小学校2年生の保護者
    小2で、身体に障害をもっています。今回の自立支援校などの話では、療育手帳を所持しているという話がありました。
    知的に障害のない場合の高校受験は、一般の方と同じなのでしょうか。身体に障害があっても同じように行けるのか、遠い学校まで通えるのか、受け入れてもらえるのか、心配です。 
 
 ○ 寝屋川市の中学校の教職員
    中学校の支援学級の担任をしています。今年度3名の3年生が、たまがわと自立支援コ−スを受験希望しています。
    自閉症の障害を持っている生徒にとって、支援学校の高等部に進むのがよいのか、自立支援コ−スの高校にすすむのがよいのか、熟慮しているところであります。面接の時、黙り込んでしまうかもしれないので、同伴者(保護者または、教職員)に代理で応答してもよろしいでしょうか?<−OKの返事を頂きました。
 
 ○ 寝屋川市の中学校2年生の保護者
    自立支援校、共生推進校の内容とともに、親としての様々な取り組み、行動など、勉強になりました。
 
 ○ 寝屋川市の中学校3年生の保護者
    まだまだ???だらけで。
 
 ○ 寝屋川市の小学校5年生の保護者
   高校についての情報、ありがとうございました。受験するにあたって、中学・小学校から心構えが必要だと感じました。
   地元の高校に当たり前に行ける時代になって欲しいと思います。この先も、良い方向になるように、ともに、勉強していきたいと思います。
 
 ○ 交野市の19歳の保護者
   久しぶりに参加させて頂き、娘の受検の時などを思い出すきっかけになりました。あれから5〜6年経つのに、何も変わってないんだなあ〜と感じました。やはり、言い続けていく大切さ、地道な活動の大切さを感じました。
 
 ○ 吹田市の中学校3年生の保護者
   体験の話を聞けて良かったと思います。  
   知的障がい生徒自立支援コ−スと共生推進の2通りの選択肢があることもわかりました。
   今、なにをすべきかを、もっと教えて欲しかったです。
   高校について、具体的に、受検できるかどうかを。横のつながりが大事!
 
 ○ 枚方市の中学校1年生の保護者
   知的障害はあるが、手帳は頂けない域の子にとって、府立の高校の受験は、難しい課題であると認識(手帳は、75以下)
 
 ○ 枚方市の中学校1年生の保護者
   まだ1年生ですが、中学生活は、あっという間に過ぎそうなので、いち早く情報が欲しくて参加しました。知的レベルがかなり低いので、「支援学校」という道しかないのかな?と思っていましたが、。共生推進校、自立支援コ−スなどの存在も知り、もう少し、詳しく学びたいと意欲が出ました。
 
 ○ 7市以外の中学校の教職員
   去年、勤務校の支援学級の生徒2名が、なぎさ高校自立支援コ−スを受検しましたが、不合格となり、今は別の高校や、高等専修学校に行っています。自立支援コ−スは、中学校での通常の学級と支援学級の両方で学ぶスタイルが継続できるので、本校の保護者に人気があり、今年も1人の生徒が受検を希望しているので、支援コ−スについて、もっとしりたいと思って、参加しました。保護者の方々の自分の子どもだけでなく、たくさんの子ども達のことを考える姿勢と行動力に共感しました。
 
 ○ 枚方市の中学校3年生の保護者
   長谷川主事のお話が聞けて、大変良かったです。これまでも、聞いているのですが、長谷川さんが、個人として、そして大阪府のグル−プとして、「共に学ぶ」真髄というか、本質を大切にされていると言うことがとてもよくわかり、涙が出るほど感動しました。
   長谷川先生に「がんばって!欲しい、ありがとうと思っています。」とどうぞよろしくお伝え下さい。
   フリ−ト−クで話すつもりじゃないコトまでいろいろいっぱい話してしまいました。とまらなくて・・・。ごめんなさい!
   ただ、今回初めて来られた方に、「パス有り」で、一巡発言を求めるなど、来られた方をもっと引き込む「しかけ」があってもいい、
   と思いました。
   
   * 大いに参考になるご意見をありがとうございます。席の設定についても、反省しております。顔がお互い見やすい並べ方が
      よかったね、と。
 
 ○ 交野市在住の高校の教職員
   これまで障害のある子どもを普通科高校へと道を拓いて来られた方々の話を聞き、改めて、今、学校に必要なのは、保護者と教職員が、もっともっと話をすることだと思いました。学校の状況は、今、とても厳しいですが、それを直していくのは、私達だと思いました。 
  ***
 
  大変、貴重な感想・ご意見を、ほんとうにありがとうございました。
  皆さんのご意見を頂き、次へのバネにして、お互いやっていきましょう。
 


第4回“「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会”の感想集
《当日アンケートから》 
(2010年9月18日 更新)

○ 長い時間、勉強になる話ばかりで、あっという間に思えました。
  高校進学は、、させてやりたいと思いました。
  どうすればいいのか、どういう高校が受け入れるのか、
  これからも、勉強したいと思います。
        寝屋川市  小学校5年  保護者
 
○ 参加させて頂き、頑張っていこうという気になりました。
   大変ためになった勉強会でした。
        寝屋川市  小学校5年  保護者
 
○ 勉強になりました。(考え方、など)
        寝屋川市   中学校  3年  保護者
 
 
○ うちはまだ小6ですが、とても参考になりました。
  これからも、色々話を聞きたいです。
        寝屋川市   小学校  6年  保護者
 
○ 我が子のために、迷いながらみなさんがんばっておられることが、よく伝わり、私も
   がんばらないと・・・と思いました。
   ありがとうございました。
        寝屋川市   中学校  2年  保護者
 
○ 障害をもつ親は、これで正しいのかと思ってしまうところが、あります。
  皆さんの話を聞いてひとりの子どもとして当たり前に生きること、どんどん外
  へ出て、いろいろな世界を広げてあげることが大切だと思いました。 
        寝屋川市  小学校  2年  保護者
 
○ 沢山の方が来ておられて、びっくりしました。
  中学校側から、入学に難色を示されている方も発言され、石橋さんのお話も思い合わせて、
  この会が開かれることに大きな意義があることを、改めて強く心に思いました。
        枚方市   中学校  3年  保護者
 
○ 1,寝屋川市内にある寝屋川高校、西寝屋川高校、北河内さつきが丘高校にも、
    「自立支援 コ−ス」がもうけられることを切望します。
  2,知的障害者だけでなく、「情緒障害者」や「アスペルガ−」などの発達障害者のコ−ス
     もあるといいと思う。
          寝屋川市   中学校   支援学級担任
○  
本当に、良かったです。白井さん、豊高さん、井村さん、新さん、短い時間にもかかわらず、今までの歩みとこれからへの思いが熱く凝縮していて、個性豊かで、宝物のような生きた言葉を語ってくださったと思いました。(支援者) 


第4回“「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会”を開きました。
(2010年8月30日更新)
 
 7月には3つの地域で、たてつづけに「障害のある子どもの高校進学を考える学習会」が取り組まれました。
7月19日北河内連絡会、7月24日北摂連絡会、7月31日大阪市内連絡会。どの会場も、急遽椅子を増やしたり、立ち見が生まれたりと、予想を超える参加者があり、熱心な質疑と意見の交流がありました。
 初めて参加された多数の人たちと出会い、言葉を交わせたことは、私達事務局を勇気付けてくれるものでした。
 障害当事者と保護者の高校入学への関心は、ますます広がっています。何よりも情報を求めています。そして、お互いがつながり合うことを切実に求めているのではと感じました。
 まだまだ小さな脈動かもしれませんが、しかし何かが動き出そうとしているエネルギーを感じるのですが、いかがでしょうか。
 北河内連絡会主催の「学習会」は、70人の人たちの参加がありました。受験制度の説明、自立支援コースのなぎさ高校からの話、4人のパネラーから、それぞれ小学校、高校受験を控えて、支援学校高等部、10回目の高校受験で入学した定時制高校を経験しての話がありました。その都度熱心な質疑と意見交流が交わされました。特に寝屋川市在住のHさんから、中学進学にあたって、中学校側から拒否されているように感じ、大きな不安があり、また怒りも生まれているとの発言がありました。会場にいた在籍小学校の職員や保護者たちのその後の動きもありました。
 11月6日には、府教委の支援教育課を招いて、障害者の高校受験について具体的な制度説明、配慮事項等についての学習会を開く予定です。Hさんの経過も報告されることと思います。
   

   

第3回“障害を持つ子どもの高校進学を考える会”を開きました。
 2009年7月18日(土)、第3回の「考える会」を開きました。62名の参加で、熱心な質疑、意見が交わされました。いつもそうなのですが、時間が足りなくなってしまいます。参加者の誰もが聞きたいのです、発言したいのです、交流したい、つながりあいたいという熱い思いが伝わってきます
 10月をめどに、続きの話し合う場を作ろうと思っています。ぜひ参加してください。
 当日の会場で書いていただいた「アンケート」を紹介します。

【会場アンケート】

寝―Aさん
大変 参考になりました

寝―Bさん
生の意見や知らなかった情報が得られて良かった。

枚−Aさん
初めて参加させていただいたのは子どもが6年生の時で、まだ高校受験も人ごとのようでしたが今年中2になり、目の前に現実として迫って来ました。今日高校受験を体験された皆さんのお話を聞いて、本当に色々な選択肢があるのだなあととても心強く感じました。実際受験するときにはまた課題も出てくるとは思いますが、一人でも多くの子どもたちが高校に通える様に制度が充実していくことを願います。

枚―Bさん
*ある日の連絡帳の中に何のコメントもなくピラッと入っていました。それが出来ない学校もあるというお話でしたが、内は反対にどうして配布されたのか???

*全く初めて知る知識ばかりで、参加して良かったと心から思いました。今までその日その日の暮らしでいっぱいで、心のどこかに高校以降の問題がずっしりありながらも先送りしてきました。ようやく目を背けずに子どもと将来を考えていく第一歩を踏み出せました。有り難うございます。これから一生懸命いろんな情報を集めて取り組みます!!よろしくお願いします。

枚―Cさん 元教員
*中味の濃い、「生命」や「人として生きること」など本当に考えさせてもらえました。(脳死のこともっと話し合う機会が必要ですね。)

保護者の方の発言は、本当にお一人お一人が必死になって出来る限りのことをなさった様子が伝わり、もっと現場の教師に聞いてほしかったですね。(高校が「見苦しい」だんだんそうなって来ているの話)学力・進学率での競争の雰囲気こそ問題ではないのでしょうか。「健常児」も「障害児」もいて当たり前の人間社会なのだから学校にも職場にもそういう雰囲気があれば人間らしい中で生活できるのだと思います。

*当事者(本人)の話は、やはりいいですね。

*続けることで切り開けてきますよね。希望を持ってつながってゆきましょう。

枚―Dさん
多くの情報を聞き入れたい。

枚―Eさん 教員
「支援学校は嫌!」という保護者がいたが、大阪の支援学校はそんなにひどいの?

枚―Fさん 
できれば支援学校でなく、公立高校を受験させたいのですが、募集人数が少ないなあと思いました。なかなか難しいなと思いました。自立支援コースがどこの公立高校にもあればと思います。なかなか難しい問題だとは思います。

枚―Gさん
高校への入学を考えるためにはいろんな選択肢を考え動かなければいけないことがいっぱいあるんだなあと思いました。高齢の女=私には辛いなあと思いつつ、もしも息子が高校への入学を希望するなら頑張れるなあとも思います。しかし子どもは別にどこでも・・・ラクできる所がいい・・・て感じで、勉強も全然やりたくない!という感じです。宮田さんや大町さんのお話を聞きながら「みんなと一緒にいたい」=「高校に行きたい」としっかり自覚してくれるといいのですが。息子の本当の望みは何か?ラクしてそれで人生開けるの?と言いたい母ですが、どうやったらそんな母の気持ちが伝えられるのか悩んでいます。また、集いに参加指せて貰います。一緒に考えてくださいませ。

枚―Hさん
知らないことがいっぱいでしたので、本当に勉強になりました。色々な可能性があるというのがわかり、子どもとよく話しより良い道を探していきたいと思います。

枚―Iさん
質問の時1人のお母さんから「支援コースに行けなかった場合支援学校に行くことになるだろうと思う。支援学校に行ったらレベルダウンになるだろう。他の県、軽い子も支援学校に行っている。大阪は軽い子ども普通学校、重い子ども支援学校。他の県のように皆支援学校であれば、支援学校できちんと教えてもらえるなら、支援学校でもよいと思う」根本的にこの体制、考え方が一般的に広がっているなら、障害のある人の中でも分けられ、障害があるという所で自然に当たり前に分けられていってしまう考えが普通になってしまうと思った。

枚―Jさん
いくつかの進路の選択があることが分かって良かったと思います。

枚―Kさん
初めて参加させていただきました。わかりやすく頷く事ばかりで、小中学校では情報もなく、仕方ない(障害があるから)と支援学校一本道だと思っていました。知人からの話は聞いたことはありますが、障害の軽度で返答の出来ると、ほとんどの障害のある子どもを持つ親たちは思っていると思います。

今日は本当に有り難うございました。支援担の先生にももっと動いて、良い将来を作れたらと思います。

他市―Aさん 当事者
教職員向けの学習会を企画してほしい。

他市―Bさん 各種関わり多彩

*自立支援コースについて 
 市町村単位で公立中学の支援学級在籍生徒たちの「体験入学」キャンペーン期間を設定するなど周知するための企画の工夫を。

 身体&知的の重複障害など一般的な労働の概念での物理的作業が困難でもカリュキラムが成立するような想定はされているか?

*「ともに学びともに育つ」教育の現場の難しさや生々しい関わりももっと聞いてみたい。良さも困難も含めてインクルーシブなのではないかと。

*自立支援コースの応募資格や選抜方法を全府立学校に導入する事からかな。

他市―Cさん 元教員
第3回と言うことですがどんどん回数が重なることを期待します。



10月7日更新 
 6月以降、橋下知事に対して“「ともに学び、ともに生きる教育」日本一の大阪に”という要望書を上げる取り組みを続けてきました。賛同団体も117団体集まり、その第1回賛同団体交流会も9月10日に終えたところです。

 一方で、障害生徒達の高校受験は現実のものとして刻々と迫ってきています。これまでお母さんからお話を伺い、交流してきたT君も中学3年生になり、受験を迎えます。現状をうかがいながら、情報を交換し、受験の取り組みを進めたいと思います。

6月15日更新
〈前回定例会から〉
府教委との話し合いの報告と同時に、橋下知事下でのPT「改革案」が、今後どのように具体化するのか、目下それぞれの機関で交渉が行われ、状況は極めて厳しいとの見通しだけが見えてきます。
 「障害者の皆さんに負担を強いることはありません。その周辺の職員や府民に負担をおねがいしているのです」と。関係性を否定し、その結果積み上げてきた制度や運動を(後退)否定する手法で、幻の「府民」像とメディアを駆使し、金勘定の視点からのみ破壊するやり方は断じて許せません。
 今後の個別の施策に目を凝らして取り組みたいものです。
 今年は第2回「障害者の高校進学を考える会」と、「一般入試の説明会」を夏以降に秋に向けて開催します。府教委や他のグループとも連携し、より具体的な取り組みをはかっていきましょう。


4月27日更新

〈前回定例会から〉千葉の古谷さつきさんから連絡を頂きました。古谷さんたちの会から公立高校受験者8人。@特色ある入試:中学校長からの推薦ではなく、自己アピールをする。合格2人。A一般入試:受験上の配慮事項が大阪よりも拡大されている様子。代読(中学と会から2人)、代筆等々。3人合格。B2次募集(定員割れ)2人合格:全日制に1人、3部制に1人― 特に、「特色ある入試」を大阪でも考えてみてはという意見があり、直接古谷さんたちに詳細を聞いてみることにしました。

〈府教委と協議〉4月7日府教委「支援教育課」(名称変更か?)長谷川指導主事と話しました。庁内の移動、整理などで忙しく有本首席は不在で、部屋もスペースがないため大町、宮田、松森の3人で行きました。「署名」の残り609筆を手交し、合計3,401筆となりました。小・中学校の保護者・教職員に自立支援コースなど障害者の高校受験の機会と制度の説明をする手紙を出すこと、今年は第2回「障害者の高校進学を考える会」と「一般入試の説明会」を開催するので、府教委の参加を求めました。又橋下知事に「共に学び共に生きる」大阪の障害児教育の理念・方針や運動の歴史を伝えるよう強く要請しました。

3月20更新

 08年度の公立高校前期入学試験が終わりました。一般入試の平均競争倍率は1.44倍。知的障害生徒自立支援コースの平均は4.26倍、枚方なぎさ高校は実に7倍の競争率となりました。(志願者最終集計から) 今回北河内連絡会からの直接の受験生はありませんでしたが、現在自立支援コースに合格できなかったたくさんの障害生徒が、保護者・支援者と共に後期入試に取り組んでいるところです。やっぱり障害生徒の前に立ちはだかる壁の大きさを実感せざるを得ません。
〈前回定例会の話から〉
 (選択肢として定時制、通信制もあるという話のとき)▼最近生徒たちの「荒れ」が目立ち始めたように思う。▼でもその「荒れ」た生徒達の方が車椅子を介助してくれたり、声を掛けてくれたりしている。▼しかし知的障害者に対してはどう接するだろうか。▼「知的障害」に対する理解が十分されていないのでは。▼学校と、取り組まれている教育のちがいも大きい。


2月10日更新
(「1月定例会案内」から 1月7日発行の分です)
あけましておめでとうございます 代表 大町和枝

昨年は府立高校で“ともに学ぶ制度”へ連絡会から初めて合格という明るい出来事からスタートしました。「合格」はうれしいものですが、何人もの生徒が高校生なりたいと願って受験をし、合格者よりも不合格者の方が多いため両手放しで喜べないのが現実です。

今年で3年目の春を迎えますが、昨年同様の狭き門での受験で本人はもちろん保護者も何を頑張れば合格するのか・・・・不透明のままです。透明にすれば障害者同士の競争が生じ苦しまなければなりません。障害者であっても(特に知的障害)“高校生になりたい”というごく当り前のことを願う生徒は年々増すばかりです。この当り前の願いを少しでも叶える様に根気よく働きかけていかなければなりません。そんな思いから昨年度は、連絡会として大きな取組みに挑戦しました。「みんなと同じように高校へ行きたい」又通えるという事を一人でも多くの人に知ってもらい一緒に取り組み応援してもらう輪を広げようと、大阪府教育委員会の有本さんのご理解とご協力をいただき説明会&相談会を寝屋川・枚方・交野の3市で行いました。私達の予想をはるかに上回る人が集まり、こんなにも中学卒業後には普通に高校生になりたいと願っている人が多いという現状を目の前にし、今のままではいけないと改めて思い知らされました。

そして、大きな課題として、この説明会で出会った一人ひとりの人とのつながりを大切にし、やっとの思いで出来た“ともに学ぶ制度”の希望の光を今年度はもう少し大きく出来ればいいなぁと思っています。どうぞ今年度もよろしくお願いします。

定例会の話から

 中学2年生のH君はサッカーが大好きなスポーツマン。高校に行ってサッカーをすることが一番の希望。彼は障害児学級に在籍していることを、特にクラブの後輩達に知られたくないと思っている。障害のことが話題になることを嫌がり、家庭と担任との「連絡帳」も渡さない。最近とみに、みんなと「ちがう」ことを嫌がりだし、家庭でも落ち着かない様子が伺える。

 お母さんは、自立支援コース、玉川支援学校の共生推進コースを考えておられるが、H君との話が充分できないでいる。ボーダーにいる障害生徒の入試の難しさが話されました。今後の課題でもあると思います。

1月27日 署名を府教委に手交しました。

 
1月15日、北河内連絡会として皆さんから頂いた署名を大阪府教育委員会に手交しました。632通、2792筆です。昨年一昨年と5000筆を越える署名があったので、残念ながら今回は十分集め切れなかったという悔いも残してしまいました。お手元に残っている分がありましたら送付してください。残りの分を集めて最終集約して提出したいと思います。
 連絡会からは大町代表初め保護者5人と事務局2人の7人が参加しました。夏の「高校進学を考える会」を振り返りながら、200人を越える予想外の参加者があり、どの会場も熱い話し合いが交わされたことをお互いが出し合いながら話を進めました。「考える会」への参加者は相当意識のある人たちだが、それでもその殆どが「自立支援コース」の制度を知らなかった。つまり保護者に対する説明がなされていないのではないか。中学の教師ですら知らない者がある。何よりも府教委が「共に学びともに育つ」教育を基本にすえていることを、障害児の保護者だけではなく、小・中・高の
全ての保護者に知らせるために、全家庭に制度の説明・意味を書いた手紙を送るようにしてほしいと訴えた。府教委は前向きに検討することを約束してくれました。
 また、なぜ小・中学校に養護学級があるのに高校では作れないのかとの質問に、法的には「作ってもよい」となっているが、高校では全く作ってこなかった。国が「やりましょう」と言えば可能になる。しかし全国での考え方は千差万別と言っていいほどちがっている。また、全く養護学級の経験のない高校にいきなり作ることは受け手の側の準備もできないだろう。自立支援コースは府の単独措置でもあるので、財政面の問題が大きいものがある。
 来年度は、自立支援コースだけではなく、障害生徒の一般入試の説明会も開きたいとの要望も伝えました。障害教育課としての協力を約束していただき、高等学校学事課と連絡を取るように指摘されました。

 


12月2日
 更新
府教委交渉に参加しました

 1128日、部落解放大阪府民共闘会議主催の障害児教育・対府交渉に参加しました。毎年連絡会から発言を続けていますが、今年も宮田さんが、かなさんがみんなといっしょに高校生活を送りながら成長する姿を語り、学習サポーターなど特に人的支援を訴え、大町さんは夏の「考える会」の熱気を報告して、更に多くの人たちに知らせる必要性と、何よりも校数と定数の増を訴えました。保護者に届かなければならない情報が、まだまだ小・中学校で詰まっていて、止まってしまっている実態があります。

府教委から、「本格実施後3学年が揃う平成20年度に改めて状況把握に努めるとともに、質的・量的充実を進める」との回答がありましたが、具体的な年次計画や数について言及はありませんでした。連絡会として、現在取り組んでいる署名を手交しながら更に具体的な話を府教委との間で進めたいと考えています。

署名の集約は12月中ですので、返送おねがいします。

テキスト ボックス: 49回定例会案内
とき:12月14日(金)午後6時30分〜
ところ:寝屋川市民会館会議室
内容:府教委交渉報告、署名、交流、その他

11月17日
 48回定例会案内

夏の「高校進学を考える会」後初めてとなった前回の定例会では、新たに参加してくださった方たちがありました。出会いは嬉しいものですし、心地よい緊張感があります。ぜひ皆さん、気軽に顔をのぞかせて、おしゃべりをしに来て下さい。

1027日には、私たちの取り組みを参考にしていただけたとの話も聞いていますが、豊中市で「第1回北摂『障害』をもつ子どもの高校進学を考える学習会」が開かれました。同じ思いを持った人たちがつながり各地で行動を起こしていく力強さを感じています。

さて今年も府教委交渉の日程が決まりました―

テキスト ボックス: 11月28日(水)午後3時15分〜4時45分 日赤会館3階302・303会議室(京阪天満橋駅下車徒歩8分) 

 北河内連絡会として毎年参加し、私たちの願い、要望を発言し続けてきました。今年もやりましょう!

10月5日 障害を持つ子どもの高校進学を考える会開催

 7月21日、22日、28日の3日間、寝屋川・枚方・交野の3市で『障害を持つ子どもの高校進学を考える会』を開催したところ、3会場とも私たち主催者の予想を越える参加者があり、急遽イスを探し回ったり、資料を増刷したりとあわただしく駆けずり回る場面もあるくらい大盛況の集まりの会となりました。

 終わりの挨拶でも述べましたように、準備段階で今までに経験したことのないような手応えを実感したものでした。問い合わせの電話やメールが頻繁に届いたり、中には「こんないいことは一人でも多くの人たちに知らせたほうがいいから、全ての小・中学校に案内を出してほしい」と、市の教育委員会へ要請に行かれた方もあったという話も聞こえてきました。私たちの知らない所で、多くの人たちの協力を頂いているのだと感謝すると共に、勇気を与えていただきました。

これほど多くの人たちの関心を呼び、実際に参加があったことには、二つの理由が考えられるのではないでしょうか。一つは、やっぱり知的障害者の自立支援コースなど障害者の高校入学に関する制度がまだ十分に知らされていない現実と、だから事実を知りたいとの強い要求があるのだということ。今ひとつは、保護者の皆さんが「つながりあう」ことを求めているのだということです。一人で担任や学校と話すのはとても勇気が要りますし、難しいことです。二人ならお互いの情報を交換したり、愚痴も含めておしゃべりができます。しかし三人集まれば行動が生まれます。そしてもっとつながりあえば、情報を交流し、知恵と力を出し合って、現実を変えることもできるのだと思います。実際、会場での真剣な聞き取りや、熱っぽく質疑や意見をやり取りする姿に、お互いが一人ひとりの直面する切実さと共に、力強さを感じ合えたのではないでしょうか。
 
 休日にもかかわらず3日間、「入学に関わる制度」を詳細に説明してくださった大阪府教育委員会障害教育課主席指導主事の有本さんには、改めて感謝申し上げます。「大阪の『共に学び、共に育つ教育』の原点を微塵も揺るがせにするものではありません。今後も入試制度と、高校教育の充実に努力していきます。」との力強い発言は、参加者の誰しもの心に届いたことと思います。大阪府教育委員会と北河内7市の教育委員会から、「後援」をして頂きました。7市の教職員組合の皆さんからは、さまざまな支援と協力を頂きました。感謝申し上げます。そして応援してくださったたくさんの人たち、ありがとうございました。

参加者 ▼7月21日(土)寝屋川市民会館 62人

          ▼22日(日)ラポール枚方 100人

     ▼28日(土)交野ゆうゆうセンター 47人

 尚、参加者は北河内7市のほか、豊中・富田林・茨木・八幡・河内長野・羽曳野・大阪の各市からありました。

   

     
 
          各会場はどこも満員。熱心な質疑と、意見交換がありました。

7月1日更新
“障害を持つ子どもの高校進学を考える進路相談会”がいよいよ近づいてきました!
 

 おそらく北河内連絡会として、今年の最大のイヴェントとなるだろう“進路相談会”が近づいてきました。障害者本人や保護者、支援者、関係団体等の強い要望を受けて、大阪府教育委員会が全国に先駆けて始めた知的障害生徒が府立高校で共に学ぶ制度が、まだまだ十分に知らされているとは言えない現状があります。小・中・高校の教職員ですら、中には進路担当者までもが知らなかった実態も報告されています。尚のこと保護者への啓発は不十分と言わざるをえません。
 一人でも多くの人たちにこの制度を知ってほしいのです。そして多くの人たちの願いや知恵を束ねて入学枠の拡大や、障害者も共に学びともに育つ高校教育の創造等の課題に取り組んで行きたいと考えています。
 “進路相談会”では、府教委障害教育課担当者自らが出向いて制度の説明と質疑に対応してくれます。また、大阪府と北河内7市の教育委員会が「後援」しくれました。これも、昨年一昨年と5000筆に上る「署名」をしていただいた皆さんの応援のおかげです。
 ぜひ、周りの皆さんに声を掛けていただき、“進路相談会”に参加してください。
“障害を持つ子どもの高校進学を考える進路相談会”のチラシは、「イヴェント情報」と「資料集」にあります。自由にダウンロードしていただき、皆さんに紹介していただければ幸せです。


5月13日更新
 43回定例会案内

○連絡会主催の「進路相談会」の計画を具体的に進めています。▼内容:府教委の話、高校側、生徒、友達、保護者、フリートーキングetc.▼日程:6/30(土)7/1(日)、7/21()22()7/28()で関係機関と相談中です。▼寝屋川、交野、枚方の3市で開催の予定。各市の会場の都合を上の日程で検討してください。

○小学校入学からほとんど通常学級に通えなかったダウン症のSさんが、2年生になって全時間を通常学級で過ごすようになりました。本人も元気いっぱい、その変化を見るのが毎日の楽しみ、「奇跡が起きた」とお母さんは言われます。あたりまえの「奇跡」を起こす家族のたたかい・取り組みがありました。「自立できなければ、通常学級の授業に参加できない決まりになっている」と発言する養護学級担任が今でもいるのですね。学校が変わり始めているようです。

○赤阪はなさん、40人以上が集まって「卒業集会」桃谷高校の「国際理解」非常勤講師、府立大学受講生で今年度はスタート。


2月11日更新

 本年もよろしくお願いします。
                                      代表 大町和枝
 本年も突き進み出して1ヶ月が過ぎました。府立高校で“ともに学ぶ制度”「知的障害生徒自立支援コース」がスタートして2回目の受験シーズンを迎えます。今年も昨年同様の狭き門での受験となり、本人・保護者は何を頑張れば少しでも“合格”に近づけるのか…不透明のままです。「高校生になりたい!」と願う生徒が4月には“みんなといっしょに高校生”になれる日が早くくるように、根気良く働きかけていくしかないと思っています。
 昨年度は連絡会にとって大きなスタートをしました。最近は寝屋川市に限らず近隣からの参加者も増え、北河内全体で取り組んでいけたらという思いから“知的障害者を普通高校へ 寝屋川連絡会”を改め“知的障害者を普通高校へ 北河内連絡会”といたしました。
 そして、北河内連絡会として総会からスタートした「すべての高校に知的障害のある生徒が入学できる制度の実現を求める署名」活動に北河内教職員組合の方々を始めたくさんの方にご協力いただきました。先日、皆さんからの思い4859筆を大阪府教育委員会の障害教育課へ手渡してきました。
 今年こそは、連絡会から“合格”という明るいお知らせが皆さんにできる事を願っています。

4859筆の署名 ありがとうございました

 昨年度に引き続き、北河内連絡会として『全ての高校に知的障害のある生徒が入学できる制度の実現を求める署名』に取り組みました。署名をお願いするために道行く人に足を止めてもらったり、ご家庭を訪問して話をしたり、友人に手紙を書いたり、電話で話したり、メールを送ったり…、そうした一つ一つの行動が私たちの願いを訴えることであり、広げる運動なのだと痛感しています。
  郵便や宅配、メールなどで送られてくる「署名」の束が、日増しに厚さを増し、重さを増していきました。貴重な1枚1枚の重なりを見るたびに、希望と共に責任を実感している次第です。今回は、北河内地区教職員組合の皆様から、絶大なお力添えを頂きました。
  ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。4859筆の貴重な署名を1月9日、大阪府教育委員会障害教育課に手交いたしました。

  

府教委障害教育課と協議

 署名手交の後、障害教育課の有本首席、長谷川指導主事と、連絡会8名とで協議の場を持ちました。昨年度の入試状況(「知的障害生徒自立支援コース」の平均倍率3.43倍、一番高い所が7.5倍。府立高校の前期平均倍率は1.44倍)から、▼高校で共に学びたいと願う障害生徒と保護者が多い、▼更に増えていくであろう、▼このままでは障害者同士の受験競争を煽ることになりかねない、▼せめて一般入試と同程度の倍率まで下げるべきではないか、▼年次計画は作っているのか等と発言し、府教委の方針・展望を尋ねた。

 府教委は「共に学び、共に育つ」教育の実践・実現に向けて努力を重ねていくことに揺るぎはないことを強調し、「これで終わりとは思っていない」と応えた。しかし「何校、何人、年次計画を申し上げることはできない」と理解を求めた。
 又、中学校の職員ですらこの制度を熟知していない現状を鑑みて、「障害者・健常者」を問わず、児童・生徒・保護者を対象とした「進路相談会」を開くために、今後とも連絡会と協議を重ねていくことを確認しました。

    宮田かなさんへの応援メッセージ、おねがいします!(1月22日更新)
 
 今年は宮田かなさんが、枚方なぎさ高校の自立支援コースを受験します。昨年度受験して、残念ながら合格できなかった大町すみえさんが、「今度はぜったい合格してや」と、《かなさんを応援する会》の代表を買って出てくれました。
▼かなさんの友だち
▼地域の人たち
▼学校の先生たち
▼支援の人たち
▼趣旨に賛同してくださる人たち
皆さんからの「応援メッセージ」を待っています。長さは自由、メールか封書で下記宛まで送ってください。
【宛先】 Eメール matumori@crux.ocn.ne.jp
      住所  536-0006 大阪市城東区野江2−11−15 松森俊尚

             

                娘 香奈           宮田つぐよ

娘の香奈は、現在地域の中学校(交野市立第一中学校)に通っています。軽度の知的障害があり、一番苦手な数学は養護学級で勉強しています。だからといって、その他の教科がみんなと同じ程度にできるわけではありませんが、何より本人がクラスのみんなと一緒に学ぶことを強く望んできました。そして、みんなと同じように高校に進学したいと思っています。受験生らしい最近の口癖は「悔いが残らないように…。」そう言いながら、1年生や2年生で学習した教科書やプリントを引っ張り出して復習しています。とにかく頑張っていますが、残念ながら好成績にはつながりません。それでも投げ出さず、諦めずに努力し続けているので本当に感心します。確かにまわりの同級生に比べると理解するためには時間もかかりますし、たくさんのことも覚えられません。しかし、授業で習って興味を持ったことについては家でも詳しく話してくれます。それでいいと思っています。興味をもったりもっと学びたいと思うものを、みんなと一緒に学ぶ中でたくさん見つけてほしいと思っています。

学習面だけではありません。今までみんなと一緒に学校生活を送る中で、いろいろな行事や日々の生活を通して、たくさんの楽しいこと、時には悔しいこと・辛いことを経験してきたと思います。ほとんど休むことなく学校に通っている様子を見ていると、きっと香奈にとって“学校は楽しいところ”という思いが強いのでしょう。

夏の引退まで、バレーボール部に所属して練習に励み、まるで部活動だけを楽しみに学校に通っているような毎日でした。レギュラーではありませんでしたが、それでも娘なりに一生懸命頑張り通しました。公式の試合に出たのは数えるほどです。始めは失敗ばかりでしたが、3年生になるとサーブ・レシーブ・ブロックと真面目にこつこつやってきた成果を十分発揮していました。時々指導してくださった保護者の方から「言われたことを素直に聞き入れ、真面目に練習してきたからだよ。」と言っていただきました。

 「バレーボールはチームプレーだから大丈夫だろうか?」と心配する声もありましたが、本人が小学校6年生のクラブ見学の時にバレー部に入ると決めて、入部し、引退まで頑張ってこられたのは顧問の先生をはじめ、一緒に頑張り温かい声をかけ励まし支えてくれた仲間のおかげだと思っています。たとえその日クラスで嫌なことがあったとしても、放課後の部活で先生や先輩や仲間に「ナイス!」と言われただけで帳消しになってしまう。そんな日々を送ってきました。

娘はこれまで地域の幼稚園や小学校・中学校で、みんなと共に学び育ってきたことを、当たり前のことだと思っています。これから先も多くのクラスメイトと同じように高校に進学し、そこで新しい友達や仲間と共にさらに楽しい学校生活を送りたいと思っています。娘の思いや一生懸命努力していることを理解していただき、より多くの人と出会って共に学び育っていく機会を与えてください。

                  

34回定例会案内

春爛漫の季節

皆様、お元気でご活躍のことと思います。

さて、本格実施となった自立支援コース1年目の結果は予想通り厳しいものでしたが、そこに示された結果をまとめ、問題点を明らかにし、私たちが求める思いにより現実を近づけるために、様々な取り組みの必要性を一層強く感じております。
 昨年度は会として始めての独自署名の取り組みやら多忙のために、開催できなかった総会も今年度はぜひとも実現しなければなりません。

 以下の日時で例会を開きます。

■5月9日(火) 午後6時30分
■寝屋川市民会館会議室
■内容
  ・1年目の自立支援コースの入試について、みんなで話し合い、総括しましょう。
  ・第4回総会 7月22日(土)午後1時30分〜 に向けて


33回定例会案内

 障害者や保護者、関係諸団体の強い要望を受けて初めて本格実施となった、高校自立支援コースの入学選抜が終わりました。府立高校9校、市立高校2校で28人の知的障害生徒が合格しました。枚方なぎさ高校の倍率6倍が示すように、府内で多くの障害生徒や保護者が高校入学を希望しています。又、特別支援学校の分室となる共生推進教室が定員割れ(1次募集)となった実態は、普通高校で当たり前にみんなと一緒に勉強し、生活したいという意志の表われだと思います。

 すみえさんは残念ながら不合格になってしまいましたが、なぎさ高校を受験した人たちや合格した人たち、高校とも連絡を取り合い、交流しながら、これからも進めて行きたいと思います。「普通高校へ」の課題は、きっと「自分だけ・わが子だけ」の問題ではないでしょうから。


31回定例会案内
(2月3日)

応援の「文集」にメッセージを寄せてください! 

いよいよ入試が迫ってきました。第1回「知的障害生徒自立支援コース」の入学者選抜も、枚方なぎさ高校は、2月16日(木)が願書・自己申告書の提出、2月21日(火)〜24日(金)の内一日が「面接」となっています。

 そこで、大町すみえさんとお母さんを応援する「文集」を作ろうということになりました。執筆は、

@    すみえさんが通う交野一中のクラスメートや学年の友達

A    学校の先生達

B    すみえさんが暮らす地域の人たち

C    支援の人たち

と考えています。交野一中の先生方には全面的な協力をお願いしなければなりません。支援の皆さんからもぜひ文章を寄せていただきたいと思います。すみえさんやお母さんを知る人はその関わりの中で、直接知らない方も一人一人の「知的障害者を普通高校へ」の思いをつづって頂ければと思います。

 その「文集」を高校や府教委に届けたいと考えています。又今後引き続くであろう受験生や、保護者の方達にも読んでもらいたいと思います。

 入試の日程とつき合わせて考えると原稿の締め切りを2月10日(金)と致します。長文でも、1行・2行の短文でも結構です。短い期間ですが、たくさんの方達からのメッセージが届くことを待っております。

大町さんが、すみえさんの友達に向けて、手紙を送りました。中学生だけではなく、一人でも多くの人たちに、この思い、届いて欲しい。

みんなと一緒に高校へ行きたい…

〜そのためには みなさんの応援が必要です〜

 義務教育最後の学期がスタートして半月が過ぎましたね。もうすぐ始まる入試…それぞれの進路に向けて準備は万全ですか? 不安な気持ちもあるでしょうが、後で悔いが残る事のない様に精一杯努力して、4月には人生の大きな一歩をふみ出して欲しいと願っています。 みんな がんばれ!!

すみえも中学卒業後の『進路』についていろいろと考えてきました。すみえ自身がみんなと同じように高校へ行くもんだと思っているし、行きたいと強く願っています。「えっ!? 養護学校じゃないの?」と思う人もいるかも知れませんが…。一中ではバドミントン部に入り、本人なりに一生懸命がんばってきたので、高校に入ってもバドミントンを続けたいとか、いろいろな夢や希望をもっています。

今まで何人もの知的障害のある生徒が、みんなと同じように高校へ行きたいと願っても行くことが出来ませんでした。

大阪府では平成18年度から『知的障害生徒の自立支援コース』がスタートすることになり、この第4学区では『枚方なぎさ高等学校』に設置されます。「すみえが通える所に出来たぁ〜!」と大喜びしました。

しかし、大阪府下各学区に1校で定員2〜3名というとても厳しい状況で、設置校や定員の少なさに涙を流す人も少なくありません。本当は自分で高校を選び、行きたいところへ行けるのが一番いいのですが、選抜があるためにそうはいかないのが現実です。

すみえが高校生になるには『枚方なぎさ高等学校の知的障害生徒の自立支援コース』の2名の枠に合格するしかないと思っています。このコースの受験には学力検査はなく、自己申告書と推薦書と面接で選考されます。

そこで、この自己申告書に中学校で共に学び・育ってきたみなさんからの応援メッセージを添えて提出したいと考えています。今まですみえと一緒に学校生活を送ってきた仲間として、ぜひお願いします。

忙しい時期ですから一言だけでもいいですし、絵でも構いません(B5サイズ)。たくさん書ける人は、もちろんたくさん書いてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。

最後に…すみえがこれまで小学校・中学校とみんなと共に過ごし、その中で学んできたものは、これから先 社会に出た時に必ず役に立つ、大切なものだと思っています。

4月にはみんなと一緒に高校生になっていることを願って…。

                 平成18年1月   

                               大 町


30回定例会案内
(2006年1月10日)

2006年 明けましておめでとうございます

 今年はいよいよ、府立高校知的障害生徒自立支援コース、高等支援学校・共生推進教室の初めての入学選抜が行われます。昨年は、大阪府学校教育審議会の最終答申に向けて、私たち寝屋川連絡会としてはじめて独自の署名運動に取り組みました。「すべての高校に知的障害のある生徒が入学できる制度の実現を求める署名」は、多くの人たちの協力を得て、最終的に5,000筆を越える署名を集めることができました。
 又、会として府教委と2回の協議を持ち、対府交渉にも参加して、障害生徒本人の願いや保護者の切実な思いを直接届けました。同時にそれぞれが、近隣や職場、地域で活動を広げてきたところでもあります。
 思い返せば、「(知的障害生徒の高校入学に係わる)調査研究校」の制度の発足を機に、「わが子も普通高校に入れるかしら」という、いわば個人的な親の願いが声になり、つながりあって、当該年度の受験当事者と支援者が、互いにバトンをしっかと手渡しながら今日までやってきたのだと思います。
 たとえ小さな数であっても、小さな声であっても、とにかく集まってみること、声に出してみること、ちょっぴり勇気を奮い起こして行動してみることからやっぱり始まるのですね。そして何より継続することなのでしょう、改めて感じています。
 さて、2006年の寝屋川連絡会の活動が始まります。枚方なぎさ高校の受験、一般受験での配慮事項等々目の前の課題は山積しています。入学が実現できるよう取り組みを続けましょう。

前回定例会から

交流した話をあげて起きます。

▼受け入れ側の高校の動きとして想定されること
・今後、「ともに学ぶ」を基本にしたプログラム作りが始まる。
・「こういうプログラムを設定するので、希望される方は来てください」と呼びかけることになる。
・「基準」は難しいが作らざるをえない。府教委は「5つくらい高校に提示して、それを参考に高校側がつくる」と言っていたが。
1月に高校側の説明会を開くことになるだろう。
・希望者の把握
・高校としては、受験を希望する生徒の在籍中学校を訪問して、中学での授業のやり方、日常のようす、高校に何を望むのかなどを聞きたい。
・入学してきた生徒の出身中学が、連携中学だろう。

▼この「支援コース」が実施されると、人的配置が必要になる。学習サポーター等様々な支援が求められ、それをきっかけにして地域に根ざしたボランティア組織が広がってほしい。

▼支援コースの倍率はどれくらいになるのか見当がつかない。調査研究校で5倍くらいであった。一般入試が1.02倍なので、支援コースもそれくらいになるまで広げるべきだ。

▼支援コース、特別支援学校開設の「情報」が届いていない。実施の府教委説明会の案内すら、中学3年生の障害児学級在籍の親だけに配られている。「共に学び、共に育つ」を目指すのであれば、小・中学校の保護者、それも健常者の家庭にも配布すべきだ。対府交渉で言う。

▼なぎさ高校を受験する本人、保護者、高校側、府教委が同席して話し合う場をつくることができるとの返事をもらった。



29回定例会案内

前回定例会は、事務局の連絡が遅すぎたため参加者の少ない会議となりました。(ごめんなさい)しかし話はいつものように、ふくらみ、深まりました。

2名枠の捉え方

 府立高校の「自立支援コース」について、府教委と協議した内容を報告しました。「2名しか入れない」特別枠の狭さがやはり問題となります。▼いったいどれだけの受験者があるのだろうか▼障害者同士の競争にならないか ▼「入学者選抜の基準」が全く分からない ▼受験しても入れる確率はほとんどないというのが実感・・・等々の話になってしまいます。

 しかし一方で、「2名でしかないけれど、2名枠を使ってできることはいっぱいあるのではないだろうか」との意見が出ました。「これまでの運動で、7市で2名が入れる権利をまず勝ち取ったんだ。むしろ、もっと多くの保護者に知らせて大勢の障害者が受験する状況をつくるべきだと思う。こんなにたくさんの受験生があるんだ、『だから』 と要求につなげていく。」「障害生徒と親にしか知らせていない。『共に』の意味を考えるならば、周りの『健常児』の生徒・親にも知らせていくべきだ。」「『みんなの問題・みんなの情報』として広げていかなければいけない。4学区が圧倒的に受験者数が伸びてもいいんじゃないか。」

 そして、「入れなくても、不合格であっても」受験した生徒や親たちとの交流・協働を大事にしていきたい。誰が入学しても、みんなで応援していく。受験した生徒や保護者のみんなの思いを束ねて、入学した2名と連絡を取り、連携した取り組みを作っていくことが大切なのではないだろうか。それが次への要望、運動へとつながって行くのだと思う

との提案がありました。これから、じっくり考えて行きたい大事な課題だと思います。

今後の日程






「ともに生き、ともに学び、ともに育つ」教育の推進を求める署名

 足りない分は、コピーをしてください。定例会に持ってきていただくか、松森まで返送お願いします。

28回定例会案内

府教委と話しました

 前回定例会で、府教委の出した「大阪府立高等学校における知的障害のある生徒の教育環境整備方針案」(9月21日)について話し合いましたが、更に詳細についての説明を聞くために、10月22日府教委との懇談を持ちました。連絡会から、大町、宮田、松森の3人が行きました。

 今後、10月25日の教育委員会会議で正式決定し、11月20・21日に全体説明会の段取りになっています。連絡会側から、「期待と同時に、それ以上の不安がある。特に、『入学選抜の基準』が分からない。Aさんが合格してBさんが不合格になったとき、その『差』・『ちがい』を説明できるのだろうか。障害者同士の競争を煽ることになってしまわないかという危惧も感じてしまう。」との質問から話が始まりました。以下府教委側の話から推測するとおおよそ以下のようなことになるのではと思います。

・「入学選抜の基準」については、府として基準を作り、いくつかの柱を高校側に伝える。

・その柱に基づいて、高校が選抜を行う。(柱に基づいた選抜基準を高校がつくるということか)


・中学側は、高校に送りっぱなしではなく、入学した生徒の3年間を見てほしい。高校が生徒のことを気軽に相談に行ける中学であってほしい。高校との充分な連携ができる中学。

・必要な書類は、中学校等の校長が提出する調査書、推薦書と、本人或いは保護者の自己申告書を考えている。(20分くらいの面接で、本人生徒がうまく言えない不安もあるので、保護者等が本人の自己紹介等を書き足すものとして)

・(連絡会側の意見は理解できるが)「過年度生」の受験資格は認めていない。一般入試、養護学校もあるので、受験機会を閉じているとは思わない。今後検討していく。

・・・                       etc.
 これから中学校の管理職、担任、障害担当と一緒になぎさ高校への訪問、話し合い等、中学と高校との連携が必要になってくると思います。また、生徒達や保護者の応援も作って行きたい。

 前回の府教委への手交後に届けていただいた署名303筆分を手渡しました。総数4991筆となりました。ご協力を改めてお礼申し上げます。

前回定例会から

 大町さん、宮田さんが市のPTA協議会の方たちとの研修・話し合いの場を持ちました。何よりも、いろいろな意見が交流できてよかったということです。参加者からも「話が聞けてよかった」「これからもこんな機会があればいいですね」との感想も生まれたそうです。保護者・PTAの意識が学校側を後押ししてくれることを期待したいものです。

 はなさんが喫茶店で働き始めました。「働く事も言い続けると現実味を帯びてくる。やったらやるだけおもしろい。一緒に働くって、ひょっとしたらいっしょに学ぶよりも簡単かもしれない。」と言う村上さんの話は、示唆に富んだものでした。一緒に働く元暴走族の彼女がはなさんを支えてくれるのですが、彼女自身も毎日学校に行き、レポートも出すなど、教師も驚くほどに変わってきているとの事です。


27回定例会案内

9月6日の定例会は、台風のため中止になりました。午前中に急きょ連絡を回したのですが、うまく届いたでしょうか。ごめいわくをかけた方はおられなかったか心配いたしました。

 順延しました第27回定例会を下記の要領で開催します。奮って参加ください。

府教委、9月21日に知的障害生徒の特別枠受け入れ高校名を発表

 大阪府教育委員会は、学校教育審議会最終答申を受けて、9月21日に、特別枠受け入れ高校の名前を発表しました。第4学区は、枚方なぎさ高校です。

 最新の詳しい情報をお知らせできると思います。枚方なぎさ高校に確定したことを受けて、どのように取り組んでいくか、みんなで論議し方向性を作り出して行きたいと考えています。

夏休み中、人との出会いや学びが生まれたでしょうか?

 寝屋川連絡会から紹介したのは、・対府オールラウンド交渉 ・障害者自立支援法を考える大阪の集い ・学教審最終会議 ・障害者を普通学校へ全国交流集会でした。これら全ての集まりに参加された方もあったようです。これ以外にも多くの障害者問題を考える集会、研究会が開催されています。

   身近なところに生起する問題に気づかされたり、全国各地の実態や取り組みに触れることは新たな視界を広げたり、勇気を頂いたりするものです。皆さんの研修や出会いのお話を交流することを楽しみにしています。

26回定例会案内(7月11日)

4688筆の署名を府教委に手交

7月8日、「すべての高校に知的障害のある生徒が入学できる制度の実現を求める署名」4688筆を府教委に手交しました。

 連絡会からの参加者は、交野、大東、門真、寝屋川、枚方の保護者と支援者12名。府教委からは、障害教育課の和田主席、榊山課長補佐、南部指導主事の3名でした。

 今年度高校受験する交野の大町さんと宮田さんが代表して和田主席に署名を手渡しました。

 和田主席から、大阪は「共に学び共に育つ」教育を基本に考え、これまでも取り組んできたし、これからも取り組んでいく。そのための条件整備にも努力してきた。障害児学級の設置も97%を超え、障害のある児童・生徒の在籍する学校にはすべて設置している。全国でも群を抜いていると思う。高校でもその基本姿勢に立って配慮、支援をしてきたつもりでいる。知的障害生徒の高校入学については、学校教育審議会・障害教育専門部会の報告が出され、8月2日第2回の会議では最終答申がまとめられるだろう。9月に府教委としての案を出し、府議会で論議していただき、10月には決定したいと考えている。

 「そもそもなぜすべての高校に特別枠を設けることができないのか。例えば、障害児学級を設置するという考え方もできるのではないか」(連絡会側)〈国に対して要望しているが、小中学校のようにはまだ国として制度を認めていない。府だけの予算ですべての学校に措置することはできない。いろいろな工夫をして大阪ではやります。〉(和田主席)「当面各市に1校特別枠をつくることはできないか」〈学校数は言えない。さらに広げて行きたい。〉「具体的な数を上げながら、年次進行で広げていくよう努力してほしい。」

 「高校の教職員の意識が進行を阻害している現実がある。」〈いろいろな考え方があることは理解している。保護者の中でも反対の考えもある。理解を広げるよう努力していく。〉「過年度生の受験機会についてはどうか」〈現在両論併記になっている。最終的には府教委として決める。〉「いまここにいる5名の保護者を見ても、3人が過年度生の母親である。調査研究校制度の意味を理解し、又府の方針を応援してきたのも過年度生の保護者であり障害生徒本人達である。狭き門の実態は今後ますます過年度生の数を増やすことになり、その中の多くが高校受験を希望するだろう。一方的な線引きで、一人一人の願いや思い、運動に取り組んできた経過を切り捨てることのないように、ぜひとも強く要望したい。」・・・

 最後に和田主席から今後とも取り組みを進めていく決意を聞かせていただき、1時間半の話し合いを終えた。

署名の協力ありがとうございました

1ヶ月に満たない緊急の署名活動でしたが、4,688筆ものずっしりと重い大きな署名を集めることができました。友人、知人を訪ねて協力をお願いしたり、ホームページで呼びかけたりしながら、多くの人たちと話すことができました。サークルやクラブで署名集めをしてくれた大学生達もありました。見ず知らずの方たちから、何通もの激励の便りも頂きました。連絡会としてはじめて取り組んだ署名活動でしたが、集めることの苦労以上に、人との出会いや交わしたお話、頂いたお手紙等々に励まされた喜びの方が大きかったと実感しています。

7月8日以後に届けられた署名は、再度集約して府教委に持って行きます。皆様のお力添えに感謝したします。

第4回総会は秋に

 毎年7月に総会を開いてきましたが、今回は署名活動の大きな取り組みがあり、8.9.10月には学校教育審議会の最終答申、府議会、府教委の決定と重要な段階を迎えますので、第4回総会は秋に開催したいと思います。


定例会案内 
(5月20日)

高校入試と結果発表が終わって、各地域の取り組みを交流しましょうと呼びかけたところ、大東、交野、枚方、門真、寝屋川の各市から20名を越える参加がありました。
 羽坂さんの報告
幼稚園から中学3年生まで、みんなといっしょに過ごしてきて、好きな男の子を見つけて、関わってきました。200311月「大東市知的障害者の高校入学を実現する会」を発足し、要望書、署名等たくさんのバックアップをしてもらいました。

3月16日野崎高校を受験しました。当日友達から「タケ大丈夫?」と励ましの声をかけられました。受験配慮は、中学の先生が代読、府教委が代筆、受験生と横並びにすわりました。隣室に中学の先生、養担。保護者は、離れた部屋で待機していました。中学の定期テストは、高校受験に向けて、学級でみんなといっしょに、受けてきました。受験の日も「野崎高校で勉強しました。」と本人は、すっかり野崎高校の生徒になれたと思い込んでいました。

今は、元気に行っていますが、養護学校の入学式には、「かあちゃん、帰ろ。帰ろ」と登校拒否でした。応援してくれた人がたくさんいるのでもう一回、受験します。野崎高校との居住地交流の話し合いは、これからです。
 あとの話で出されましたが1か月ほど脱力感でなにもできませんでした。とのことでした。
 受験配慮については、かなり個人差があるけれど、情報は知っておいたほうがいいが合わせるよりできるところまで個人交渉をするほうがよい。という意見がありました。

転居で時間が取れなかった鈴木さんが、元気な顔を見せてくださいました。

開口一番、(3年連続で受験した東寝屋川高校が5名の定員割れを起こしたことに触れて)今年受けていたらどうだったかな?、複雑な思いを吐露されました。

現在グループホームを考えている。奈良への転居もそれを視野に入れたもの。自立のためにも親元から離してみたらどうかと考え、入所施設を捜したが「あいているところが見つからない」。「1名あいている」ところがあったので入所した。

これからも高校受験に取り組む障害者が増えてほしいし、支援も続けて行きたい。何よりも身近にいる先生達に理解してほしいと切実に思います、と結ばれました。

 枚方の中川さん

 4年前に教師を退職された中川さんは、現在「みんなでつくる学校・トレブリンカ(でよかったでしょうか?)」を主宰。若い人たちを主役に、バリアフリーの地図作りや、劇団、音楽活動など、様々なパフォーマンスを繰り広げ、地域や各地の高校・大学にサークルを広げていく活動を展開されている。とにかく元気印のお話に、一同目を真ん丸くさせられました。

 山田洋次監督の映画『学校V』の原作となった、小説『トミーの青春』の作者である鶴島緋沙子さんも、総会以来の顔を見せてくださいました。新しい著書『私の中の瀬戸内寂聴・人々がいる、「自閉症者」がいる、私がいる』(つげ書房新社)の紹介もありました。障害者の母として生きてこられた鶴島さんの生き方の真髄が伺える本です。ぜひご一読を。

その他、とても書ききれないほどのたくさんのお話が生まれました。



23回定例会 案内
(4月15日)

ドキュメントThe 入試

 223日は、足立幸子さんのなみはや高校受験の日。

2月1日に、中学校の校長、養担、担任、寝屋川連絡会のメンバーで、なみはや高校の校長に「特別枠の入学を求める嘆願書」を手渡した翌日、府教委が中学校を訪れ、「配慮事項」の打ち合わせをしました。

 まず「代筆・代読」について、「4中の先生に代読・代筆をしてほしい」『それはムリ』、「それでは各教科の先生にやってほしい」『それはムリ』、「問題をわかりやすく読んでほしい」『それはムリ』『もう一度読みますか と聞いて、ハイお願いします と言えば繰り返して読むことはできる。』

 「4中の先生にできるだけ幸子のそばに座っていてほしい」。府教委が『こういうような座席にします』と指示した。お母さんは隣の部屋で待機。

 4中では教科ごとの先生たちが、代読・代筆の役をやって練習までしたそうですが、本番では中学の先生が場を和ませたり、声かけができる状態ではまったくありませんでした。

 極度の緊張の中での5時間にわたる受験でした。輪をかけて、前日からインフルエンザにかかり、体調不良まで起こしてしまいました。幸子さん、本当に精一杯がんばったのだと思います。

 結果発表を友達と一緒に見に行く予定だったのですが、熱を出してしまい、先生が報告に来てくれたとのことでした。「不合格」。クラスの全員が合格して、幸子さんだけが落ちる結果となりました。

 試験前日、クラスで「幸子さんは別の部屋で、同じ問題で受験することになった」と説明したところ、「幸ちゃんかわいそうや」「せっかくみんなで署名したのに」「そんなん差別やわ」・・・、等らと生徒達から口々に不満の声が上がったということです。

 不合格の場合は後期受験に挑戦する予定だったのですが、学校での三者懇の場で、当の幸子さん自身が「もういやや」「いかへん・いかへん」と、はっきりと意志表示して、かたくなに後期の受験を拒否しました。よほどがんじがらめになったその5時間の受験が苦痛であったのだろうと思います。

 お母さんはきっぱりと「特別枠しかない!」、と言い切られました。今後「なみはや高校との居住地交流」をつくりながら、来年度のことを考えていく予定です。

大東市の羽坂武晃さんと、お母さんも来ていただけることになっています。枚方の方たちにも連絡を取っているところです。

 北河内にもたくさんの取り組みがあります。多くの方たちに参加していただいて、さまざまな実態や思いを出し合い、運動を交流できればと思います。たくさんの知恵や勇気を互いに分け合えたらと思っています


まりりんのはは からの便り

 千葉県に住む古谷さつきさんに、4月から会報を送らせていただいているのですが、その都度ホームページ「餓鬼者」の掲示板に「まりりんのはは」のハンドルネームで投稿してくださいます。読むたびに元気をもらっています。

こんにちは、千葉の古谷です。新年度がはじまりましたね、寝屋川の高校進学はどうでしたか?千葉はよそうに反して16人中13名が高校に通っています。4678日が入学式だったので・・・。桜がまいちるなか、それぞれが胸を張って通っていることと思います。私は、今年から『障害児を普通学校へ・全国連絡会』の運営委員をすることになりました。東京に行くことも多くなりますし、千葉をもっともっと強固にするために頑張るつもりです。・・・ 千葉は今年『県連絡会』『高校進学を実現させる会』ともに代表・事務局が新しくなります。当時者も7名から8名います。今年こそ希望者全入をかかげて頑張ります。そして、障害児・者の高校進学を制度の中に組み込めればと思っています。とても、とても小さい力だけどあきらめず、まえに向かって進んでいきますね。                               古谷 さつき

22回定例会案内(3月1日)

前回定例会から

足立さんから

「足立幸子の特別枠高校入学の嘆願書」1950人分を、1月17日府教委に提出した。府教委側からは、▼7月に決まってしまったので今からは無理、▼来年度(2005年)の7月には、いい返事をしたい、▼7月には必ず具体的な答えをしたい、などの話があったとのこと。7月は、「学校教育審議会」の最終答申が出る予定なので、そのことを指しているのでしょう。

足立さんからは、▽この嘆願書を無駄にせずに、これからも受験する知的障害生徒達のためにも「特別枠」を設けてほしい。▽最低学区ごとに養護学級を作ってほしい 等々の意見を出されました。

また、市会議員、府会議員にも協力を要請されているとのことです。門真市教職員組合とも話し、今後門真市にも動きが生まれてくるのではないかと話されました。

2月1日には、なみはや高校に「嘆願書」を提出に行きました。門真市からは、中学校長、養担、担任、市会議員、寝屋川連絡会からは松下、南森、大町、阪本、村上が参加しました。高校側は、「嘆願書」の意味を真摯に受け止めてくれたものの、やはり「特別枠の入学」は認められないとの返事でした。しかし、入学できなくても「居住地交流」は進めて生きたいとの話が高校側からも出され、前向きな話し合いができたとの報告を受けています。改めて、壁は厚くても行動を起こすことの大切さを感じました。

幸子さん、2学期の成績表で初めて「2」がついていて、帰ってくるなり「お母さん、2!」と大きな声で報告してくれたそうです。「そんな大声ださんといてぇや、恥ずかしい」と応えたそうですが、そう話すお母さんも満面の笑顔でした。幸子さん自身が一番喜んでいたと言うことです。

2月23日はなみはや高校の受験、きっと幸子さん一生けんめい取り組んだことでしょう。前期がだめなら、後期も受験する予定です。今回は結果を受けて話し合います。

枚方からも4人が受験します。大東でも連絡会が結成され、署名活動、集会を開き、今期受験されます。各地で運動が広がっています。

「私たちの思いを受け止めて!」
大阪高教組新聞に、寝屋川連絡会の記事が載りました。(資料集参照)
今後絶大な支援をお願いしたい、府・市立高校の教職員の皆さんに訴える貴重な機会を与えていただきました。

第21回定例会案内(2005年1月17日)

     新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
暖冬とはいえ寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか。いつもお忙しい中の会への参加ありがとうございます。
 早いもので卒業を迎える年になりました。うれしい時、つらい時、手を伸ばせば話を聞いてくれる理解ある皆さんがたくさんそばにいてくれたからこそ、障害を持ちながらも今日までやってこれたと思っています。
 ゆまのおかげで2度目の高校生活が送れたことを一生大切にしていきたいと思います。残り少ないスクーリングを思うと寂しい限りです。中学では不登校の時もありましたが、高校ではどの教科も1日も休まず登校しました。
 居場所があるって幸せなことですね。卒業予定ではあるけれど、次の行き先はまだ決まっていません。でも何かゆまにできることがあるはず。次の居場所、今から探します。
 2005年、よい年でありますように。今年もたくさんの元気を私にください。
                             田伏 美智子
前回定例会 から

村上さんの夢

「夢」というよりは具体的な計画なのかもしれません。村上さんは赤阪はなさんの保護者。定例会には毎回欠かさず参加してくださり、障害者運動に対する的確な指摘は、いつもピリリと会議の場を引き締めてくれます。甘いマスク(?)と物腰の柔らかさ、やさしさは同時にその場を和ましても下さいます。したたかさとしなやかさを併せ持つ村上さんは、もう私たちの会に欠かせぬ存在となりました。
その村上さんが「インクルーシヴな下宿屋」をしたいと言われます。まかないのおばちゃんがいて、学生も働く人もいて、一つ屋根の下で一緒に暮らす。色んな人がいて、その中に障害者がいる。
学校や職場から帰ってきたら、ワンルームマンションのように寂しくならずに、ほっと温かくなるような下宿。夕餉の味噌汁をすすりながら、自然と話が生まれてくる、交わされて行く。その横に当たり前のように障害者がいる。グループホームというよりは、そんな下宿屋をしたいんだけれども、と言われる。
「誰か資金を出してくれる人いないかなぁ」マジな目を見開いて、ポツリとそう付け加えられました。皆さんいかがです?

      阿武野高校見学

大町さんと友人、松下さんが阿武野高校の見学に行かれました。養護学校を見学したときと比べて、「引越ししてでも」行きたいと思った。ますます高校へ行かせたい思いが募ってきた。やっぱり高校生の歳になっても、同年代の者たちと共に生活して、共にいることの大切さを改めて痛感した、と言われます。
小学校のとき1日3時間を障害児学級で過ごしたが、中学校では「地元」に行くのだからと、1日1時間にしてほとんどを原学級で過ごすようにしている。運動会など行事があるごとにクラスが負けてばかりなのだが、地域の人が「スミちゃんに勝ったという味わいを経験させてあげたい」と言ってくれる人もある。本人も悔しさを前面に出すようにもなっている。一緒にいるからそんな負けん気も生まれてくる。なぜ同じ子どもなのに、一方は高校へ、一方は養護学校となってしまうのか、やっぱりおかしい。
阿武野高校での6人の障害生徒が集まって取り組まれる「自立の時間」が問題になりました。高校にまで入ったのに、どうして抽出してしまうのだろう、本当に生徒達に必要な時間なのだろうか、という疑問です。

    その他

はなさんが家の向かい側にある今宮高校に通うようになりました。会で「聴講生の制度」を話題にしてきましたが、そんな折はなさんの学生ボランティアが連れて行って、「昼間は暇なんですがいけますか」と聞いたところ、「ああいいですよ」とひとつ返事。授業にも出れるようで、「生徒と一緒に迎えに行きますよ」とトントン拍子に話が進んでいったとのことです。中学時代の友人もいて「はなちゃん久しぶり」なんて声まで掛かってくるのでこちらがびっくりするほどだったようです。「聴講生」ではありませんが、こんなかかわりが作れるんですね。
鈴木さんは奈良に引っ越されて、片付けなど忙しさに追い回され今のところ会への参加の余裕がないとのことです。(たいへんですもんね)将来的にはグループホームを作って、祐輔さんの自立生活を目指していきたいとのことです。
由真さんは、桃谷高校卒業の予定。「卒業がもったいない」との声も聞かれるくらいの高校生活だったようです。卒業後は、「女優」も視野に入れているとか。「障害者の真似をする俳優がいるのだから、障害者の俳優がいてもおかしくないはず」と言います。いずれゆっくりと話を聞きたいものです。
11月30日の府教委交渉は、府教委側が原則論に終始し具体的な回答を避けたという印象を誰もが持ちました。ただ杉村さんが提起してくださった「居住地交流」の実態、内容の検討について、今後とも府や養護学校、高校側に求めていく必要性を話し合いました。また、足立さんが「要請書」を手交することになれば、できる限りの協力をすることを確認しました。府は「知的障害生徒の高校入試」について本年7月をめどに学教審の最終答申を受けることになっています。

   高教組新聞に掲載

松下さんの紹介で大阪高等学校教職員組合(大阪高教組)の新聞に、寝屋川連絡会から、保護者の思いを中心にした活動報告が掲載されることになりました。足立さん、大町さん、杉村さんには原稿をお願いしました。発行を楽しみにしていてください。

知的障害生徒の高校受け入れの制度化を求める要請署名
 「調査研究校」が4年目を迎え、今年は最終報告をまとめる重要なときを迎えています。この時期に、私たちの切実な思い・願いを府に届けるために標記の「署名」に取り組みたいと思います(責任団体は大阪教組)。
 署名用紙を同封します。必要な場合はお手数ですがコピーをして広げていただければと思います。締め切りが迫っているので、次回定例会に持ってきてください。田伏さん宛てに送ってくださっても結構です。

20回定例会案内(11月24日)

前回定例会から

「聴講生」について

田伏さんが調べてくださったことの報告がありました。

◆申し込みは3月で、昼間部受験と同じ時期。(受験か聴講生かどちらかを選択しなければならない。不合格だったから聴講生を申し込むことはできない。)

4月から翌年3月までで、3科目まで取れる。(3科目の授業に出席)

◆教科書は障害者手帳があると無料で、副読本のみ購入する。

1年過ぎると終わりで、続けたい人は再度申し込む必要がある。

◆単位は取れない。

聴講生で1年過ごしてみて、その後受験すれば、学校にも先生にもなれるので、合格しやすいのではないだろうか、とも付け加えられました。

 どうも「聴講生」はどの公立高校にもある制度ではないようで、当日参加されていた高校でも、「聴講生」の話が職員会議に出たことはないし、実際知る限りで聴講生を受け入れたことはないとのことでした。他の参加者からは、「退学生徒が出た数だけ聴講生を受け入れている例がある」との話があり、又「単位を取ることができる場合もあるのでは」との話もありました。学校によって扱いが違っているのでしょうか。

 高校入学がきわめて困難な中、養護学校以外には在宅しか選べない子どもにとって、高校生との交流と学びの場として、一つの選択肢として考え始めた「聴講生」ですが、もっと詳しい情報を調べる必要がありそうです。

高校受験

 足立さんから近況報告がありました。   府教委が中学校に、ゆき子さんの中間テストを受ける様子を見学に来た。高校の校長と会い、いくつかの要望を出した。▼中国帰国生徒の特別受け入れ枠を作っているのだから、障害生徒の受け入れ枠を作ってほしい。▼面接だけで受験できないか。代筆、代読も可能にして。▼「点数を取れば入れる」と言うが、点数を取れない障害なのだから、特別枠を作れないのならせめてこの子に合った問題を作ってほしい。例えばテストを「○×」にしてくれるとか・・・等々の要望を話したのだが、いずれも「高校だけでは判断できない」との返答しか返ってこなかった。   

 今後、「要望」を文章化して高校と府教委に出すこと、又府教委同席で再度高校側との話し合いを持っていく必要が提案されました。

 ゆき子さんの現在の評価点は「オール1」です(「評価不能」にはなっていません)。毎日休まずに登校し、クラブも欠かさず、休日でも早朝から遅くまで参加しています。他のだれにも負けないくらいに、否それ以上に学習に励んでいるゆき子さんです。内申点を上げられないのか、中学校とも話し合っているが「無理」との返事しか返って来ません。不登校で試験のときだけ受けに来る生徒との比較が、どうしても生まれてしまいます。

 クラスの保護者や、地域の人たちから「ゆき子ちゃんが高校に入れるよう私らで『請願書』集めるで」との話が出ているそうです。同級生の『請願書』と一緒に高校と府教委に提出しようということになりました。すばらしい話です。

大町さんは、中学との話し合いで、問題用紙の拡大と問題用紙の中に答案を書くことを要望し、中学側が受け入れて変更したその初めてのテストで「8点を取った」との報告がありました。現在2年生、交野高校入学に向けて他の保護者にも呼びかけて輪を広げて生きたいと話されました。


 





19回定例会案内
(9月29日)
 921日に定例会(第18回)を開きました。田伏さんも杉村さんも、「後 半年で卒業」だと感慨深げに語られます。そして「卒業後も同じ思いを持った人たちを応援していきたい」と。居住地交流についても、現在のような「養護学校が要望のある生徒に対して許可を出し」個人で行くのでは意味がない、学校同士が連携し、みんなで授業やクラブ行事に参加できるようにしなければいけない、との意見が出ました。実際みゆきさんは家からだと行こうとしない意思をはっきり示しているそうです。
 なみはや高校を受験する足立さんは、高校側との話し合いも続けておられます。中国帰国生徒の特別入学枠もあるのだから、障害生徒の特別枠を作ってほしいと強い要望をあげて取り組んでいるが、校長からは一般の「配慮」はできても、特別枠は「無理」との返事しか返ってこない。しかし、府教委がゆき子さんのテストを受ける様子を見学に来ることになったとのことでした。これまでの話で懸案になってきた「評価・内申点」については、「評価なし」ではないということです。
 集中校に通学させる保護者からは、日常の授業、学校側の取り組みに対して疑問を持たざるを得ない現状が話されました。又、障害学級籍の家庭に「教育大付属養護学校」の入学案内が配布されたとのこと、市教委に確認しましたが、市教委には通っていないとのことです。私学案内同様に教育大から学校宛に送られてきたものを、学校が印刷し配布したものと思われます。その感覚には疑問を抱かざるを得ません。
 交野の中学校に在籍する保護者からは、学校側が「調査研究校」の制度自身を知らない現実があることが話されました。その中でも、他の保護者にも声をかけながら、交野高校への入学を目指して取り組んでいく決意を話してくださいました。
 ゆまさんは、夏休み点野小学校の教職員研修会で講演したとのことです。「手出しをしないで、目だけで手伝ってくれる先生が私は良い」と言うゆまさんの話を教師達はどう聞いたでしょうか。「先生たちにあれも言いたい、これも言いたいと自然に胸の中でもり上がってきた」と言うゆまさん、これからもどしどし教職員にもの申してほしいですね。
 あすかさんが、昨年途中「私は行きたくない」と養護学校を拒否し在宅を余儀なくされました。残念ながら今年の高校入試も合格できませんでした。「聴講生」として高校の授業に参加できる道はないだろうかとの提案がありました。「聴講生」の制度を調べて、次回定例会で報告できればと思います。

府教委交渉の日程が決まりました。


皆さんで参加して、ぜひ高校入学実現に向けて、直接声をあげましょう。

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