知的障害者を普通高校へ北河内連絡会
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2021年度JICA研修「インクルーシブ教育制度強化~障害のある子どもと共に学び共に生きる~」
ワークショップ『障害者がみんなといっしょに学び合うことについて』

    2022年1月25日 Zoomにてリモート開催
2015年にJICAインクルーシブ教育研修のお手伝いをさせていただくようになって5年になります。昨年度は、コロナ感染の拡大で中止となってしまったのですが、今年度はなんとZoomを通して各国とつなぎワークショップをやることになりました。
 もう私なんかには気の遠くなるような、インターネットとICTを駆使した取り組みになります。当初は枚方に基地局をつくって、そこをスタジオにして海外とつなぐ構想で進めていたのですが、オミクロン株の爆発的な拡大を受けて、直前にスタッフ全員が各自リモートで参加することになりました。
 ワークショップのコーディネートと当日進行のファイシリテーターを任されていた私は、内容もさることながら、それ以前にZoomの操作で四苦八苦。「共有をクリックしてパワーポイントを映す」「退出を押してミーティングルームに移動。議論の様子は携帯で通訳」「同時通訳はここを押して」…などら、主催側のスタッフが丁寧なリハーサルを辛抱強く付き合ってくださいます。とても理解できたとはいえないのですが、とにもかくにも最後はいつもの「あれ」、「成るようになるさ!」で本番を迎えました。
 半年ほど前に話をいただいた時には、20か国ほどからの参加と聞いていたのですが、実際の参加は12か国から17人。アフガニスタンやミャンマーのように政情不安など様々な理由で参加できなくなった国があるようです。トンガは直前の大災害により音信不通となっていました。
世界の現実を身近に感じてしまいます。
 ラオス、スリランカ、バヌアツ、エジプト、エスワティニ、ケニア、レソト、モーリシャス、ナミビア、ルワンダ、セネガル、ウルグアイ。申し訳ないけれども最初に聞いた時には名前すら知らない国がほとんどで、ましてやその位置など全く想像もつかない有様でした。今でこそ見当はつくようになりましたが、それでも新たに参加した国の中には初めて知るような場合だってまだまだあります。「グローバリズム」なんてよく言えたものだと、われながら反省することしきりです。
 今回は、人工呼吸器ユーザーのユウタロウさんの生い立ちから、支援学校から地域の中学校へ入学、高校受験、高校生活、大学生活へと進んだ経過を追いながら、「障害者がみんなといっしょに学び合うことについて」をテーマに取り組みました。
▼ユウタロウさんはみんなと一緒に教室で授業を受けているが学習していると思うか。
▼みなさんは高校の教員で、その学校にユウタロウさんが在籍しています。ユウタロウさんはテストの点数がとれません。皆さんの学校では、ユウタロウさんの進級、卒業はどのようにしますか。
――を課題にして、グループミーティングと全体のディスカッションを進めました。
そして▼大学卒業後の進路について、本人・保護者の願いと具体的な計画を聞くというセッションのときに、母親のマリさんから、「実は昨日ユウタロウの就職が決まりました」と「雇用契約書」を画面越しに見せながら報告してくださいました。
 ユウタロウさんのストーリーを追い続けてディスカッションを繰り返してきた研修生から、拍手と歓声が上がり、お祝いの言葉とチャットへの書き込みが続きました。なんともすばらしいハプニングでワークを盛り上げて終えることができました。
 翌日には、これまでユウタロウさんとのワークショップに参加した人たちからも祝福の言葉が届きました。お国の中でSNSで連絡を取り合ってくださったようです。
 Zoomでのワークショップの様子は、主催者側の編集が終わって公開可能であれば、みなさんにも試聴していただければと思います。
  第127回 北河内連絡会定例会のまとめ

                2021年5月23日

新型コロナの「緊急事態宣言」が出されていて、この日の定例会は、初めてZOOMのみで行うということになりました。そんな環境下ではありましたが、初めての方も含め18人が参加、貴重な話し合いが行われました。
〇 中3年生のMさんについて:自閉的傾向で、テストの点数は取れない。提出物は親も一緒に頑張っている。インクル-シブ教育をしてほしい。今は、理科、社会は通常学級で受けているが、難行した。逆風ばかり吹いている。国、英、数は、2年まで支援学級で。

/8に、受験を見据えて担任、支援担任など4人で話した。特別選抜は、自立支援コ-スを受けるが、一般受験は、TH高校を受けたいと。「TH高校、もし入れても、足きりに合う。卒業できない」と言われた。片岡さんらと話して、また学校に言ったが、学校側は、「やっぱり難しい」と聞き入れてくれない。川崎で裁判されているのがよくわかる心情。

 ▽受験については、中学校は、「手続きはします」と言っている。

 ・「自己申告書」だけは親子で書いてください。

 ・受験に際しての配慮事項を考えましょう。中学校でどんな形で試験を受けているか。

 ▽3年生になって、全教科、通常学級で。クラスで暮らす時間が増えてよかった。

  ・修学旅行など学校行事や、クラスでの生活を楽しみながら過ごしましょう。

  ・高校入学については大丈夫。大阪市内の中学校で、無理解な所があっても、不安になることはないですよ。

 ▽受験したい学校を子どもと一緒に見に行くこと、感じることが大切では。子ども自身が高校受験にイメ-ジが湧くようになる。

〇 中3年生のYさんについて: 去年の2年の最後に、担任と支援担任と受験校についてイメ-ジ合わせをした。共生推進校、普通高校3校。殆ど見学した。定時制にはまだ行ってないが。テストは普通にできている。国語は、取り出しているが、他は通常学級で。入り込みは入っていない。ノートは取れている。見学の時、共生推進校で、パソコンを体験させてもらったので、本人は、そこが気にいっている。校長は、「是非来てください」と。 

  中学校では、提出物は、どうされているか。

   ・本人は書くことは好きだが、親が書き、なぞり書きをしていた。内申は3だった。

   ・高校では、本人は宿題が自覚できなくて、介助員がメモ書きしてくれた。テストの範囲も、介助員にメモ書きしてもらったり、写メールを撮ってもらった。

   ・入学した時点で、説明会があるが、そのあと、「介助員をつけてください」と要望した。

〇 小3年生のKさんについて:算数がしんどい。数字を見ていたらしんどい。大阪医大

に行って、検査を受けた。今年に入ってから「支援学級に抜き取りしませんか」と先生

に言われ、抜き取りを始めた。色んな子に「なんで、支援学級?」と言われる。板書

しなくてよくなって、楽になった。でも、中学に行って支援学級だったら、内申が付か

ないと聞いているので、気になっている。本人、便秘気味で、トイレのことなど心配が

あり、集団に合わせるのが大変だけど、今は理解してもらっている。1年の時、給食時

間、15分しかない。短い。噛まずに詰め込んでいて、詰まって、便秘に。

 ▽ 数字を見たらしんどいという話だが、通常学級で板書を取らなくてもいい方法はあるはず。クラスに居てくれる中で、抜き出しをする前に何かなかったのかなあ。

〇入学前に、50センチ上からジャンプするのが怖い、と。大阪医大に診てもらった。

 視力に問題はないが、協調動作に課題がある。見ながら写すというのがしんどい。

 百舛計算がしんどい。支援の先生に入り込みをしてもらった。支援の先生が板書を

ノ-トに書いてくれた。抜き取ってもらったが、子どもは、口頭で言われたことを

書かなくてはいけないのがしんどい、とも言う。まだ、学校でタブレットは配布さ

れていない。

  言葉を聞きながら書く授業が増えている。通常学級の中でできることを安易に抜きだしているのではないか。「一緒に居る事が、その子にとっての権利だよね」

  自分も「発達性協調障害」。ずっと学生時代苦しい思いをしてきた。

学校では、アスペルガ―障害や、ADHDの子ども達の子等、殆ど理解されていない。

6の時、つまはじきされていた。今の形のノ-トは取りづらい。耳からの情報で、書くのは難しい。体をうまく操ることは難しく、子ども達の遊びに参加することができなかった。

  Mさん(小学校教員)は、「クラスに色んな子がいて、あたりまえ。インクル-シブで」と。またMさんは「Kさんのお子さんの存在から、どんなに学びづらさや生きづらさがあるか、そうした子どもがいる事を気づかせてもらったと思った」と。

〇T さん:北村小夜さんが「一緒に学んだ子は強い」といわれたが、うちの子は、ダウン症だけど、一緒に育てられた。最近、支援学校卒だと、給料が全然ちがうことを初めて知った。1か月1万円位。全てひっくるめて、普通の高校を出て、働いた方がいい。「しんどい子」をクラスから取り出すのでなく、色んな子がいて当たり前の学級にしてほしい。

〇Yさん:子どもを支援学級に入れるのを拒んできた。ところがつまずきがあった時、「支援学級への誘い」が強かった。すごく疑問に思ったけど、結果的に、小学校の後半は支援学級に。北河内連絡会に参加して、「私、やっぱり間違いじゃなかった」と。既存の作られた「誘い」の中で、意志を貫くのがむずかしかった。高校は、府立高校入学・卒業。

息子は、もうすぐ21歳になる。高校の先生とも色々話し合った。息子には、親のエゴで色々やらせてしまった。就職。4か月。下痢している。覚えられない。そして、「やめさせてくれ」と。でも、そこで、息子は「働くことがこんなにしんどいって、わかった」と。やれること、やれないことの限界があるなあ~と。その後、調理の専門学校に行き、免許も取った。就職をさがしていたら、高校の時にできた親友が働いている所が「アルバイトを探している」と。そこで今は、一日中もの作りに励んでいる。給料をもらい、息子の貯金通帳を作り、彼が給料を入れた。

「障害があるからさせない」というのはもったいない。高校は、普通高校へ行った方がいいと思う。うちも、受験校を選ぶとき、「共生推進教室」を考えた。でも、どうも違う。普通高校では、支援学校から来ているお客さん扱いになり、卒業は「支援学校卒」になる。何か、ごまかしのある扱いやなあ~と気づいて、受験をやめた。

〇白井さん:「障害」のある子の進学について、進化していないんだなあ~と。うちの子が中学校の時、うちは普通高校受験をすると決めていたが、中学校の先生が、「いじめられますよ」と。私は、北河内へ来ていて、いろいろ学んでいたから、こっちのペ-スで進めた。最近、嬉しいことがあった。私が育った時代は男女差別のある時代。世の中、草の根運動で、「障害者と共に育つ」が広がってきている。ママ友が「うちの子、ダウン症の人の介助をしている」と。「大変じゃない~。サヤカさんで慣れているから」と。(^0^)/

〇新居さん:今、直に学校現場に関係している人の話を聞くと、学校の先生は、知らないくせに「分けたがる」と感じる。「みんなと一緒にすごさせたい!」と願っている思いを、流して、「分けよう」とする。「障害」のある子をもっていたら、卑屈になりがちだけれど、言わないで諦めると、モヤモヤが残るばかり。腹を決めて、学校の先生に言うしかない。言わないと、伝わらない。ユウタロウは、小学校は支援学校の訪問籍。モヤモヤ・・・。看護師は医療的ケアをしない。通学バスに乗せてくれない。親が付きっきりでケア。勉強は幼稚で本人は満足しない。中学校は、地域の中学校へ。スピ-ドに乗って、「成績がいいのがいい」の流れがある。学校は、それでいいのかな?と思う。  高校は定時制に。そこで、「教育の原点」があったと思う。少ないけど、いい先生が居る。いまだに、高校の科学部と繋がっている。無理かなとおもうことが、案外できる!  近況。放送大学3年目。コロナ禍で、リモ-トのみ。親子で、受講、レポ-ト、テストに取り組んでいる。社会人として、人工呼吸器のユーザ-を支援する人の育成・研修に関わっている。バイト代をユウタロウの通帳に入金。「母が「貸してくれませんか」と言っても、断られる。

〇松森さん:Kさん、抜き取りをもっと増やすのがすごくもったいないと感じる。「できる・できない」からひとつひとつ抜き出すのでなく、「分けない」を前提にして、どうするかを考えるのが、子どもと教員。そして、親はあきらめないで。一旦抜き出されると、減らすことがむずかしくなる。また、中学校ではもっと難しくなる。だから、具体的に、板書はどうしたらいいかな、給食はどうしたらいいかな…を考えていく。

〇Kさん:中学校へ行って、支援学級で過ごしたら、通知表が数字でなく文章表記になる心配をしている。今は、抜き出しは、1教科だけ。 子どもは、今は、抜き取っても「いい」と言っているが…。これに慣れてしまうと、これじゃないとしんどいとなるのでは?と。

▽中学校では、みんなと同じテストを受けたら、評価は付けられる。

〇Mさん(小の教師):隣の子が「ここだよ」と言ってくれる姿こそ大事にしてほしい。いつも一緒に居ると、気づける子になる。卒業した後、サヤカさんの友達のように豊かになれる。

松森さん:沖縄の仲村伊織さん、4年目で居場所が高校にできた。弁当を持っていかずにみんなと食堂で食べたい、など面白くてしょうがない生活をしている。沖縄では、「定員内不合格を出さない」は、通じない。でも、伊織さんが入ったことで、教師の中に、変化が出てきた。それは伊織さんと一緒にいることで、「共感」する、「共振」するように思える。そのようにして、教員も自分で経験しながら「ともに学び、ともに育つ教育」の実践を身に付けて行くのではないか。しかし、それでも変わらない教師もいる、と。それは、伊織さんを「解釈」しようとする人たちだ。

   第23回 「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会まとめ

2021.3.28 於 ラポールひらかた大研修室

 

ラポルの大研修室には、名簿の上では、42人が、そしてリモ-トの方は、20人が参加してくださったとお聴きしています。

会場では、初めて参加された方、「発達障害」の子どもの受験で悩んでいるがという方。いよいよ今年が受験という方。また南大阪から、今回2次募集で成美高校を合格されたご家族や来年の受験を控えた方、リモ-トでも、長野北高校をこの春卒業された中井さんなど、南大阪関係の方々が参加して、思いをもって参加されているのがとてもよく伝わってきました。

リモ-トでは、札幌、千葉、福岡、沖縄など、遠方の方々が参加してくださいました。
私は、お祝いをさせて頂いた若者たちのことを中心に書きます。

さくら会場では、吉田侑加代表と小由紀さんが作ってくださったお祝いカ-ドと花束を、長尾高校に進学が決まったリョウガさんにお渡ししました。

高校へ入学して嬉しい気持ちやサッカ-をしたい気持ちをもって優しい表情で、受け取ってくれました。リョウガさん、カ-ドと花束を、喜んでくれたようで、嬉しいです。

さくら ナナホさんは、この3月になぎさ高校・普通科を卒業されました。4月からは、花園大学生です。「医療的ケア」を受けつつ小・中学校を、寝屋川の地域の学校で学び、なぎさ高校へ。高校時代は、   「ケア」は外れる日々だったとお聞きしています。

   この日は、リモ-トでの参加でしたが、原稿を用意され読み上げられて、成長されたお顔と共に、メッセ-ジがよく伝わってきました。

  「みなさんの活動を目のあたりにして私は福祉に興味を持った」

  「大学では、当事者の立場で社会福祉を学びます」と。そして、「4月から大学生として専門の知識や技術を身につけたい」と、力強く語られました。嬉しいですねえ。本当に、おめでとうございます

   (先輩の北口昌弘さんもきっと喜んでいることでしょう)

さくら アイさんは、成城高校をこの3月に卒業されました。1時間半かけて通い続け、本当によく頑張って・・・。進路も開かれましたね。

  大阪医療秘書福祉専門学校に進学されます。

  「介護の勉強をしたい。将来、介護の仕事につきたい。」と。そのように、目標をもって進んでおられる姿を見て、すっかり頼もしい娘さんになられたんだなあ~と、私まで嬉しくなりました。

  ご卒業と、専門学校入学 おめでとうございます

  きっと、お家では、3人姉弟の長女として、きょうだいや親たちの姿を見つめて、いろいろ学び、ご両親も、きっとアイさんに励まされておられることでしょう。

さくら カンさんは、今年成人の日を迎えられました。その日は式には出ないで、友人と遊びに行ったと聞いていますが。この日も 昨日までは学習会に参加すると言われていたようですが、朝になって、無理~と、友だちと出かけられたとか。

お母さんの話しぶりは、なにか、息子をゆったり楽しむ風情が伝わってきて・・・。城東工科高校を卒業後、一般就労を、つまり障害者枠にはしてほしくないとこだわって、頑張って。病院内の食堂に。でも、しばらくしたら、呼ばれて、実際を伝えられ、辞める判断を。

 その後、その職場で縁が出来た調理の勉強をする専門学校に入学。この春、調理師の資格をとって、卒業。求職活動が、コロナ禍で難しい折、友だちの行っている部品工場で、バイトを募集している、との事。その友だちの誘いで、「明日から」と。友だちは、生きる力ですね。成人と調理師さんの資格を取得、おめでとうございます

さくら ユウタロウさんは、成人の日は去年でした。1年遅れでごめんなさい。

  優太郎さんが、真理さんとのやり取りで、以下のように文にして真理さんが読んでくださいました。 

  「成人のお祝いありがとうございます。ステキなカード嬉しいです。今日はたまたま、枚方市の延期になった成人式の日です。僕の時はギリギリコロナ直前、出身中学校で集まり、同級生に会えました。地域の学校行ってよかったなと思いました。来月(4月)から大学の授業も始まりますが、ぼちぼち頑張ります。」と。優太郎さん、放送大学受講は、3年目を迎えます。

  優太郎さん、成人おめでとうございます そして、「医療的ケア」の研修会のお仕事や、放送大学での勉強、本当によく頑張っていますね。リモ-トでの勉強やテストになっているとの事。集中できるかもしれませんが、友達作りには、対面授業も受けたいよね、きっと。去年の8月、優太郎さんと高校の先生が名古屋の学習会に講師として、リモ-ト講演して、今年名古屋の林京香さんが高校に合格されたとのニュ-ス。

  優太郎さんが歩んでいる道が、後に続く若者たちの道しるべ、励ましにjなっていますね。

  掛け替えのない素敵な活動だと思います!これからも、<親の付添いをなくす会>の代表としてもよろしくね

さくら ユカさんは、北河内連絡会の代表。今年のお祝いのカ-ドを、お母さんの小由紀さんと作ってくださいました。また、学習会では、はじめの挨拶を。また、お祝いのカ-ドをお一人お一人に「おめでとう!」と言って、優しい笑顔で渡してくださいました。

  ユカさんは、成人の日は数年前。お祝いが遅くなったのは、ひとえに関山の曖昧な記憶のせい。  ごめんなさいね。改めて成人 おめでとうございます

  この日は、松森藍子さんデザイン・作成の名刺が、ユカさんに渡されました。表は、ユカさんと愛犬の写真入り、裏は、ユカさんのあでやかな振袖姿。「笑顔で頑張ります!」と。

  いい成人のお祝いになったかな。(連絡会からの代表への贈り物です)

  「役割が人をつくる」とよく言いますね。ユカさんを見ていて、実感します。ユカ代表、これからもよろしくお願いします

さくら サヤカさんは、地域の活動の後のリモ-ト参加。画面にさやかさんとお母さんの孝恵さんが画面いっぱいに広がると、たちまちさやかモ-ドに。私が「サヤカさん、大人になったのね。おめでとう~サヤカさんが大人になってしたことは?」と聞けば、しばらく・・・。「う-ん、髪の毛を切った!」と。そう言われてよく見れば、短くカットされたヘアが、愛らしいサヤカさんを一層愛らしく美しくしていた!さすが~、いいセンスだなあ~と、感心しました。「ちこちゃんに叱られる」のちこちゃんより、エレガンスなサヤカさんです。また、連絡会で会いたいな~と、思いました。

 

司会の新居大作さんが、リモ-ト参加されている南大阪の--------------

さくら 中井さんの息子さん、マサアキさんが卒業されたことを紹介されました。

   「マサアキさん、本当によかったですねえ。おめでとうございます」長野北高校は、今年で廃校に。 後輩が入ってこない中、毎朝お父さんが送って登校されていました。新居さんが、「今、息子さんはどうされていますか」と。お父さんは、就労支援事業所に行っていますと。高校卒業して、社会で   自分の道をどう作っていくか、今の時期(モラトリアム)に、試行したリ、人とのつながりを求めたり、ゆったりと体験して、歩んでいきたいと。(南大阪で語られたことも入っています)

 そうですよねえ。私も、色々試して、歩んで~と。今なおやっています。(^-~)/

さくら 会場に、南大阪から、ユウイチさんご家族が来ておられました。2次募集で、成美高校に合格されました。本当によかったです。

 合格おめでとうございます

 3月の半ばの南大阪の学習会では、支援学校と言っておられましたが、通学バスのことで、壁があって。ちょうど、2次募集が間に合う時期。小・中学校を地元で過ごされていたので、即決されました。

 支援学校専願と書かれていた関係で、府立高校の2次募集が受けられるか、片岡さんと共に、苦労されましたが、開けました。そして、早速、北河内の学習会に、参加してくださって・・・。

 嬉しかったです。気持ちばかりのカ-ネ-ションの花を、お送りしました。

さくら 学習会の講師をしてくださった奥村さんの息子さん、ハルトさん。去年、城東工科高校を   合格。もうすぐ、2年生になられます。合格、進級、おめでとうございます

 講演では、ハルトさんの赤ちゃん時代からの育ちを丁寧に語ってくださって、会場参加者から共感を得ていました。奥村さんは、南大阪の学習会に、なんと現地まで行って参加され、南大阪で悩んでいるご家族にアドバイスをしたり、「北河内連絡会の定例会に行くといいよ~」と勧めてくださったり・・・。そのおかげで、守口でした定例会に参加してくださった家族がありました。

  ハルトさんには、まだ私はお会いしていませんが、2年生になる彼にエ-ルを送りたくて、ささやかですが、お帰り際に、カ-ネ-ションをお渡しさせていただきました。

   さくら井村さんの講演では、チーちゃんの中学生時代の友だち二人が、会場とZoomで参加してくださいました。チホコさんと過ごした教室の思い出を聞いていると、何にも特別なことはしていない。チーちゃんがいて、自分たちがいて、あたりまえなんだという教室の雰囲気が目に浮かぶように伝わってきます。さらに、チーちゃんの存在が自分の居場所を作ってくれるようにも思ったと言われます。周りの人たちを知らず知らずのうちに助けているチーちゃんの存在も見えてきます。

 井村さんの“たゆらぎ”をつくるために、構想し、実現していくバイタリティと、その過程で人を巻き込む努力の大きさに、改めて驚きました。これからも介護、福祉に関わる人たちを育てようとあくまでも将来を展望しながら進んでおられる積極的な姿に拍手を送りました。

 

                                           関山 域子

  第126回 北河内連絡会定例会の報告 2021.1.24 於 城東区民センター会議室

             ~今さらで、申し訳ないですが~2021324 関山域子 記

 ※今回も会場参加者17人、Zoom参加も合わせて25人という少人数で交流する「定例会」は、いつも具体的な問題が出され、各人の経験を通した話が交わされます。

 今年度の高校受験が終わり、結果も出た今ですが、124日の定例会のまとめが、私の

スロ-ライフのせいで、大変遅くなりまして申し訳ありません。

 

  受験をめぐって:いまは、結果も出ましたので、そのことも含めて、書きます。

・今年の受験をされるのは、K・Rさん。なぎさ高校の自立支援コ-スに向けて、自己申告書を作成。一般受験も、自立支援コ-スがあるから同じ高校の方が支援が受けられやすいのでは~という思いで、なぎさ高校をこの時期、希望されていました。Rさんは、お友達が行く学校だということもあって、望まれていました。

・中学校に入学した頃は、なじめずにRさんは苦労していた様子。でも、サッカ-部に入って、ボールけりも緩いボールからなじんで、クラブ活動を楽しんで。 

・願書を出し、自立支援コ-スの受験を頑張られたのですが、なんせ3倍の倍率。悔しい思いをされました。そして、すぐに、一般受験に向けて。長尾高校の個別相談を受けられました。とてもいい感触で、教頭や支援コーデイネ-タ-の説明を受け、Rさんも母とここを受験すると決められたのです。

・幸い定員割れ。本番の日、Rさんは、がんばりました。5教科の試験を。中学校の支援担任が、別室受験するRさんの介助に入って。高校側からは、2人試験官が見ているという環境で。

・その日、高校問題を考える会は、大阪府庁の別館に、「定員割れの中、落とすな!」の確認行動に行きました。そしたら、何と、Kさんも職場から駆け付けられました。自立支援コ-スを落とされた悔しさがこみあげて、発言した~と。「自立支援コ-スの定員を増やしてほしい」と。終わり頃、中学の先生から、メ-ルが入って、「Rさんが、無事最後迄テストを受けました!」と。前日、1時間しか寝なかったRさん。お母さんは、本当に心配されていましたが、このメ-ルに、ほっとなさっていました。

・そして、発表の日。見事、合格!おめでとうございます❣❣❣ 

 

  エンパワメントスクールを志願しているお子さんを持つお母さんがおふたり。

▽次女は、第1志望がYS高校。エンパワメントスク-ルは、特別選抜なので、一般選抜をどこにするか、思案して。先日、N高校の定時制を見学に行って、気にいった。

 ・YS高校は、今年は定員割れだった。試験当日、娘さんは、今までの努力を実らせて、

  頑張られた。見事、合格!おめでとうございます❣❣❣

 ▽次男は、S高校を志願している。エンパワメントスク-ルです。

 ・S高校は、今年は定員割れをした。そのことがわかって、喜び合った。当日、次男さん、大いに力を発揮して、合格。おめでとうございます❣❣❣

  中学2年生のお子さんを持つお二人が参加されました。その時話題になったことは~

▽枚方のⅯ高等支援学校は、卒業後の就職を目指す学校。でも、就職は期待するほどでなかった。望んでいるのは、農業に力を入れているかだが、それはなかった。

また、高校卒の証書はもらえない。自立支援コ-スは、もらえる。

  ・中学校では、クラブに入るのが楽しみ。でもコロナで、学校へ行けない時期は、イライラしていた。クラブ活動が始まって、人間関係がよくなってきた。勉強は嫌だが、毎日楽しく通っている。

  ▽共生推進教室のA高校はどうだろうかと思っている。

  ・自分の場合、R高校は共生推進教室の学校、観に行った。自分の中で、違和感が出てきた。高校の中にあるが、「支援学校の出張所」だなあ~と。高校の卒業証書時はもらえない。先生方は、高等支援の先生方。だから、直前に変更して、J工科高校にした。合格して、いろいろあったが、卒業した。友だちができたことが大きい。高校の厳しさを味あわせてもらって、乗り越えた。

  大阪府立高校の定時制をめぐって:体験した人・これからどうかなあと考えている人 

・見学させてもらって、手ごたえがいいなあ~と感じた。子どもも、親も、勉強するって、こんなことかなあ~と感じた。ところが中学校の先生は、勧めない。

・基礎から勉強できる。大学を考えると、どっちがいいのかがあるが。夜の学校ということで、はじめ不安もあったが、次第に慣れたし、慣れれば大丈夫。

・定時制と言っても、学校によって雰囲気はちがう。娘は色んなしんどさがあった。音、心、体。でも、先生には悪たれをついていた若者が、娘には優しかった。

  小学生の2人のお子さんを持つお二人が参加されました。

▽息子は5年生。思春期。最近イライラ・ムラムラして、怒りのスイッチが入ると、破壊的な行動に出る。どうしたものだろうか。

・当たり前に精神が発達しているということではないかな。怒りを静めるために、自分は黙って背中をさすってきた。

・怒りの対象から遠ざけるのが、正しい。そして、時間を置く。いけないことはいけないと毅然とした態度をとることも大事。自分も中学生の頃、怒りを抑えきれずに居たとき、何か言われると、火に油を注がれる感じだった。

・うちの息子もすごく暴れた。テレビが5台以上壊された位。親と取っ組み合いになった。警察を呼んだことも。わかってやれないせつなさを味わった。でも、高校生になって、落ち着いた。

・うちも警察を呼んだことがあります。踏み切るのに、数年かかった。

・学校では、うちの息子の学級では、担任がホワイトボ-ドを用意していて、子ども達が、「こんなことがあるからやないか」「すごい反省しているから、許したり~」などと、書いてくれている。

・前担任していた子で、暴れていた子がいて、テレビが壊れることもあった。子ども達。「この子が、壊しているんじゃない」「何であの子はあんなん?」「…ことがあったで~」

子どもの方が、よく見ている。子どもは、残酷さもあるし、寛容さも持っている。救われたのは、周りの子ども達の関わり。やばい時は、触れていない。落ち着いたら、別のことで話したり接したリ、遊んだり・・・。

5年生。去年までは、子どもを校門迄送っていた。ところが今年の支援担任は、「教室まで送ってくれ」と。「そうでないと安全が保障できない」という。このままでいくと、6年生になっても、教室まで送ったり迎えに行ったりしなくてはならなくなりそう。

・また、体育館などに行くのが遅れたら、中に入れない。こだわりを持ってしまっている。廊下に1台机といすが置いてある。うちの子用に。

・担任と支援担任の仲が悪い。連携が取れていないと感じる。 

・「教室まで送ってくれ!」などはふざけた話。子どもの自立、担任・支援担任は、どう思っているか。支援担任が、担任と接点もつことを避けているのか?

・母親の考え方として、「中学校に向けて、・・・できるように、願っている」と、考えをハッキリ伝えたほうがいい。もともと門から教室までは、ひとりで行けていたんだから。

○高校を卒業した若者の話

 ▽調理専門学校で、調理を楽しく学んでいます。班単位で、おばさんがうるさいと言っていましたが、別れて、男だけの班になって、喜んでいます。

 ・彼は、3月には、調理師の免許を取って、専門学校を卒業しました。

 ▽就労のBに通っています。コロナの関係で、在宅もあり、また児童デイにお仕事でカレンダ-を作ったり、折り紙をしたりしています。

 ▽母が2か月入院しました。2か所のショ-トステイに。みっきいにもお世話になりました。娘は、母親が居ない方が、積極的になりました。では家では、会話が成り立たないのに、みっきいでは、会話が増えたようです。玉木さんが「・・・が出来たら、社会へ~ではない」と言っている通りだなあ~と。

 ▽優太郎、放送大学2回生。コロナ禍で、家でリモ-トの授業、本を見て、レポ-ト作成。そして、テスト。何とか、いけていると思うが。他か学校で、いろいろあって、洗礼を受けたが、定時制高校は、対応よく生活できた。クラブも良かった。センタ-試験も受けたし、いまは、放送大学を。支えてくれる先生達もいて、心地よく、学びの原点があると思っている。 

 

  今回は、高校受験が近いことから、受験をめぐって、切迫感のある話し合いができたと思います。Kさんは、Rさんと参加して、熱心に、また迷いも素直に出して行かれながら心を見据えて行かれたと思います。Rさんが、定例会に参加するのが、好きになっておられるのが、とても嬉しいです。

  3人が、定員割れで合格して、本当によかったです❣と共に、大阪の定員割れでは、不合格を出さない今のやり方を是非守っていきたいし、全員合格につなげたいものだと思います。

  小学生2人の学校のちがいが話題になりました。障害のある子どもの受け入れがどうかで、子どもや親の悩みが、全然違ってきます。また、親が率直に悩みを学校に出していく必要もあるなあ~と。応援し合って、教職員に壁がある場合は、うち破っていきましょう!と。

  子どもが暴れることで悩んでいる!と。思いもかけず、皆さんが、「うちも」「うちも」と、かつての体験を語り始められました。私自身も、語りました。こういう機会って、本当に大事ですねえ。色々あってこその歩みですもの。とても身近に、お互いの子育てする自分を感じあえたのではないでしょうか。

 

                          (関山 域子)
  沖縄の仲村伊織さんの高校入学をめぐって、県教育庁交渉の報告  (2020年1月30日)
  第21回“「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会”を開きました。

“北河内連絡会”としては初めての交野市での開催。どれくらい参加があるのか、いささか不安もあったのですが、受付前には開場を待つ長蛇の列ができました。あっという間に席が埋まり、あわてて補助いすを並べました。80人の参加。
 交野市での開催を熱心に招聘してくださったお母さんたちの、奮闘のおかげです。
 今回は大阪府教育庁(教育委員会の名称が変更されたそうです、なぜでしょうか?どうも耳慣れなくて)から、支援教育課主席指導主事の三宅さんに来ていただいて、大阪独自の入試制度「自立支援コース」「共生推進教室」などの説明と、入試に関わる質疑に応えてもらいました。
 そのあとは、一般入試で障害者が入学している実態と、入試に関わる配慮事項の説明、今年度の入試情報を、片岡さんから説明。いつもながらの詳細な資料は、府の担当者も舌を巻くものがあります。
 そして工科高校に入学して今春卒業、一般就労したカンさんのお母さんの話。進級テストで「40点の基準点」を譲らない学校側に対して、「先生たちはいつもカンを学校の基準に合わせることばかりを言うが、なぜ学校の方がカンの基準に合わせようとしてくれないのか」と言い放つくだりは、特に参加者の心に響いたようです。障害者が「できない」ことを「直して」変わらなければ、みんなと一緒に学ぶことができないのか。変わるべきは、教室であり、学校の方ではないか。それが、「合理的配慮」だと、お母さんは実際に高校側と何度も話し合った経験を通して語られました。
 いつもながら、参加者の熱心さに目を見張ります。       真剣にメモを取り、慣れない手つきでマイクを握り、勇気を奮って質問、意見を発言します。終了後には、個人的な進路相談に残って話し込む人もいます。当たり前ですよね、大事なわが子が人生の岐路に立っているのですから。やっぱり誰もが「分けられたくない」と思っているのです。「ともに学び、ともに生きる」学校や社会を求めているのだと、改めて感じます。
 学習会に参加した人たちの中ですら、多くの人たちが「中学卒業後の進路は支援学校しかない」と思い込んでいたといわれます。学習会で話を聞いて「目からうろこが落ちた」という言葉が毎回聞こえます。「わが子の進路はひとつだけではないんですね」と、感動を込めた感想も生まれます。
 政府が国連障害者権利条約を批准し、障害者基本法、障害者差別解消法など国内法を改正整備して、インクルーシブ教育を取り組まなければならなくなったはずなのに、ますます支援学校や支援学級の在籍数が増え続けています。これが我が国の「障害者の教育」の現実でもあります。

第21回「「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会 アンケ-ト

                                 2019720

 1、            高槻市の保護者  ・メ-ル等の情報から

本日は、ありがとうございました。

先週、茨木市で行われた学習会と2週連続で学習会に参加させていただきました。支援を必要とする子ども達を理解し、寄り添い、より良い環境作りのために、継続して力を尽くして下さっている沢山の方々の存在を知り、とても温かい気持ちになりました。  地域ではなかなか伺えないお話もいっぱい聞かせて頂けて良かったです。子どもの為に、母として、悩みながらも前進していきたいと思いました。

ありがとうございました。

 2、豊中市の保護者  ・学校の先生から

 3、寝屋川市に住む小学校の教員  ・友人・知人に伝えられて

  ・いろいろな立場の人から生の声を聴けて本当に勉強になりました。

  ・今、支援学級の担任をしていますが、毎日、色んなことで悩んでいます。

   1つ目は、支援学級の在り方について。うちの学校は、少しでも学習がおくれる、通

   常の授業で手のかかる子を支援学級へ入厩させていこうという教員の動きがあり、全校児童の10%が支援学級に在籍しています。その内、9割の子は、少しの手立てで通常学級の授業に参加できるのに、その少しの手立てが担任にとっては大きな負担なのでできないと言われ、「この子はクラスの授業に参加できますよ」というと「

   支援担任が自分の仕事を通常担任に押し付けようとしている」と言われました。

教員は確かに多忙で余裕がないのですが、「共に学ぶ」ためにとても高い壁を感じています。

  ・今、来年度就学予定の保護者の方と面談して、脳性まひのお子さんで、生活介助はいりますが、知的遅れはほとんどなく、「みんなと同じ教育課程でみんなと同じ経験をしたい」とおっしゃっていたので、枚方市は支援学級に入ると11時間以上支援学級にて自主活動を中心とした授業を受けることになっています。

   それなら入厩しないでいいのかなと思ったのですが、市教委から“入厩しないなんてありえない”“入厩しないなら介助員もスロ-プもつけない”と怒られ、ショックを受けています。

   学校現場は、なかなかインクル-シブになっていかないのが残念です。

 4、寝屋川市の保護者   ・友人・知人から伝えられて

  今日は、いろいろな話を聞けて、とても勉強になりました。

  高校では、いろいろと柔軟であることを訊き、希望が持てました。その反面、中学校

が心配です。息子は、現在、小4です。おそらくこれから必要になるであろう支援は、

地元の中学校では実施されたことはありません。ですが、働きかけていく勇気をもら

いました。     ありがとうございました。

 5、寝屋川市の保護者   ・友人・知人から伝えられて

  子どもの先のことを,考え、本人ともっと話をしていこうと思いました。

 6、寝屋川市の保護者   ・友人・知人から伝えられて

 7、寝屋川市の保護者   。ネットで検索して

8、枚方市に居住する小学校の教職員  ・メ-ル等の情報から

 自分の持っている引き出しが増えて、とてもとてもよかった学習会でした。

 私の立場でできることが限られていて、本当にいつも頭を打たれることが多いのですが、

 何人もの力で、市教委や管理職を動かしていきたいと思った。

 9、枚方市に居住する中学校の教職員    ・友人・知人に伝えられて

 中学校の教員です。府教育庁やや、団体代表の方、保護者の方々の説明や体験談を聞か

せて頂き、大変勉強になりました。

中には、偏った考え方の方もおられるので、人から人の話だけ、1人から聞いた話だけをうのみにしていくのは危険だと感じました。自分で実際に現地に行って、生徒や教員の様子を見たり、話を聞きに行くことが必要だと思いました。

小・中・支援学校・高校の教員や管理職が知らない話ばかりだったので、もっともっと理解を求めていくことが必要だと思いました。

本人が意思表示をできない状態の時、どうしても大人の考えに偏ってしまうのですが、

少ない情報で間違った方に行かないように願っています。

 10、枚方市の保護者   ・学校の先生から

 貴重な話をありがとうございました。

子どもの進路を考えるための良い時間になりました。

 11、枚方市の保護者   ・ 子ども:中1年   ・学校の先生から

 中学1年生ですが、今から子どもと一緒に、3年後、5年後の未来を想定して、支援していただける環境を受けながら、明るく生活をおくれたらよいと思います。ためになる話が沢山あり、出席してよかったです。

 12、枚方市の保護者   ・メ-ル等の情報から

 おかげさまで、息子は野崎高校を卒業し、5年がたちました。元気で過ごしています。会場にあふれるほどの人数の方が来られ、情報を求めておられる方たちがこれほどおられるのか!と、いつもながらに感心しました。求められていることなのですね!会を運営、支えてくださる皆さまに感謝の思い出いっぱいです。ありがとうございます。

 13、枚方市の保護者   ・学校の先生から

 貴重なお話を聞かせて頂きまして、本当にありがとうございました。今日、お話を聞けて、勉強になりました。しっかり考えていきたいです。

 14、枚方市の保護者    ・学校の先生から

 初めて参加させていただきました。中学1年、この時期に参加出来て良かったです。

 高校へ行きたいです。

 15、枚方市に居住する小学校の教職員    ・学校の先生から

 小学校の支援学級の担任をしていて、6年生の児童が地域の中学(支援学級)か、支援学校かを悩んでいます。

 今日の話を聞いて、5年、10年後の先を考えて、やっぱり高校に行ってほしいなと思いましたし、担任や保護者の方が協力することで、制度も変えができるんだなということがわかりました。今日の話をその児童の保護者にも伝えて、一緒にその子どもがより輝ける道を作っていけたらと思いました。      

 ありがとうございました。 

 16、枚方市の保護者   ・友人・知人から伝えられて

 すごい勉強になりました。これからの進路を考えるのに、とても参考になりました。

 17、枚方市の保護者   ・メールなどの情報から

 中学生になって高校進学が身近になり、親の方が不安や焦りがありました。本日は、色んな制度や、体験談、みんなさんの悩みをお伺いすることができ、共感できることが多く、とても参考になりました。

 いろんな進路や方法があるのだということがわかり、視野が広がりました。貴重なお話をどうもありがとうございました。 

 18、枚方市の保護者   ・学校の先生から

 高校進学について、いろいろな情報を聞くことができ、疑問に思っていたこともきけてとてもよかったです。

 学校の先生と話していると、可能性が狭まるばかりでしたが、こちらで話を聞いて、いろいろな進路がある事に、勇気をもらいました。

 最後にお話しいただいた当事者の方と、保護者の方のお話に、とても感動しました。

 貴重なお話を聞けて、ありがとうございました。

 19、枚方市の保護者   ・学校の先生から   ・友人・知人から

 重度の障害があってもチャレンジする皆さんのパワ-がすごいと思いました。

 我が家は、LD障害、軽度知的障害で、今中6です。地域の中学に上がるにあたり、ルビうち、板書の写真を希望しましたが、認められず、面談を繰り返しています。

 小学校でルビを打ってもらって、Ⅿ,Ⅿディジ-を使っていると、ほぼ80点以上取れているだけに、中学の柔軟性のなさに、中学に入って大丈夫かなあと、感じています。

 皆さんの沢山の壁を乗り越えてきた話は、本当にパワ-になったので、また明日から頑張ろうと思います。    ありがとうございました。

 20、枚方市の保護者    ・学校の先生から

 来年中学に入学に当たり、多くの不安がありましたが、お話を聞け、とても勉強になりました。   ありがとうございました。

 21、枚方市の保護者    ・友人・知人から伝えられて

 子どもの人権について、深く考えました。また、先輩方のお話が聞きたいです。

 22、枚方市の子どもが小1の保護者    ・学校の先生から

 うちの子は、自閉症で、知的な遅れはないとは言われていますが、小学校の支援学級で、中学も支援かなと思っています。高校の進路が不安で、お話を聞きに来ました。ちょっと違ったのかなと思って、質問とか用できなかったのですが、進路の悩みや、就学、就労してからの悩みは、同じだと思います。いろんなお話、とても参考になりました。

 今までの沢山の先輩のわだちのあとを進ませてもらっているんだなと、思いました。

 ありがとうございました。

23、交野市の保護者    ・学校の先生から

 現在小6の男子の母です。中学進学で地域と支援学校とで悩んでいましたが、今日参加し、いろいろお話を聞いて、「共に学び共に生きる」という子どもの未来に対して、また一から考え直して進学に向けて地域の中学を考えてもいいんだと思いました。

このような学習会を開いてくださり、ありがとうございました。

24、交野市の保護者    ・友人・知人から

 中1男子の親です。茨木の勉強会にも参加させていただき、今回こちらにも参加しました。何回聞いてもためになります。今、まさにいろいろ悩みだしている状況なので、また相談させて頂こうと思います。    ありがとうございました。 

 25、交野市の保護者    ・学校の先生から  ・友人・知人から

 今、こども(自閉症、重度の知的を伴う)が、教室に居られず、途中に学習室に行ってしまいます。でも、学校が大好きです。今、小学4年、相談サポートなど相談したところ、支援学校に行くなら早い目に返事をと言われ         精神医療センタ-の先生に、地域じゃしんどいよと、言われました。5年先を考えることをお話しされました。息子とダブり、涙が出ました。息子は、どうしたのか、教室に入れず、失禁し、裸になります。気持ちを早くくみ取ってあげたいです。  

 26、交野市の保護者    ・友人・知人から伝えられて

 初めて聞く話がいっぱいでした。 子供たちの進路の幅が増えたと思います。

 27、交野市の保護者     ・その他

 いよいよ受験生。大切な話を聞けて、本当にありがたいです。また交野で開催してもらえると嬉しいです。

 28、交野市の保護者    ・その他

 中学3年生で、いよいよ受験生となりました。

 こちらの連絡会に参加させていただいて、支援学校への進路しかないとおもっていたことが違うと知り、今では胸を張って高校受験をします!と言えるようになりました。

 息子と一緒にがんばろうと思います!またいろいろとお教えください。これからもよろしくお願いします。

 29、交野市の保護者     ・友人・知人から伝えられて

 30, 交野市の保護者    ・友人・知人から

 子どものためにできる選択をしてあげられることをもう一度考えさせられる内容でした。

 2年後の進路を、今から考えていますが、その時に、後悔しないようにしていきたいと思います。    ありがとうございました。

 31、交野市の保護者     ・その他

 勉強になりました。

 32、交野市の小学生の保護者      ・友人・知人から伝えられて 

 33、交野市の保護者     ・友人・知人に伝えられて

 中3で、受験まで焦りだしている中、今日の会は、たくさんの情報があり、参加してよかったです。公開の内容、見学、体験、できるかぎり見て、聞いて、進路を決めたいと思います。ありがとうございました。

 34、交野市の保護者     ・その他(児童デイサ-ビスより)

 まだ小学生ですが、今後の進路を考える上で、とても参考になりました。

ありがとうございました。

 35、交野市の保護者     ・友人・知人から伝えられて

 高校進学はまだ4年ほど先ですが、いろ色準備や考えるべきことがあることを知ることができ、非常に勉強になりました。

 36、交野市の保護者    ・その他

 高校の進路先の詳細が聞けて、よかったです。

 37、交野市の職場(放課後ディサ-ビス)   ・メ-ル等の情報から 

 38、京都の保護者

 京都から来ました。大阪は、インクル-シブ教育の先進地であると楽しみにしていました。実際インクル―シブって何なのか、またわからなくなってしまった時に、最後の話で、力がもらえて気がします。    ありがとうございました。

 

39、情報をいろいろ頂き、ありがとうございました。層の厚さを感じます。この会が継続されることを切に願っています
  第20回 “「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会”in 守口 報告
   こちらをクリック     第20回学習会報告.pdf へのリンク
  第117回定例会 “知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”報告

2018923 日 於ラポールひらかた 2階作業室

関山域子 文

9月の定例会。参加者は、23名。遠方から、また初めての方々、色んな地域や立場の方々、先輩方、そして若者…。

その日は、ドキュメンタリ-映画「風は生きよという」を、DVDにする企画で、宍戸大裕監督がカメラを持ってこられて、新居優太郎さんの撮影をしたいと、はじめに話されました。映るのは困るという方の席をかわっていただいてから話し合いに入りました。

 〇この日は、若者が参加してくれて、とても和やかに、楽しく盛り上がりました。

 ・ 新居優太郎さん(定時制高校4年生)、Yくん(3年生)、Iさん(高校1年生)、そして新代表の白井さやかさん(定時制高校4年生)、澤田健太さん(乗馬クラブで働く)。 

 初参加の方もおられたので、大作さんが小学部を経て、中学校へ、特に高校受験についてや高校生活を紹介されたのですが、「お父さんの話、間違っていなかった?」と優太郎さんに聞くと、ぱちりと瞬きで意思表示をしてくれました。

・ Iさんは、エンパワメントの高校受験勉強が大変だったこと、1年目の高校生活、通学が70分かかり、朝が早いこと、クラブを変わって今は放送クラブで実際に放送もしていると。テストも頑張って、やれている。友だちも男子も女子もできた、と。可愛い笑顔で話してくれました。

・ Yくんは、はじめは恥ずかしそうでしたが、だんだん雰囲気に慣れてくれたのか、お母さんの傍で、学校のことなど聞くと、表情豊かに、答えようとしてくれて・・・。

 Yくんは、3年生になって、クラスで全教科を受けている。夏休みは家でゆっくり、今は運動会の練習を頑張っていると、お母さんから。

・ 澤田健太さん。7月の学習会では、お母さんと初めて参加。今日は定例会初めて。「健汰さん」と呼べば、「はい!」と言わんばかりの声と表情で、全身で応じてくれて。話合い中も、ぴったしタイミングに合わせて応答してくれて・・・。後で澤田美枝さんにお聞きすると、「授業を受けてきたから対応ができるようになった」と。納得しました。

・ そしてわれらが代表、白井さやかさん。「卒業してさやかさん、働くの?」ときけば、「自分で考える」と。お母さんが先に言われたけど、私は私で考えるんだと、自己主張したんだ!

 おしまいの挨拶もしっかりしてくれて。司会が事務局長の話の時間設定を忘れるほど、さやかさんに気持ちを取られておりました。

 〇 中3の男の子のお母さんNさん。初めて参加してくださって、発達障害で、療育手帳は取ったけれど、本人に「告知」はしていない。東大阪の住まいから通える私学や公立高校を探して、見学や説明会に出ているとの事。中学校の先生は、ことさら一般受験についての縛りを言う訳でない。受験勉強をしていて、がんばっている。チャレンジテストの結果、3から2に落とされた課目も。オ-ル3になるように頑張っている、と。

 前半では、Nさんの話を巡って、受験体験や高校での生活など山内さん、新居さん、北口さん、 島田さんが体験を語ってくださいました。また、山口正和さんが、私学と公立との違いで、問題が起こった時、私学は内部できられてしまうが、公立は府教委に話を持っていける特典など語られました。 

 〇 もうおひとり、Мさん。小6の男の子のお母さん。自分は各地を転々としたが、息子は寝屋川で育てている。幼少期も納得できないことが多かった。(涙ぐんで・・・)今の小学校、いじめで本人苦しんだ。

 小学校の先生が、中への進学を支援学校に 息子を洗脳している。支援学校を観に行って、過密。

 丁寧に個別にできるはずがない。でも子どもは、小の支援学級の先輩がいたのでそっちがいい、と。

 寝る時、母が毎晩話している「普通の中学校にいこうよ」と。1030日に中学校の見学会がある。

 校長先生に、いじめていた子について話すつもり。

  Мさんも初めて話題を提供してくださった。色々なことを感じながらお聞きした。山口さんは、「地域の学校を選んでいるのは、お母さんのセンス。子どもの立場になったら言い聞かされるのはいや、と思う。周りの友だちとかのつきあいのなかで、「お母さん、勝手にきめるな」にならないものか・・・。

 涙ぐんでおられたМさんの傍から肩をたたきながら、鶴島さんが「障害児の親は、さがらない!」と。「障害者として見るのでなく、人として見る」を強調しながら。 

〇 高卒後の進路についても話し合われた。

・ 山内さんは、城東工科3年。カンさんは働きたい、と。一般就労をお母さんは希望している。その募集があり、造園業だった。カンさんも気にいっていた。面接では、母が教えたことをがんばって言った様子。カンさんも「言えた!」と、でも、「ダメだった」。あとは、学校が何か言ってくるまで待ってみる、と。

  松下さん、松森さん、山口さん、北口さんから「障害者枠」「一般就労」に関わって、学区の取り組み、また現実の就労を巡っての生き方の問題、まずは働く場を確保していって、拓いていく生き方など語られました。

 〇 大学を目指す話を新居さんや白井さんから。

 ・ 新居さんは、オ-プンキャンバスに色々行っているが、最終的には、試験が必要、と。入試課は、「入れても・・・」、学務課が「難しい」と。定時制の科学クラブの実績を生かして評価してくれるのをダメもとで受けてみるか~とも。あとは、ふれあい大学など・・・。

 鶴島さんが、阪大の障害者と付き合うグル-プとの体験が今も続いていて、本人も一番喜んでいる話を。

・白井さんは、大学のキャンバス生活、クラブ、バイトを楽しませたいな~という思いを感じておられ、ふれあい大学や課目履修生を。月2回なり通学ガイドも使って・・・と模索されている。

 そして、ご自身がしておられる公文のアシストをさやかさんのバイトでしてもらおうかな~と。

 ○ 阪本さん、北口さん、松下さんから、佛教大学の堀家先生など他の大学の先生たちの話も。松下さんは、917日のJICA で、前田蓮さんが四天王寺大学の受け入れで、理事者側は反対していたが、社会学部の先生たちが受け入れてくれて、今は、有償ボランティア使って大学生活をおくっている話を紹介してくださって。

 ・ 澤田さん、健太さんも大先輩。四天王寺大学の課目履修生だった。「障害」を理由に断らなかった。1週間で5コマ(1コマは90)。でも、通学・お昼ご飯・授業に出て。恋をして!!!

  理解ある先生のゼミに入れてもらってキャンバスライフを楽しんだ、と。

  乗馬を小学3年生からしていて、今は、馬小屋の掃除を仕事にしている、と。学習会には、土曜・日曜とキャンプにいっている。ヘルパ-の免許もとってくれたキャンプの友人と参加してくれて、健太君も(*^^)v

〇 岡田さん(守口市の教員)

  7月の北河内連絡会の学習会に参加して。お父さん、お母さんの話をお聞きして、本当によかったです。先生達に伝えても、親の思いや障害のある子の高校進学の実際がわかって貰えない。だから、今回、守口市人研で企画しました。

    澤田美枝さん、健太郎さん、山内華奈子さん  のお話を聴く会  を。

 

〇 松森さんから二つの提案

 1、 白井さやかさんが新代表に。そこで、さやか代表の名刺を、会で作りたいがいかがですか?

 2、 “廣木オウガさん と 多田ケンタロウさん の絵画二人展”を開催します。

    ・ 主催:学びの会

    ・ 1月25日(金)~27日(日)

    ・ 会場:谷町筋 NSビル 9階  (1階スタ-バックス)

          オ-ナ-が理解のある人で、無料で借りられたとの事。

     「北河内連絡会」に「協賛」という形で協力を。

      いかがですか。

       - チラシの配布。二人展を観る、会場の見守りなど-

 2案とも、了承されました。

 〈宍戸大裕さんからの一言〉  

定例会の翌日に監督から以下の「一言」を頂きました。

 

おはようございます。昨日は撮影させてくださり本当にありがとうございました。

帰りの新幹線の中で片岡さんから頂いた資料を読み込みながら、お母さんたちの言葉を噛み締めていました。毎年毎年、全国のあちこちで仲間外れにされて泣かされている人がいる事を知り、身悶えします。どうして一緒にいる事ができないのか。弾かれた人はどこへ行くのか。人の人生をどう考えてるのか。冷たい仕打ちを受けている人の辛さにどうして気づけないのか、憤りとくやしさで帰路につきました。

大阪滞在中、寝屋川で両親に監禁され亡くなった柿本さんの自宅周辺を歩き、新聞記事を調べていました。ずっと忘れずにいたいと思いました。

「道草」という映画を創りました。重度知的障害のある人の介護者とのひとり暮らしです。来年大阪でも公開予定です。その折、改めて大阪に参ります。みなさんとの再会を楽しみにしています。

  第19回 “「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会” (2018年7月28日)報告
                                       関山域子 文
 熱い思いが響き合う総会・学習会だったと私は、思いましたが、皆さまは、いかがお感じになりましたか。
 本当に、皆様の力です!!!
新さんの退任挨拶は、万智子さんと家族とで切り開いてこられた重みと開拓者の責任感あふれるもので、胸にどんと響きました。
また、今回は活動報告を新居さんがしてくださって、「親の付添いをなくす会」の歩みと現段階も語っていただきました。
活動方針も、今年度は、松森さんから提案して頂きました。
 府教委の三宅京子さんの自立支援コ-スと共生推進教室の説明は、パンフレットに沿って行われました。
澤田美枝さんのお話の際には、健太さんと大学時代の土・日曜日のキャンプで知り合ったお友達の水井さんが登場してくださって、澤田さんのお話がより説得力がありました。まさに「ともに学び共に生きる~友達の力~」を、実感させていただきました。
 新しい代表になってくださった白井さやかさん。お母さんは、自治会のお祭りでお休み。妹の理李(さとり)さんと来て、前には、さやかさん一人で登場。しっかりと挨拶。松森さんが、機微に満ちた表現で描写してくださっていますね。本当に、盛り上がりました。
※(松森の文章は以下)
――
新代表の清賀さん、やる気満々で参加してくれて目の前に居座る参加者に向かって、堂々と挨拶を語りました。
「サヤカさん、がんばって!」と声がかかると、「ウン!」といつもの力を込めた返事が返りました。
さらに掛け声がかかると、今度は両手の握り拳を顔の前に掲げて、勢いよく振り下げ「ウン!」と答えて、満座の拍手を受けました。
自治会の仕事があるからと、「代表挨拶頑張っといで!」ともろ手をひろげて送り出した、お母さんの「きっぷの良さ」に感激しました。
いっしょに来てくれて、サヤカさんを見つめながら応援してくれた妹の里李(さとり)さんの姿もすてきでした。――
 フリ-ト-クの時間に、その日来てくれた3人の現役高校生たちもしっかり今の自分を表現してくれました。とても若々しく、新鮮で、エネルギ-を感じさせてもらいました。
 皆、決して生易しい環境ではないはずですが、切り開いていっている中で、高校の中に共感の輪が、少しずつできていることが伝わってきました。
 特に、京都の厳しさと闘っているコウタさんとお母さん。エ-ルを送らせて頂きながら、お聞きしました。
 今回は、高校受験を前にしての話もさることながら、澤田さんの話に刺激を頂いてか、みなさん、高卒後の道にも踏み込んで、希望を語っておられたのが、素敵だったと思います。
 片岡さんは、作られた資料を基にして、今年度の受験情報を語ってくださいました。また、松森さんからは、北河内連絡会として、障害者の高校受験のみならず、高校全入を訴え続けよう!と。また就学前の就学通知を、全家庭にとの声を上げていこうと、語られました。
 
  第18回 「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会(2018年3月31日) 報告
学習会は、いかがでしたか。
私は、DVD 「風よ吹け!未来はここに!!」を観たのは、3回目になります。
その都度、新しい発見があります。今回は、DVDが撮影された後の、登場した子どもたちの現在がどうなっているか、そのことがとても気になりました。
広島の子ども。箕面のTさんは、今頃は、中学生になっているのだろうなあ。滋賀の子は、保育園や学校に迎えられているのだろうか。平本歩さんは、今は、入院中とお聴きしているが…どうしているのかなあ。
映像には出てこないけど、四条畷のHさんも、今、入院中と、伺っています。
 Iさんも、合格の喜びの後、お疲れからか、入院しているとのこと。それぞれ皆さん、命と向き合いながら、生きていることを、実感させてもらっています。元気になられることを、そして学校生活や自立生活をを楽しまれることを、祈っています。
  豊中のOさんのお話、よかったですねえ。二人の人工呼吸器を使う子ども(Sさん・長男と、一番下の子・小学2年生))を含め、4人の子育てをしているお母さん。ママ友、パパ友の力を大いに発揮してもらって、力にして・・・。 
 自分のことをオ-プンにして、「何かあったら、いつでも言ってよ」の関係をつくって、力にしておられた。
  Yさんが、帰りに歩きながら、「Oさんの話、すごくよかった!!!~ああいう風に、さっと、割り切って
、明るくふるまって~!!!…。そうしたくてもなかなかできないもの・・・」 と。ホント、私も、同感です。
  そして、Sさんも、よかったですねえ。
 お母さんが話したことを、「なかったことにしてくれ」と、ズバリ!!!介助員のつき方に、以前話を聞いたとき、不満を持っていたが、登校時から帰る時間までついてくれるようになったとの事。
 でも、修学旅行は、五島列島だったけれど、友だちと一緒には行けなかったこと。学校の勉強については、「ノ-コメント!」と言われてしまいました。
 大学には「行きたい」と。大学に行って何をしたいか」は、今は、「わからない」との事でした。(そのうち、友だちに刺激されて、きっと、イメ-ジがわいてくるのではないかな?!)
  心さん、「卑屈に生きてほしくない。卑屈に生きたくない」と、きっぱり!
 ヘルパ-が、「私の手がなかったら、生きていけないのでは・・・」と言った時、その若いぺルパ-を追い出した~と。
 高校受験の時に、Sさんが、これまでの人生では考えられなかったような猛勉強をした話もお聞きして、すごく興味津々でしたね。(もしかして、その猛勉強の体験が、今の高校の勉強のことを聞くと、 「ノ-コメント!」と、Sさんをして言わしめているのかも・・・)
 
◇ フリ-ト-クでは、Oさんの受験や高校でのテストの話から、新居優太郎さんが、
  今、春日丘定時制で、別室で、ホワイトボ-ドに書いてもらって、イエス、ノ-を瞬きで。
  つまり、問題を、選択肢で応えられる問題にしてもらっている、と。
  (優太郎さん! 4月から、4年生ですね~) 
 
◇  サヤカさんは、寝屋川の定時制。4月から4年生。学習支援員が1人ついてテストを受けている、と。パソコンの授業では、エクセルで、表計算をしていると。
  さやかさんが数字を打てば、表ができるように設定してあって、さやかさん、楽しんでいる様子とのことでした。
  さやかさん、この日、「さやか。定時制、定時制、ねやがわ、とはっきり言いました!
  (そして、話しされるお母さんが、傍に居るさやかさんと一緒に、明るくて、とてもはじける笑顔で、楽しそうです♪~)
 
◇  新さん、大手前の定時制を卒業する前に、「零点でも行ける大学をさがして!」と、高校に言ったとのこと。(さすが!)
      4年の夏に、オ-プンキャンバスに行きました。20数校まわった。イベントはいっぱいある。ところが、障害者に対しては、冷たい。「点数とったら援助します」と言われた。
  「零点しか取れない」と言うと、「へ-?!」と、驚かれたり…。そこで、「科目履修生の方法」を言われたり、同支社では、「同支社卒の両親はいるか?」ときかれたり。
  短大で、「ふれあい大学をしている」ことを知り、そこへ。4年間お世話になった。授業も、座って静かにしっかり受けたし、学生食堂も楽しんだ。学園祭にも参加し、学生と催しで、ダンスも踊った。難点は、月に2回しかないこと。
  ---続いて、吉田さんも「ふれあい大学」にユカさんが通われた体験を語ってくださった。
 
◇ 続いて、何と熊本から、参加されたKさん。「医療的ケアの親の会」に所属しておられるとの事。
  一昨年の大阪での「高校問題の全国交流集会」に来ました、と。
  去年、熊本で、全国交流集会があったけれど、その時、「ママ、どうして一緒の学校にいけないの?」
  が、メインテ-マだった。そのシノンさん、小学校の入学時から、看護師配置で登校することが
  難関だった。でも地域の学校にこだわって通学し、成長した。中3、卒業を前に、高校受験。
  公立の全日制の普通高校を受けた。  1.7倍。
  選択式のカ-ドを使い、本人が意思表示をし、看護師と介助者が支えて。不合格だった。
  その後、熊本市内の定員割れの高校の2次募集に、41名の定員割れ。5名応募した。
  ところが、「不合格」だった。(なんと!!!~)
  熊本県教委と、きのう「不当な差別だ!」と抗議し、話し合った。 
  県会議員も加わって、「三次募集をせよ!」と。今は、「できない」と県教委は言っている。
  来年度(多分4月が始まったので、今年度)6月に「3次募集について話し合い」を持つことに。
  情報開示をしたら、テストでは、点数は取れていた。だから、「不合格は、点数ではない」 と、
  語られた。
  これから、熊本の報告に着目し、署名など応援させてもらえることはしたいと、関山は思いました。
  皆さまは、いかが思われましたか。
 
◇ Tさん。京都の公立高校1年生。進級できない、と学校側から言われた。
  再履修の手続きに入った。
  29日に「一人で面談を受けてください」と言われた。 
  10人の先生と、面談をした。
  担任の先生が、「本人が”がんがります”という言葉が出なかった」と言われた、と。
  「みんなは上の学年、本人は再履修」を、本人は「あかん!」と。
  お母さんは、「どうしましょう~」と思った、と。
  再履修のための教科書をかった、との事。
  (関山が思ったこと。10人も前にして、こうたさん、言われへんのは、当然やなあ~。
   先生達、こうたさんの傷み・不可解さを、自分たちがつくっていることを感じていはるのかな~?。
   「頑張ります」を、言わせたいとは・・・、と。
   こうたさんの、自分だけ何で?一緒に勉強した子らと違って、やりなおすの?納得できない。
   「あかん!」が、痛い程、響いた!
   京都の困難さの中で、こうたさんが前を向いて歩きだせるように、お母さんの苦悩を
   たたかいの中で解消し、課題を、実現していきたいですね。みんなの知恵を絞って。
   こうたさんは、おとなが事情をいろいろ言ったとしても、1年間、一緒に暮らした友達と一緒に
   上がれないつらさを、実感していることは、「あかん」に集約されていると、実感しました。)
 
◇ Yさんは、吹田の中学だけれども、実際の暮らしは、西宮でしている方。親の介護のために。
  北河内の定例会に去年の冬頃から来ておられます。大阪と兵庫の高校受験の実情を知って、
  何とか、西宮にすみつつも、大阪の高校を受験できないか~と。 高校問題を考える会の
  定例会にも、12月は、参加されていました。求めておられます。
 
◇ Tさんは、西宮にお住まいです。次男が自閉症とのこと。子どもに悲観的にはなっていないが、
  地元の幼稚園に行けないと言われて、泣きました!と。その時、障害児の専門的な幼稚園に
  行くことができ、障害児も生き生きしていたし、自分の子どもも成長した。
  小学校に入学する時期に、市教委から、支援学校に行くか、普通の学校の支援学級に行くか
  選択してください、と。支援学校は、最終的には、作業所で働くようにすると言われて、普通の学校の
  支援学級に。今は、中学校。支援学級では、子どもに合わせた授業。社会と理科は、普通学級で。
  本人は、苦痛みたいだった。しんどい、と思う。高校は、どうするか。
 
◇ Iさんは、チ-ちゃんの、小・中時代の学校生活、普通学級での暮らしぶりを紹介して、
  クラスでみんなと一緒に過ごす、勉強も何もかも~の感覚で、やっていかないと、どんどん
  「分けていく」になってしまいますよ。友だちも、チ-ちゃんが立ち歩くことがナンボのもんやねん
  の感覚で付き合うし、そっと座らせたり、喜ぶタイミングをわかって付き合うし。先生達も、
  はじめからそういうもんや~と、親の話を聞いたりして、対応してくれる。「みんなと一緒に」
  を、外したらあかんと、親がやることが大事ではないですか、と。
  (メモを取っていないのですが、このような趣旨で言われたと、関山は理解しました。 
   違っていたら、修正してくださいね)
 
◇ Yさんは、小学校の時、途中から支援学級にと言われ、入れた。中学校は、支援学級に入れますか
  ときかれもしなかったが、支援学級だった。そのまま、高校受験の時期に。(Iさんの「マカロニ
  チ-ちゃん」のブログを見て--後で、お聞きしました。)普通の学校に通っている障害児がいることを知り、
  また北河内連絡会を知って、定例会で先輩たちが話していることに、「目から鱗」だった。
  定例会に参加し、大阪府立高校を受けることに決めた、中学校の3年から、普通学級で、授業を受け、
  評価もつけてもらうようにした。(それまでは、数字の評価は、なかった)
  大阪府立工科高校を受験、合格。入学後には、テストの点がとれない、と言って、学校から呼び出されたり
  進級できない、学校を変わったら~など言われてきたが、府教委と話し合ったり、学校と話したりして、
  2年生に進級できたし、2年では、修学旅行もみんなと楽しんでいった。
  そして、3年生に進級できた、と、にっこり。
  (その際、お母さんは、評価と進級について、学校と話し合う時に、
   「カンを、学校の基準に合わせてダメというのでなく、学校の基準を、カンに合わせてください」
   と言われたことを、関山が紹介しました。)    
 
◇ 新居大作さんが、枚方から今日、初めて参加しておられるKさんの紹介がありました。
  (「ありがとう!」大作さん)
 
◇ Kさん。双子のきょうだい。そのうち、一人は地元の小学校へ、もう一人は、支援学校に行くことに
  決めた。
  その際、枚方市教委が、「地元の小学校へ、是非きませんか」と、積極的に話してくれた、と。
  その時、関山を含め、6年間、枚方市教委と話し合っても、なかなか進まない現実を体験してきた
  者たちは、「ホ-!!!市教委が変わってきたんや」と、思わず声を上げました。
  -新居真理さんの最近のフェイスブックに写真入りで、書いてくださっています。、
  (Kさんのお子さんは、この日、連れてこられていました。「医療的ケア」がいるお子さんです。
  支援学校をもう選んでおられることは、残念ですが、これからも、ぜひとも、北河内連絡会と
  縁を持っていただいて、色々関係をもたせていただけたらと願っています。
  ちなみに、北河内連絡会に入会してくださいました。
  新居さん、また、いろいろよろしくお願いします。
 
* 以上、まとめましたが、何分充分ノ-トが取れていませんので、間違いなどありましたら、
  遠慮なく訂正してくださるよう、よろしくお願いします。
 
* 入学をお祝いした時の、Sさん(守口)、Nさん(河内長野)、Iさん(寝屋川)の一言。
  どの方も歓びにあふれて心に響き、お祝いさせていただく幸せを感じました。
  まとめは、書いておりませんが、皆様の心に残ったものと、推察しております。
  おめでとうございます!!!  そして、ありがとうございました!!! 
  
  前文部科学事務次官 前川喜平さんを囲んで学習会 報告
◆ 2018年1月27日「日本の教育の行方」
まとめ“学びの会”前文部科学事務次官前川喜平さんを囲んで学習会.pdf へのリンク
◆ 2018年1月28日「日本の障害児教育の今とこれから~『ともに学び、ともに生きる』教育をみすえて~』
まとめ北河内連絡会 前文部科学事務次官前川喜平さんを囲んで学習会.pdf へのリンク
◆YouTube ユーチューブはこちら https://youtu.be/qSKOzfqkL6g ユーチューブ→前川喜平→障害児教育 の検索でもご覧いただけます。
 JICAインクルーシブ教育研修ワークショップ(2017年11月23日)報告 関山域子・文
11月23日は、JICA の企画で、今回は16人のアジア、アフリカの方々が
参加されました。
アフガニスタン・イスラム共和国のムラデさん(男性)、
フィジ-共和国のデオさん(男性)、ブ-タン王国の二ディップさん(女性)、
ラオス人民民主共和国のパンチハバさん(男性)、レバノン共和国のメナイドライさん(女性)
マレ-シアのヌルり二ンさん(女性)、モンゴル国のエンカタルさん(女性)、
モルデイブ共和国のシャキルさん(女性)、モザンビ-ク共和国のフェルナンデスさん(男性)
ミャンマ-連邦共和国のアエアエさん(女性)、パラオ共和国のシロアメンダさん(女性)、
パキスタン・イスラム共和国のマンギさん(女性)、パレスチナのアブダッカさん(女性)、
南アフリカ共和国のドゥフリ-ズさん(男性)ス-ダン共和国のサウサンさん(女性)

タイ王国のプエングヨドさん(女性)----------の16名でした。
 (尚、名前の表記は関山が読んだもので、読み方が違っていたら、ごめんなさい)
 (こう書いていると、参加された方々の人となり・国のこと・事情が私にも、ほんの少しで
  でも伝わってくるように思います)

30歳代が11人、40歳代が3人、50歳代が2人です。若い方たちが多いという印象を
持ちました。
また教育現場に関わっている人やそれを指導する人たち、また研究している人たち、
国内に特殊教育・インクル-シブ教育を、広める立場の人たちが参加されていました。

内実はそれぞれあるでしょうが、自己紹介の資料では、インクル-シブ教育に関心
を持っておられる方々が多いなあ~と、感じました。

〇 さて、始めは、松森さんが笑顔一杯で、英語で「障害者がみんなと一緒に学び合うこと
について一緒に に考えましょう」そして「みなさんの一緒に考えながら進めていきたい」
「みなさんの意見を活発に出していただきたい」と。松森さんの英語、スゴイやん!
私には、よくわかったです!
 この時から、皆さんの反応がとても柔らかくて、声がどんどん上がり、また表情は笑顔で
グッと乗ってきてくださっているのを感じました。

〇 始めに、映画『風は生きよという』から、10分程、新居優太郎さんの成長と中学校生活から
高校受験の発表の光景までを映像で紹介。
数学や理科の授業を優太郎さんが受けている場面、傍に優太郎さんの勉強を助ける教師が居る。
生徒がリトマス試験紙をピンセットで挟んで、優太郎さんの顔近くに持ってくる場面。

人工呼吸器を使っているのだけれど、教室内で吸引など中学校ではできなくて、早い目に
教室を出て階下の支援教室に移動しているが、研修生たちは、どんな思いで
見ておられるだろうか。
優太郎さんが瞬きで、意思を表し、周りが確認する場面や、優太郎さんが将来の夢を作文に
書いていて、担任が代読していたけれど、私は、初めてこの場面をみたとき、とても驚いた!
研修生の皆さんはどうお感じになったかなあ~。そんな思いを持ちつつ・・・。

〇 <ディべ-ト1>です。「優太郎さんは皆と一緒に授業を受けているが、学習をしていると
思うか?」の課題です。自分の意見とは関係なく、Aは、「学習している」という立場で
B,は、「学習していない」という立場で。
今年は、研修生の座席を4つのグル-プに分けていて、1グル-プは4人ずつです。
Aの立場で2グル-プ、Bの立場で別の2グル-プが発表です。
その早いいこと、直ぐに手が上がりました。Aの立場からは、
「優太郎さんが、みんなの中で過ごして授業を受けている-その環境が優太郎さんにとって大事で、
 色々感じたり、学んだりしていると思います!」と。
ホ-ッ、まず本質から語ってくれはったやんと。優太郎さんの感性を信じてくださっているやん!と。
Bの立場では、「優太郎さんは、自分の考えを言うことができない。考えをまとめることができない。
だから学べていないと思う」(という感じの意見ではなかったかな?少し、自信がありませんが)
そのあと。どんどんAの立場の人が、いろいろなIT等の機器を使っていけば、優太郎さんは学べる
という意見が何人かから出されました。

〇 さて、優太郎さんと真理さん、大作さんが、入場しました。真ん中の通路を通って、

ストレチャ-に乗った優太郎さんとご両親は前に進みました。
一瞬にして、場の雰囲気が変わりました。
息をのんだ方もいたかもしれません。目と感覚が釘付けになったかもしれません。
和やかさを感じて、共感した方もいたかもしれません。はっきりしているのは、実在感がまして、
皆さんの集中度がグッと上がったことです。
真理さんと大作さんが簡単に自己紹介をされました。

〇 真理さんから、画面を参照してもらいながら(英語で書かれています)優太郎さんの出産、障害、
家での暮らし、障害児の通園施設への通園、支援学校の小学部の在宅と登校、地域の公立中学校
への入学などを、語っていかれました。(みなさんの手元には、真理さんが作成した資料の英語訳
版が配られています)

〇 <グル-プワ-ク (1)>
此処からは、4つのグル-プがそれぞれ違う学校である。
また、一つのグル-プの話し合いは、その学校の職員会議をしている
という設定で行われました。
最初の課題は、「みなさんは学校の教員です。みなさんの学校に優太郎さんは
在籍しています。優太郎さんは、みんなといっしょにバスケットボ-ルをやりたいと
言いました。どうしますか?」です。

松森さんが課題を伝えると、研修生は、どのグル-プも、学校の先生たちになり
切って、職員会議を始められました。その熱心なこと!「話さない人は、ほとんど
見受けられないくらい、皆さん意見を出しておられます。そんな様子を見ていると
グル-プにもいろいろ特徴がある事が次第に感じられて、面白かったです。
さあ、代表が発表しました。大まかですが、二つの意見が出たように思います。

一つは、優太郎さんが参加できるように、ル-ルを変えよう!~という意見。
たとえば、ボ-ルを柔らかくて、軽いものに、少し小さいものにしたらどうだろう、と。

また、コ-トを小さくしよう、というものもありました。ボ-ルを優太郎さんは
投げられないから代わりに投げる人をどうするか、なども言われていたと思います。

もう一つは、皆の協力がいることを語られました。特に学校内の先生や生徒達
保護者だけでなく、地域の人達の協力を得よう!という意見が強く語られて、また、
行政の協力やバックアップの必要を言われた方もありました。
その熱い思いに触れて、優太郎さんは、すごく感じ入っていたと思います。
この課題のワ-クショップをどう思いますか?と、優太郎さんに松森さんだったかな、

聞いたとき、「よかった!」で、しっかり、瞬きをしました。

どなたからも、「優太郎さんがバスケットするなんて、無理やで!」という声は
なかったです。あったらあったで、話し合いが面白くなると思いますが…。

〇 <グル-プワ-ク (2)>

課題は、「日本の学校では修学旅行という行事があります。優太郎さんは、みんなと
一緒に修学旅行に行きたいと言いました。どうしますか?」です。
そして、松森さんは、「みなさんのお国では修学旅行」ありますか?ご存知ですか?」

と尋ねました。みなさん、「あります、わかっています」と対応されました。
さあ、此処でも、各グル-プは職員会議です。
Aの「行かない方がいい」という職員会議をしていたところはありませんでした。
Bの「一緒に行く」という立場で、どの学校も話し合っておられました。
とてもいろんな側面を予想しながら、どうしたらいいだろうと話し合っておられるのが

伝わってきました。
発表された意見を、書きますね。まず、行くにあたって医者の意見を聞くべきだ!という
学校がありました。

・ 行先は、「優太郎さんが行けるところがいい!」という意見が出ました。
エエッ!大阪府内の高校で、「医療的ケア」が必要な子どもが参加することを考慮した

行先決定の話は、最近はないなあ~と、思い浮かべながら、聞きました。

・ 乗り物は、「バスがいい」という意見。行程がスム-スに行ける。ストレチャ-に乗る
優太郎さんがみんなと一緒にバスで楽しめる、という意見。
ハァ~、どこかの市教委に聞かせたいなあ~と、思わず真理さんの顔を見ました。

・ 親の参加を巡ってもいろいろ意見が出ました。修学旅行に親が参加するかどうかは、

親と相談をすべき。いや、親は、付添った方がいい。なぜなら、ことが起ったら、対応に
困るから。すると、「親は付添わない方がいい。優太郎さんが、親と離れて学校から
みんなと行きたいと思う」という意見。なかなか、迫っておられます。

・ 付き添いや費用の問題も出ました。「行政に協力してもらうべき」「地域やボランティアに
協力してもらう」等がでたと思います。「地域」と言われる方々は、きっとコミュニティがあって、
そのイメ-ジが出てくるのだろうなあ~と、私は想像していました。

〇 この後、新居真理さんから、実際の中学・高校での修学旅行の話を、画面に写真や

英語の説明付きで、なさいました。みなさんの手元には、テキストがあって、新居さんの
文を英訳されたものが用意されています。


〇 (2)で、最後に新居さんが、修学旅行の話をされました、と書きましたが、
早まりました。お詫びします。
その前に、今から書くことが、展開されました。

〇 修学旅行の話の所で、前の方で、修学旅行について話し合っている時に、
お金の話になっていて、国の事情を話したいと、手を上げられました。そのひとは、
パレスチナの女性です。「私の知っている親子は、・・・」と、長い話をなさいました。

大変さを訴えておられることは伝わってきました。
 すると、その話に絡んで、レバノンの方が、「日本はとても平和で安心できる
国です。此処で暮らせる優太郎さんを大事にしてやってください」と。
 
 それに対して、新居大作さんが、「いやいや、日本でも、障害を持った人達に
とって、平和であったり、安心できる国ではないのす」と相模原事件に触れつつ、
「今日、皆さんがお話になったことを是非、国に持ち帰って、実現していってほしい」

と親しみと友情を持って、明確に断言し、訴えられました。

〇 「優太郎さんと対話をしよう!」と、松森さんが皆さんに呼びかけられました。
 優太郎さんの表情を、ビデオカメラからスクリ-ンに映しだしながら。

 呼びかけに応じて、皆さん、どんどん前にいる優太郎さんの傍に来てくださいました。

フィジ-の人だったと思います「優太郎さん、私の国に、是非来てください。招待します」と。
すると、優太郎さんは、表情が変わり、目が動き、瞬きをはっきりとしました。
嬉しいなぁ~が、伝わってきました。次々に、優太郎さんに、語りだしてくださって。

パキスタンの人、モザンビ-クの人だったと思いますが、「優太郎さん、私の国に来て

ください」と。中には、お父さん、お母さんと一緒に~という方もいましたが、優太郎さんだけ
という方もいて、笑い合いました。優太郎さんは、語り掛ける方に、しっかり瞬きをしたり、
応えにくい質問には、じっとしていました。
年々、優太郎さんの意思が傍に居る私にも、しっかり伝わるようになったと、確信します。
みなさん、この時間をすごく和やかに楽しまれたと思いました。
この時、私の傍におられた方が、涙して、「自分の子どもは、死んだ」と顔を覆って、語られ
席に戻られました。そういう出会いもありました。

〇 フリ-ト-ク の時間が予定されていましたが、修学旅行の話などで盛り上がり、

その時間はなく、やむなく松森さんが、まとめに入りました。
 ・日本では、皆さんの国と比較して、お金も設備もあり、専門家もたくさんいるかもしれない。
 ・また、日本は、インクル-シブな世の中になっていると思われるかもしれない。
 ・しかし、そうではない。「分けられる教育」がますます進行していっている。
 ・相模原事件の犯人は、いまだに「障害者は不幸な存在。殺すべき」と。それに
  賛同する多くの人々がメ-ルで書き込みをしている。
 ・お金も設備もなく、専門家がいなくても、「分けないで」「一緒にいること」を何よりも大切に
  していきましょう。・・・と。

〇 せっかくだから参加者みんなで記念撮影。

〇 午後の部は、堀智晴さんのお話。
 
〇 そのあと、少し感想をお聞きする時間を取りました。みなさん、活発に手を上げて、

 語ってくださいました。
 「優太郎さんとお父さん、お母さんが頑張っておられる姿に出会えて、とても感動した」
 と。そういう雰囲気の方が3~4人おられました。
 また、ある男性、「今日は新居さんは、しんどい こと、厳しいことを語られなかったが、
 きっとそんなことがいっぱいあったと思う」と。しっかり、考察されていました。
 そして最後に、ある女性が、皆さんに立つように促されて、「優太郎さん、お母さん、

 お父さんに感謝します。ありがとうございます」と、拍手を皆で送ってくださいました。
 とっても、素敵で、また自然体の終わり方でした。

〇 すべてが終わって、打ち上げの時に、大作さんが言っていました。
 「ある研修員の人が、廊下で話してくれた。自分の国は貧しい。日本は豊か。
 だからできるのだ~」と。大作さん曰く「優太郎の話は、日本でも”レア”な話。
 改めて、そのことを感じる」と。

〇 最後の感想をお聞きする時、私は、廊下で語られたような話が出てきたらいいな、と

 思っていた。 しかし、それは、廊下での話になった。
 でも、廊下でも、出してくださって良かった、 大作さんが聞き取ってくださって良かった~
 と、関山は思いました。次への課題になるから・・・。

◎ 会場には、傍聴の方々も、ビデオ撮影の役をしてくださっている方も参加されていました。
 また、片岡さんをはじめ、北河内の事務局の方々が、ワ-クショップや午後の講演などを
 無事に実現しきるために、いろいろご協力をしてくださいました。
 皆様に、心から、お礼を申し上げます。
 第17回 「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会(2017年7月29日) 報告

※当日のアンケートは、こちらをクリック 第17回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会アンケ-ト集約―2017、7月.pdf へのリンク

今日は、本当によかったですねえ。
会場が、椅子が足りなくなるほど集まっていただきました。
椅子の足りなさから、実際、70人はお集まりだったと思います。
(きょうは、レジメが最後の方は、足りなくなりました)
 
総会、皆様のご尽力で、短時間でしたが、いい総会になったと私は思いますが、皆様いかがでしたでしょうか。
代表の挨拶、今までで、一番力が入っていたと、感動しました。
「医療的ケア」に関しての報告を、新居さんにして頂いたのも良かったと思います。「医療的ケア」がいる子どもたちが、
枚方で校区の学校で学べるいう実際を知っていただいたということを、優太郎さんとご両親が身をもって伝えていただいているからです。看護師配置が叶うようになったことも大事な情報ですから。
寝屋川の取り組みも、真理さんは紹介してくださって。
 成人式のお祝いの花束を、新代表から嬉しい表情いっぱいで、
「ありがとう」と、受け取ってくれて、よかったなあ~と思いました。
(遅くなって、ごめんなさい、ですが)
 監査をありがとうございました!
監査が済んだら、(案)じゃないよね。わかりました。
 
学習会、久郷さんのお話、年々、丁寧になるなあ~と、皆さんが
実感されましたね。3年目で、皆さんから出る質問に答える姿勢で、
詳しくなっているのだなあ~と思いました。久郷さんも、そう言われていました。
 山内さんのお話は、山内さんが悩んだり、考えてこられた歩みが、
会場の皆さんに共感を呼んで、アンケ-トを見ても、とても好評
でした。アンケ-トは、別の日に紹介します。
会場からの質問や質問用紙からの質問に、積極的に的確に答えてくださったり、点数が取れなくても、大丈夫か、
中学校のテストや評価と受験の関係で、評価がない・あるの違いなどでは、どうかということでは、納得されたのでは~と思いました。
 京都の竹村さんのお話は、小学校時代から「分けないで」「みんなと一緒に学びたい」を貫いてこられた強さを、実感させて頂きました。
息子さんも一緒に来てくれて、「何で、みんな、俺のことを知っているんや?」と。愛嬌のある笑顔で。学校の厳しさがある中で、5年かかっても、頑張ると、お母さんは普通の高校生活をさせたいと願っておられます。
応援したいですねえ。
寝屋川のお母さんが初めて参加してくださり、保育園に
入るまでのご苦労、入学前の寝屋川市の職員による、情報の遮断と偏った囲い込みで、諦めてきた普通の小学校への道、そこから、今、普通の小学校への転校を願っている話をなさいました。
皆さん、びっくりしたリ、熱心に聞いておられました。
 
片岡さんから、バッチリした資料提供、ゆっくりひも解く時間を自分も作ろうと
思いました。府教委の方も、信頼をもって、聞いておられたと思いました。
松森さんのまとめは説得力がありました。「できるかできないか」の尺度で
子どもを・人を切っているあり方、そして高校で決めた基準で生徒を切り捨てる
発想。そこに通っている障害のある生徒の実態に合わせて学校が変わっていく
べきでないか~と。
(関山域子)
 
今日は、「知的障害者」を普通高校へ北河内連絡会の定例会(第110回)でした。

参加者は少人数でしたが、その分、丁寧にお話をして頂けたと思って
おります。
〇 今年、普通高校へ入学したK さん。はじめ1週間は緊張していたよう
  でしたが、だんだん友達が「おはよう」等声掛けをしてくれるようになり、
  今では、休みの日も「高校へ行く」と、言っている位、学校が気にいって
  いる様子との事。学校側の態度で、薬などについて話しあわなくては
  いけないこともあり、どうしたらいいか、定例会でいろいろ思いを
  出し合いました。
〇 今年、3年生になった優太郎さん。久しぶりに会った気がします。
  今日は、彼は家に居たかったようですが、お父さんの説得で、納得して
  参加したそうです。でも話し合いが終わったころには、話し合いに
  乗ってくれている様子。目もしっかり開けて、顔色や表情が変わっていました。
  修学旅行についての現状と課題について、ご両親から報告やら、
  課題やら出されました。きっと、優太郎さんは、気になって何とかしてほしい
  という思いを持ってくれたのだと思います。
〇  中学2年生のお母さんの参加がありました。子どもさんの事を、いろいろ
  語ってくださり、また、お母さんの思い、お父さんの関りなど伺いました。
  いろんな生きずらさを持ちつつ、でも授業が好きだとの事。
  関心のある授業、教科を学びつつ、今の中学校生活を日々少しでも心地よく
  生きていってほしいなあという思いを持ちました。
  進路については、これからの学校生活を重ねる中で、今後も情報を得ながら、
  道を開いていかれることを応援させて頂けたらと思いました。
〇 「医療的ケア」のいる子どもたちの家庭の保護者の方々と、
  どのようにつながれるかなあ~という話題も語り合いました。
不十分なまとめですが、ご報告まで。
いつもながら、子どもたちが生きている現実を推し量りながら、貴重な考える機会を
頂いたと思っております。ありがとうございました。
 
                                  関山 域子
 
第16回 障害のある子どもの高校進学を考える学習会(2017.3.26開催)の報告
3月26日(日)は、、「知的障害者」を普通高校へ北河内連絡会の学習会でした。遅くなりましたが、ご報告します。
今回は、寝屋川市民会館で行いました。
講師は、北村佳那子さんと、お母さんの北村恵子さん、そして山崎秀子さんの<チ-ム かなこ>の皆さんです。進むにしたがって、会場の椅子が足りなくなるくらい集まっていただき、熱心に話を聴いていただいたり、話し合いに参加していただき、約60人
の熱意が感じあえて、いい時間をすごさせていただいたかな~と思っています。
 
<チ-ムかなこ>のお話については、別の機会にまとめをお送りする予定です。
 
〇 フリ-ト-クでは、「配慮受験」について、どんなのがあるかが話題になりました。
「配慮受験」をする「申請」を、府教委に中学校を通してやって初めて成り立つものですが、
新居優太郎さんの場合は、瞬きでの読み取りが居るので、読み取る中学校からの
教師と、記録する高校側の教師が要る事。長い時間、1人の教師が読み取るのも
かなりの疲労になるので、二人を中学校から出すことなど。そして、看護師について
もらうのに、始めは別室に大気と言われていたものが、パ-テ-ション越しになったなど、
中学校を通して府教委に申請し、話し合いを積み重ねていった経過を、紹介されました。
 
〇 野崎高校を受験したYさんの場合は、問題用紙と回答用紙を別にするのでなく、
同じ用紙にしてもらう
要望を出されて、実現した例を紹介してくださいました。
別室受験の要望も通りました。いまは、卒業され、いろいろ活動されています。
Yさんは、山崎さんの話を聴いて、「学校を動かすのが上手だなあ~」「自分の場合、
事故のない
ように~」で終わってしまったなあ~と、捉え返しをなさって、
語ってくださいました。
その後は、試験用紙と答案用紙を同じにしている例がないように聞いているので、
要望を持たれる場合は、しっかりつめていく必要があるのかなあ~と関山は
思っています。
 
〇 今、高校1年生の息子さんのお母さんから、受験は別室で、問題は拡大コピ-
をしたもので、受けた。工科高校で、よく辞めずに登校し続けたなあ~というのが、
お母さんの実感のようです。でも、ご本人は、「学校が楽しい」と言って、通っていると
お聞きしていますので、
支援学級の少人数での暮らしより、きっと友達も増えて、
困ったときには、友だちに
聞いているという話も聞きますから、「みんなと居る」
いい空気感を感じて過ごしているんだろう
なあ~と、思っています。
お母さんは、自分が心が折れそうになった時もあの子は、
頑張っている!
あの子は、伸びたなぁ~と感じると、話しておられました。
<チ-ムかなこ>について、いろんな縁にめぐまれてこられたのだなあ~というのと、
グル-プホ-ムにたどり着くまで、本当に色々頑張ってこられたんだろうなあ~と、
感慨深く話されていました。
 
〇 地元の家から通える長尾高校を受験し続けて10年。定員割れでも落とされた経験を
2度持つ新万智子さん。
始め、「知的障害者」が受験すること自身が難しかった、と。
「配慮受験」については、普段と同じように考えていこう、と。
当時も、今もだと思うが、中学校の教師の中には、「高校で単位がとれなかったら
アカンやろ!」という教師が多い。その子に応じた評価をするように府教委は指示している
し、実際、「障害のある」生徒たちは、進級もし、卒業もしている。
娘は、4年間、遠いところを電車で通って、親と離れて、乗り物にも乗り、修学旅行も
行ってきた。人として、暮らしていくことにとって、成長してきていると思う、と。
障害があるからと言って、高校に通えないのがおかしい!
まして定員が割れているのに~を原点に、新さんは闘い続けてこられました。その結果、
大阪府では、全国でなかなか実現していない、「定員割れでは不合格をださない。
出させない」実績を積んできています。0点でも、名前が書けなくても、普通高校へ~
の歩みを絶やさず、臆せず、人として当たり前にこの社会で生きていく、その歩みの
ひとつとして、普通高校進学を考えていきましょう!~というメッセ-ジが新(あらた)代表から
あったと思います。
 
〇 北村恵子さんは、かなこは、学校では、勉強するということでなく、生きる術を学んできた。
感情が育ってきた、と。色々あっても、「まァ、いいか!~」の気持ちで、学校へ出してきた。
そしたら、出会う人が10人居れば10人の、100人居れば
100人分の経験ができた。
大阪で、「共に学んで」来て、ホント、かなこの人生・暮らしが人として豊かになった、と思う。
かなこ自身が学習することを学んできたと思う。親の期待以上に、できるようになった。
可能性は、誰にもわからない。ひとつひとつの積み重ねの中で、創られ広がっていくと
思う。
 
〇 ヒロキさん、「新さんのたたかいがあって、息子は、配慮受験もあり、定員割れもあって、
後期の大正高校に」と。そして大学受験。色々あたっていくと、「何で障害のある子が、
大学へくるんですか?」と
言われた。(差別がまざまざとある実態が浮かんできた)
実際に行けたのは、大阪市立のデザインを学ぶ専門学校。
橋下知事時代、「つぶす!」と言い出して、受験生が減ってきて、定員割れで入った。
面接で、息子は殆どしゃべれなかった。入った。大学-職業と直結している。50本位
プロ
ジェクトがある。
配慮なんてない。しようがない。2年間、二人構えで通った。「何とかなる!」
の心境で。ところが卒業時、大学がコロッと変わった。「ヒロキ君がいたからできた。
インクル-シブデザインがある」と。
「ヒロキ君、卒業したらどうされますか?」と、聞かれた。昨年、大学の聴講生を。
今年も、それはするが、「雑誌」を作って、親子で売り歩きます、と。
その雑誌とは?『Nagomisuto』激烈創刊号です。-働く、ということ、生きる、ということ。
一緒に考えよう。というタイトルで。500円です。関山は求めました。面白いです。読み
切れていませんが。(ヒロキさんから、求めてくださいね。)
<支援団体情報>に、「知的障害者を普通高校へ北河内連絡会」も次号では、紹介を
よろしくお願いしま~す。(関山)
 
〇 支援学校の高等部の3年生の卒業間際に中退をし、娘に学校生活をもっと
体験させたい思いから、定時制高校に入学して4年間過ごしたTちゃん。
小・中とそれなりに成長したが、高校生活で、目まぐるしく成長するとは、お母さん自身、
思っていなかった、と。実際、表情がとても豊かになったことに驚いていると。
修学旅行の時に、「親の付添を要請してきたリ、費用を親の負担で!」と言ってきた高校側に
対しては、納得できなくて、4回目言われた時に、全先生に読んでほしい!と手紙を
出して、闘ってきた、と。その結果、付き添いもなく、友だち、先生たちと旅行を終えた、と。
 
〇 その後、片岡次雄さんから、大阪府の高校受験をめぐって、貴重な資料を
元に、
話をされました。
 また、松森事務局長から、今日の話し合いについての「まとめ」の発言をして頂きました。
北村さんのお話を受けて、「警戒して、不安がって後ろ向きになって、防衛してしまうのでなく、
”何とかなるさ!”の精神で、{”まァ、いいか!~”」の弾みをつけて、拓いていく大切さを
話されたと思います。(詳しくは、松森俊尚さんのフェイスブックをご覧ください。)
 
◎ 
当日お書きいただいたアンケ-トを、添付でお送りしますので、ご覧いただけたらと
思います。大変良かった~というご意見と共に、課題として貴重なご意見も頂いております。
次回には、生かしたく、話しあっていきたいと思います。
 
* 長くなりました。お読みいただき、ありがとうございます。
 
                                     関山 域子
  JICAインクルーシブ教育研修に、今年も取り組みました 2016.9.13
    報告はこちらをクリック 2016年度JICAインクルーシブ教育研修 まとめ.pdf へのリンク
  第15回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会 報告
 9月4日4日(日曜日)に、北河内連絡会は、第15回「障害」のある子どもの高校進学を
考える学習会を開きました。その前に、簡単に今年の総会もしました。
皆様のご協力に感謝して、報告をします。
 
 大阪府教委は今年から大阪府教育庁と名前がかわりましたが、支援教育課の
首席指導主事の久郷正征さんが大阪府が取り組んでいる「自立支援コ-ス」と
「共生推進教室」などリ-フレットを配布して詳しく説明してくださいました。
またご自身の今までの歩みを振り返ってのお話をしてくださいました。
ずっと、身近に感じられた方も多かったのではないかと思います。
さらに、9月24日(土曜)にあびこの大阪府教育センタ-で行われる実践報告会の
案内もされました。
休憩後、白井清賀(さやか)さん(寝屋川高校・定時制・2年生)が、お母さんの孝恵さん
と共に前で、学校での暮らしぶりや、先生や他の生徒たちとのやり取り、時には、
妹たちや、中学校時代のトイレに閉じこもったりしたときの解決策など、生徒の
機転ある対応など、ユ-モアいっぱいに話してくださいました。さやかさんもとても
乗って表情や言葉が豊かだったと思います。 
 会場では、今回は質問カ-ドには書かれませんでしたが、アンケ-トには、貴重な
感想をお寄せいただいたので、添付で、紹介します。
主催した者の一人として、学習会をさせて頂いて良かったなあ~と、励まされた気持ちに
なります。ありがとうございます!!!

  第15回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会のアンケ-トの集約

1 まだまだ先の話と思いながらでも、参加して良かったです。高校に通わせている保護者の皆様の貴重なご意見が、とても勉強になりました。   希望と夢があります。 知的障害のある息子とそのお嫁さんと孫と、将来一緒に暮らしたいです。   そのために「自立」をめざします。    この子に一番合った学校で、この子がこの子らしく生きていける道が歩めるよう 頑張ってまいります。(寝屋川市の保護者)

2 障害(軽いもしくはグレ-ゾ-ン)の子ども達への進路についての話も聞けたらと思いました。 (例)小・中で、支援クラスに在籍しているが、頑張れば、みんな以下であるが、普通課をめざしたい!   そんな子どもの話も聞いてみたいです。(枚方市の保護者)

3 実際に府立高校に進学した障がいのある子どもたち、保ゴ者の方の声がきけて、とても有意義な時間を過ごせました。また、高校入試制度についても知る学ぶことができました。ありがとうございました。(寝屋川市、小学校教員)

4 とても 大変 初めて 知る事ばかりで、おどろきました。  資料も とても ていねいに くわしい物を 用意してくださり、 体験談も ふまえ 今後の参考になりそうです。 ありがとうございます。 制度も とても 気になっていたことなので 助かります。 高校生活支援カ-ドや 学習指導 および 評価について (通知:安心できる制度があるのですね)しっかり 熟読しようと 思います。 ありがとうございます。
(枚方市保護者)

5 小4の母親です。  まだ 高校のことなんて先の話かな? と思いながら参加させてもらったのですが、参考になりました。  今、小学校の支援学級のほうの人数も増えてきていて、中学、高校とどうなるのかな?行けるかな?なんて不安になっていましたが、少し元気がもらえました。 ありがとうございました。(枚方市、保護者)

6 学校からチラシをもらい 今回のことを知りました。 小2年生の母で、高校なんて まだまだだと思うのですが、現状 どうなっているのか知りたくて 来させてもらいました。 私も、もっともっと小学校へも情報がいけばいいなと思いました。  今日、来れて良かったです。 最後の話も、とてもためになりました! 
ありがとうございました。(枚方市、保護者)

7 知らないことも多いので、市人研通信を通じて 市内の教職員にも 宣伝していこうと思います。(私が、発行しています)市の人権の新聞で、全教職員配布しています。
                       (枚方市、保育園、教職員)

8 教職員として受験について 知識を得れたのはよかった。障害がある方と一緒に生きていくということを確認できる会を ありがとうございました。(大東市、教職員)

9 教育庁の方のお話はていねいで、よくこまかいところまでお話ししてくださって、とてもよかったです。大阪府の教育、がんばっている!と思いました。後半のお話も、いつもながら、とても良かったです。(枚方市、保護者)

10 私たち教職員や世間は、保護者の方からの意見を時おりクレ-ムという言葉に置き換えることがありますが、今日おはなししてくださった白井さんからのお言葉には、学校からのクレ-ムという言葉がありました。私たちが上から保護者の方を見ていたのだと感じました。  ありがとうございました。 (枚方市、小学校教職員)

他に、枚方市と寝屋川市の保護者の方2名が、アンケ-ト用紙を出してくださっています。文の記述は、ないですが。

以上、」皆さま、大変ありがとうございました!!!
  第106回定例会報告  (7月3日)
梅雨明けの宣言は、まだですよね。猛暑が続きますね。
お元気ですか。

さて、昨日、「知的障害者」を普通高校へ北河内連絡会の7月の
定例会が開かれました。暑い中でしたが、24名の若者たち、大人たち
が参加してくださって、話し合い、集いました。

〇 Hさん、いま中2の彼は、タンクに溜めている時期。理科が好きで、去年の
  夏休みの作品水ロケットは、人気投票No.5に入った、と。今年の夏休みは何を
  作ろうか、とお父さんが楽しそうな表情で語られました。勉強もお母さんと頑張っている
  との事でした。

〇 Sさん、中3の彼女。みんなと同じテストを受けたいと言い続けてきて、それがやっと
  認めてもらえて。チャレンジテストは、「学校の平均点が下がるから、受けられ
  ません」と。お母さん、意を決して府教委に電話。1時間ぐらい聞いて・・・。
  府教委からМ市の中学校に電話があって、校長が態度が変わったとの事。
  そのあとがまた興味深いですが・・・。
  ➡チャレンジテストについては、あとの話し合いでも盛り上がりました。

〇 新居優太郎さん、高2。いま、テスト中。お疲れが母子ともある様子。お父さんも参加。
  クラブで、幕張まで学会に出かけて発表に臨んだ体験。体育祭では、50メ-トル走
  を、クラスの友達に押してもらったり、クラブのアッピ-ルリレ-では、宇宙や惑星に
  ついて、学会発表を伝えたり・・・。若い看護師の男性がやっと少しづつ慣れてきて、
  少し家に帰られる時間もできてきた、と。9月の宿泊合宿に向けて、学校が
  交通手段を行きは、バスで、帰りはJRで~と。

〇 新万智子さん、参議院議員選挙の期日前投票に行く予定。市役所ですると簡単と
  思っていたとの事。でも、やはり、地域で選挙はした方が地域に根差すことになるで~
  という意見。R大学のふれあい大学。学生がまっやんに寄り添って、授業で語りかけたり、
  まっちゃんの気持ちを汲み取ろうとしているとか。
  最近はすっかりまっちゃんが、お母さんに力を貸しているとか。ちぇっ、いぇっ~と言いながら
  荷物を持ったり、カ-トを押したりして。お母さんが疲れているとお母さんの歩みに
  まっちゃんがあわせえくれるようになった、と。 どんどん、お母さんに気づかいする
  大人にナッテイルノダ!

〇 Oさんが登場、お母さんと。自立訓練の事業所に通っているO君。クッキングを学んだり、
  1泊2日の旅行に出かけたり。いろいろ取り組みがあって、専修学校の時より、「毎日が
  充実している」と弾むように言って。新大阪の有名なレストランに行った時の メ二ュ-まで
  しっかり紹介してくれて。お母さんによると、先生たちは、厳しく優しく教えてくれて、また
  保護者会も毎月あったり、「今日は、4者懇談でした」と、満足そうでした。
  会場が、すっかりO君ぺ-スで、表情豊かで、話が楽しくって、盛り上がりました。 

〇 Yさん、Iさんも、お母さんと一緒に参加されました。
  Yさんは、就労Bの所に通って、食事作り、掃除、編み物をなどをしていると。
  R短大のふれあい大学に行っている様子もお聞きしました。
  Iさんは、高校卒業後の居場所・行先作りに、奮闘しておられるお話しでした。そんな中、
  友人が1泊Tちゃんを泊めてくれるといってくれて月に1回、体験しているそうです。
  Yさんも、Tちゃんも元気な顔を見せてくれて、嬉しいです。そして、これからも、生きる道を、
  お互い、探っていかれると思います。情報を少しでもお持ちの方々が交換したリ、力に
  なれるところはお互い、だしあえたら・・・と思います。

🌸 この日は、4時から事務局会議をしました。そのため4時に終わりましたが、やはり、
  定例会に皆さんが集まり、交換するって、いいなあ~! 課題に直面しつつ前向きに
  根気よく歩んでおられる親子の姿と、思いに触れさせていただき、私は、励まされています。
🌸 皆さま、ありがとうございました。

--------------- 9月4日(日曜日)の北河内の総会・学習会の案内---------------  

今日、片岡さんが、既に「共に学ぶ」のメ-ルで知らせてくださっています。ありがとうございます。
皆さま、そのメ-ルをご覧くださって、ぜひとも、ご参加をして頂けますようにお願いします。

                                       関山 域子
  知的障害者を普通高校へ北河内連絡会 第105回定例会報告(5月24日)
5月7日(土曜日)は、北河内連絡会の5月の定例会でした。
ラポ-ル4階のミ-ティングル-ム2で、皆さん、3月の学習会以来の
久しぶり~と言う感じで、お会いできたことが嬉しかったです。
 
新学年が始まって1か月、子どもさんたちの様子から伺いました。
 
〇 Yさん、J工科高校へ。お母さんによると、「いい学校へ行かせてもらった」と。
学校が遅刻などに厳しく、携帯も電源を切ること。してないと、取り上げられて、
親が取りに行かなくてはならない、等。クラブは全員参加で、模型同好会に
入ったとの事。1週間に1回、担任から電話があり、気にかけてもらっている、
と感じると。家では、ちょっとあれているが・・・というお話でした。
支援学級という枠がなくて、皆と一緒に弁当を食べたり、おしゃべりしたり、
中学校時代、支援学級で過ごし二人だけの関係だったのから比べて、広がった
と。お母さん自身「支援学級という呪縛があったんだなあ~」と今は、感じて
おられるとの事でした。卒業前に、普通学級の授業やテストを受けるように
なった、Kさん自身が「なんでもっと早くこんな風にしてくれへんかったん?」
と言ったそうで、貴重な体験を語っていただいたと思います。
 
〇 優太郎さんは、高校(定時制)2年生に!新学期前にクラブの顧問の異動
があって、そのことを巡って、生徒たちの戸惑いから要求・抗議の動きなど。
そんな中、新たな二人の若い顧問が決まったり、担任は持ち上がってくれたり・・・。
定例会のその日に、「土曜講座」があり、異動された先生も登場されるとの事。
「優太郎プロジェクト」は続けられるとの話、、どうなるか?の思いで臨まれますが、
さて、どうなるか・・・。
2月末に看護師は退職されていて、新しい看護教が何と20歳の男性。次第に
慣れてきてもらっているとの事。介助員やノ-トテイクする先生は、変わって
いないとのこと。
校長から呼ばれて、9月の1泊旅行の時の話が。看護師を1人か2人か。主治医
訪問を、月曜(今日)。1年生では、リフトバスに乗れた。(枚方では、3年間、要求
し続けたが、かなわなかった。)今回は、滋賀に行く。片道は、バスが取れたが、
帰りが取れないので、電車になりそう。どうするか。JRの乗車拒否にあわないように
するために、などの話が行きかいました。北口さんが、「僕に任せて」と、どんと来い!
の態度表明をしてくれたりして。
〇 高校受験を来春に控えて。子どもは友達が大好き。そんな中で、
支援学校でなくて、普通高校で自立支援コ―スがある事をここで知って
友だちがほしいという願いが実現できるのでは・・・。
 中学校で、チャレンジテストも、定期テストも、他の子と同じものは、
受けさせてもらっていない。評価は文章表記で、数字による評価は
うちの子のためと言われて、してもらえていない。
 以上の実際を語ってくださったことを巡って、いろんな方から、思い
や、府教委の出している資料など見ていただきながら、皆と同じテスト
を受けること、それを排除するのは、差別。文章表記は、入試では
評価は0扱い。数字の評価なら、0点でも1の評価に。普段から、みんなと
いっしょに。またテストも皆と一緒のを受けて。それが一般受験に向けて
体験として積み重なるし、評価としても実になっていく、など。
でも残念ながら、先のような中学校の教師の認識や実態は、大阪の各地で
まかり通っているだろうなあ~と。だからこそ、親もたたっていかなくては
ならないし、私達も応援しなくては~と、再認識。
 また、自立支援コ--スに「障害児」だからと、こだわることは、どうかなあ。
”「障害」があるから進路を選べない”というのではない、「”みんなと一緒に
高校へ行く”という選択をする」ということでないかな、などなど。
 
〇 この日は守口の山本さん、枚方の鶴島さんが参加されていて、おふたり
からも、豊かな人生体験がにじみ出るお話を伺うことが出来ました。
山本さんからは、年1回、地域の中学校の教職員研修を開いてくれていて、
講座を受け持ち、Sさんの学校生活や普通高校に行くことをどう考えているか、
について、書いてもらったとのことでした。今なお、そんな講座を、学校内で
開かせておられることに、私は驚きました。
鶴島さんからは、学校に入学したら、あとは学校に任せるのよ。先生が言って
きはったら応えるとしても、あとは目をつぶること、親がひかなあかん。
「障害児」も周りも、お互い長年生き合って、当たり前の関係。
85歳、81歳ともなると、今じゃ息子を頼りにしたくなる。
生きる力をどうつけるか―それには、放り出さなあかん、と。
⇒新さんも同意して。支援学校出の子の親御さん、どうしてもいつまでも子ども
 扱いしておられるのが、気になる、と。
 
〇 高卒後の話の一つとして、一人暮らし、介助付き、グル-プホ-ムの話も、
今回は、話になり盛り上がりました。これをきっかけに経過とともに、皆さんの
思いを交流できたらな、と思いました。
 
* つたないまとめですが、15人の参加者が、丁寧に語り合っていただき、
熱い思いに胸を打たれたり、長年の蓄積と味わいに嬉しく共感させて頂いたり、
今回も、本当に、妙味を満タン味わわせていただきました。
ありがとうございました!!!
次もまた、どうぞよろしくご参加の程を、お願いします。
ご一緒に考え、歩んでまいりましょう。
 
                                 関山 域子
  第14回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会~みんなといっしょに高校へ行きたい!     
      
2016年3月27日 ラポール枚方
      ◇報告はここをクリック

  ドキュメント映画『風は生きよという』上映会と、お話し・交流の集い
  260人の人たちがあつまりました!大盛況!!  2016年3月19日 
      ◇詳しい報告はここをクリック
        ◆アンケート結果と感想はこちらをクリック

 
 1月24日(日曜日)の午後は、“知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”第103回定例会でした。
 
 児童デイをやっておられるお若い経営者の立場の方と、一緒に働いておられる方が、高校の先生の紹介で初めて参加してくださって、話は盛り上がりました。「今日は、目から鱗だった」と感想を語られました。「障害」がある子だけが集められていることが多いので、何とか普通の子どもたちや世間と繋がれる関係ができないものか等、問題意識を語り合いました。
 
 また、「職業体験」をする場合に、支援担任が支援学級在籍の生徒に対して、「迷惑になる」「嫌がられる」という言葉で、あらかじめお店や一般の事業所に行くのをやめさせて、「障害者作業所」関係のみを勧めるという話も出て、それはおかしいね、遠慮せずに、希望しているところを話していこうよ、など話しあいました。
 実際に参加者の家族から、「私のところも先生から言われた」「学校にそれはおかしい、といった」という意見がありました。
 
 進路を巡っては、学校に言い続けているうちに、3年生の2学期になってようやく普通学級での授業を受けられるようになった。普通高校や共生推進のある高校の受験を認めるようになって、学校も変化してきたと思うという発言がありました。そのように学校が前向きに変わってきたことも感じるのか、受験生も前向きになってきた話など、弾みました。
 
 現在定時制高校1年生のユウタロウさんのご家族から、すごく高校生活が充実して、楽しめている話がされました。ユウタロウさんと付き合いながら思い付いたことをどんどん取り組む姿勢がすばらしく、リフトバスでも、みんなと一緒に、親はつくことなしで行くという、想定外なほどの対応の数々・・・。クラブで、千葉まで学会に行く話も出ています。ユウタロウさんの意思表示を手伝う機器を開発しようという、なんだか夢のような話が実際にプロジェクトに乗りそうなほど、積極的な学校の対応です。
 
 マチコさんとお母さんからも、自立を心に描いて日常生活をすごしている様子を話されました。「最も早い、しかも確実な自立は、マチコさんを出すことよりも、お母さんが出ていくことやね」と、友人に言われた話を紹介されました。
 
 今回も、お話の一つひとつがご自身が立っておられる現実と向き合っておられる言葉に、含蓄が有って、学ばせていただくことが多かったです。ありがとうございました。

 北河内連絡会第102回定例会 (12月5日)

 昨日は、午後1時半から、ラポ-ル枚方4階ミ-ティングル-ムで「知的障害者」を普通高校へ北河内連絡会の定例会でした。
大阪市、四条畷市、守口市、高槻市、寝屋川市など枚方市在住の方以外にもいろいろなところから参加していただいて、話が盛り上がりました。年齢層も多様で、70年代~80年代に子育てをし、障害がある子どもとどう付き合ってきたのか、行政と学校と先生たちとたたかい、共に歩んできたかなどの話が豊かに展開しました。
 
 この春受験する若いお母さんや2年生のお子さんのお母さん。いろいろな不安が当然あるわけで、それを率直に語ってもらい、本当によかったと思います。そんな中、勇気を奮って、校長に話に行ったり、宣言文を見せたり・・・。頑張っておられるなあ~と思いました。会場からは、自分たちが歩んだ道から、何とか道が開けないものかと励ましの話がされたり、また、今の大阪府の高校受験をめぐっての情勢などの説明を受けたりしました。
 
 また、参加されたお母さんから、中学校での様子をお聞きしました。現役高校生の学校生活が語られました。お二人とも、定時制高校在学中です。定時制高校で「支援学級」という枠組みがなくて、先生たちも生徒たちも、ごく自然に、かかわったり、ストレッチャ-を持ち上げて階段を上がったり、校外学習に親なしで出かけたり、クラブ、土曜講座など楽しい話が盛りだくさん聞けて、よかったです。
 もう一人。若い介助員とどうつい合うかで、いろいろ苦心・工夫しておられる話をなさいました。若い介助員のやる気を損なわずに、バランス感覚を大事にして付き合って、先生たちが主導になるように、またクラスの友人たちとのつながりを模索しておられる現在までを、笑いをいっぱい頂きながら、お聞きしました

 10月11日は、101回目の北河内連絡会の定例会でした。(2015年11月18日更新)

 守口では2回目になります。20名近くの方々がお集まりくださいました。
 
ありがとうございます。
久 しぶりに優太郎さんも元気にご家族と参加してくれました。
また、中学生のお母さん方やお子さん、そして高校卒業をした若者、
おじさん、おばさん達も初めての方も含めて、色々集まってくださって、
貴重な話し合いをして頂いたなあ~と思いました。
また、丁寧にこれからのことを考えていかなくてはいけないと、
司会としては課題を頂いたと思っています。
いつもながら、定例会をするたびに、学ばせて頂いているなあ~と、
実感しています。ありがとうございました。
               
 JICAインクルーシブ教育研修のワークショップ

「障害者がみんなといっしょに学び合うことについて」

2015917日 守口市生涯学習センター・ムーヴ21 にて

 JICAでは、毎年「インクルーシブ教育/特別支援教育の推進」をテーマにした研修をやっているそうですが、昨年から大阪の「共に学び共に生きる教育」を研修プログラムに入れたいとのお話をいただきました。今年は9か国から16人の研修員が来日されました。アフガニスタン、スワジランド、タジキスタン、トンガ、ツバル、ベトナム、ミャンマー、モザンビーク、モンゴルです。恥ずかしながら、初めて聞く国名もあり、はてその場所となると半分以上は世界地図で指差すこともできません。

  1か月余りの滞在中、ほとんどは国立特別支援教育総合研究所や横浜国立大学、付属特別支援学校など、神奈川・横浜で研修が行われます。その中で4日間だけですが、大阪での研修が組まれました。そのうちの半日のプログラムをコーディネートさせていただき、『障害者がみんなといっしょに学び合うことについて』のテーマでワークショップに取り組みました。

  大まかに流れをいうと、

①人工呼吸器ユーザーのユウタロウさんが出演しているドキュメント映画『風は生きよという』から10分間の映像をみる。
②映画を観終わったところに、ユウタロウさん本人と両親が登場。
③お母さんからユウタロウさんの生い立ち(12歳まで)を話す。

④ここで「ユウタロウさんはみんなといっしょに教室で授業を受けているが、学習していると思うか?」をテーマにディベート。A:「している」 B:「学習していない」の立場に分かれて、ロールプレイ。

⑤お母さんから、支援学校初等部を卒業後、地域の公立中学校に入学したこと、その中学生活について話す。

2回目のディベート「ユウタロウさんが教室にいることは、周りの生徒にとってプラスになるか、どうか?」をテーマに、A:「プラスにならない」 B:「プラスになる」の立場でロールプレイ。

⑦お母さんから、高校受験と、現在の高校生活の現状について話す。

⑧司会から「お母さんの話を聞いていると、専門家がいなくても、専門的知識がなくて、施設設備が不十分であっても、生徒たちとの関わりが生まれ、学び合いが生まれているように聞こえるが、どう思うか?」と、課題を投げかける。ロールプレイではなく、自分の意見で話し合う。

⑨ユウタロウさんと研修員が直接に話し合ってみる。ユウタロウさんの意志表示の手段は(今のところ)まばたきだけ。スクリーンにアップしたユウタロウさんの顔を映しながら、対話が続く。

  私は進行役をしたのですが、貴重な体験をすることができました。最初ディベートのやり方に戸惑いを見せていたものの、一人、二人と発言が生まれると、次々に手が上がり発言が続きます。中には役になり切って立ち上がり、大演説をぶちあげて拍手喝さいを浴びるパフォーマンスまで飛び出しました。進行するにつれて、真剣に考える空気が伝わってきます。自分を開いて相手に訴えようとする積極さや、討論を楽しむかのような解放感は、日本人の中でやるディベートでは感じられないものがありました。

 (⑧で)自分の意見を求めたときに、「私は今朝まで、重度の障害者はやっぱり学習はできないと考えていましたが、ユウタロウさんをみて、今日の話を聞いていて、私の考えは変わりました」「私は特別支援教育のコーディネーターをしていますが、自分の国では施設も設備も十分なものがありません。障害者についての詳しい知識もありません。日本のようにはできないと思っていましたが、今日の話し合いに参加して、施設や設備や専門家がなくてもできるし、やらなければいけないのだと思いました。国へ帰ったら、ユウタロウさんのことを思い出してやっていこうと思います」…というように、自分の国の現実を通して考えようとする意見が続きました。学校や子どもたちの顔が思い浮かぶのか、時に厳しさやあるいは柔和さが発言する声に響いているように聞こえました。来日以来、国立の研究所や大学、施設の整った支援学校や支援学級を視察し、日本の立派な環境を目の当たりにして、専門的知識に裏打ちされた学者や教師の話を聞いて、自分の国の現実との距離を否応なく感じさせられていたのではないか、それがようやく本音を出せたのではないかと私には思えたものでした。

  ツバルの女性は「私はユウタロウさんをみたときに、胸のこみ上げるものがあって、その気持ちをうまく話すことができません。ただマリさん(お母さん)の愛情がユウタロウさんを育て、学習を支えているのだと思います。」と言って立ち上がり、マリさんのそばへ近づいたと思うと美しい花で編んだレイを自分の頭から外して、マリさんにかぶせ、しっかりと抱擁しました。拍手の中、マリさんはお礼と共に、「不思議に思われるかもしれませんが、私はユウタロウさんが生まれた瞬間から、一度も悲しく思ったことはありませんでした。いつもそのままのユウタロウさんが可愛くて、愛しています。」と話しました。

  ワークショップが終わってからも、賑やかに全員で記念撮影をし、あちらこちらで話の輪が生まれます。次々にユウタロウさんに話しかけ、ツーショットの写真を撮る列が止みませんでした。研修生もその場に参加した日本人の参観者たちも、みんなが深く考え学び合った2時間半であったと、そのすがすがしい表情を見ていて思いました。




 第13回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会
 
9月12日(土曜日)は、「知的障害者」を普通高校へが主催した総会と「第13回”障害”がある子どもの高校進学を考える会」が行われました。
 今回は、場所がいつもと違ってメセナひらかたでした。会員でも、ラポ-ルに間違って行ってしまったという方がおられましたから、もしかしてわからなくてお帰りになった方が居られたら申し訳ないなあ~と思いました。ともあれ、少人数から始まりました。
 
総会が終わって学習会の頃は、ほぼ30人は居られたでいたでしょうか。府教委の支援教育課の主席指導主事の久郷正征さんが「大阪府の障害児の高校受験・高校生活について」主に「自立支援コ-ス」と「共生推進教室」について講演してくださいました。久郷さんは、今年初めての方です。り-フレットを参考にしながら、両者の特徴、ちがうところ、同じような所を説明されました。受験の方法、何を観点に面接をしているか、入学後の生活、所属の学校が高校か支援学校か。制服、クラブ活動、評価などについて。
 
 すると、質疑の時、会場から2名、質問用紙に書いてくださった方が居ました。
司会はとても助かりました。
 
A, ・ 自己申告書は、じぶんで書かけなかったら、なぞり書きや親が代筆してもいいですか?
  ・ 知的障がい自立支援コ-ス、共生推進教室のテストは、どの様にしていかれますか。
    また、評価はどのようにされていますか。
  ・ 自立支援コ-スの増員をお願いします。
 
B, 自立支援コ-ス、共生推進教室 共に不合格の場合、共に、公立高校を受験できる
   日程になっていますか?
   また、このような状況に「なった方は、どのような学校へ進学されているのか(支援学校を除く)
   具体的な学校名を教えてほしいです。
 
また、会場からも「支援学校の中学部を卒業した生徒が、大阪府立高校の自立支援コ-スや共生推進教室を受験できるか」と質問がありました。これは、できますとの回答でした。
 
みなさんなら、どうお応えになりますか。司会の私は、みんな本当に本質を突いた受験生の思いが(保護者の思いが)詰まった良い質問だなあ~と思いました。
 
自立支援コ-ス、共生推進教室の定員の少なさ、高倍率については、アンケ-トにも貴重な意見が書かれていますので、ご覧下さい。
 
久郷さんは、久郷さんのお立場でお答えになりましたが、定員を増やすとは言えないと。また、「本人がみんなと学びたい意欲があれば」といわれたから、「意欲が表せない子は、自立支援には通らないのか」という声も出たりしました。
 
休憩の間、皆さんには質問を用紙に書いて頂きました。
久郷さんは最後まで残ってくださるとの事、質問によっては、久郷さんに応えてもらいました。
 
C、・ 一般の入試だと点数で合否が明らかだが、自立支援コ-スの合否基準がわからない。
    高校の面接官がどう決めるのか。3人定員のところに7人が希望した場合、4人は落と
    さなければならない。どうきめるのか、面接官」の感覚なのか。
  ・ 「面接で答えられなくても大丈夫」とあったが、過去にそういった受験者が合格した例
    はあるのか。
 
D,もし、不合格になってしまった場合の進路はどうなるのでしょうか?
 
E,・ なぜ、共生推進校は増して、自立支援コ-スは増えないのですか?
  ・ 知的障害者は点数がとれないのが障害です。知的障害者に対しての配慮はありますか。
  ・ じりつしえんの合否の基準はなんですか?
  ・ 共生ができて、8年(?)になると話しておられますが、卒業生の就職は、100%とと。
    離職は、どうですか?離職の原因はなんですか?
 
F、・ 府立普通科高校でていいんわれであれば重度の知的障害者であっても、合格可能なのか。
  ・ 合格したばあい、入学後のサポ-トは?単位は?卒業できるのか?
 
G,柴島高校に見学に行きました。とても、支援の事を考えてくださっていて、学校の雰囲気もとても
  活気があって、よい高校だと思いました。自立支援で人気があるのがよくわかりました。
  こういう人気のある高校だけでも、3人から4人に定員を増やすなど、配慮をしていただけない
    のかなと思うんですが。
 
H,3月に退職しました。
  自立支援コ-ス、共生推進コ-スを知る機会は、積極的な、保護者は、
    ・高校の学校説明会、
    ・進学フェア(府教委は、自立支援や共生推進のブ-スを出して100名近い人が来られたとの事)
    ・11月7日実践交流会(もう少し後に詳しく公開されるとの事)、 
  知ることが出来る。ところが、
  一般的な教師は、しる機会は、どんな研修がありますか?あまり教師は知らないのでは?
  (特に小学校の教師は、知る機会がないのでは?)
 
など、本当に貴重な本質に迫る質問が出されました。これらがあってこその話し合いでした。
 
北河内の、現在高校生であるお子さんが居るお母さんが会場に来てくださっていて、自らやわが子の体験を
丁寧にわかりやすく、語ってくださいました。
また、普通高校を卒業したお子さんが居るお母さん方も積極的に、自分や子どもの体験を淡々と、でも
思いを込めて、語ってくださいました。これから受験する人たちに、お役にたちたいと言う思いで。
本当に、皆様のお蔭です。
 
そこでは、親がわが子に普通の高校生になって暮してほしい、高校生活を楽しんでほしいという気持ちが
しらずしらずの内にあふれていたのでしょう、受験の方法論を聴くという以上のものを会場の方が感じてくださったことがわかりました。アンケ-トを読ませて頂いて、わたしはそう感じました。司会の思いを越えて、会場の方々が受験を巡って体験者から知恵をもらうという以上の交流をなさっていて、実感されていることが、素敵だなあ~と思いました。
 
全てのご協力を頂いた方々に心から感謝を申し上げます。
人数のすくなかったことや、会計のこと、会場のこと等、事務局員としては反省材料が多々ありますが、
「でも、いい学習会だったよね」と感じ、それだけに、課題も見失わないようにしていきたいと思います。
今後とも、よろしくご指南と、ご協力を賜わりますよう、お願いいたします。
ご一緒に創り上げていきましょう。
 
◇◆◇ 添付のアンケ-ト、ご協力、ありがとうございます。
     ご覧くださいね。私は、これを読み直して、報告を書かなくては~と、気合を入れることが
     できました。ありがとうございました。
 
                                             
◇◆◇ 片岡さんの膨大な資料作り、そして、限られた時間の中での、ポイントを抑えたご説明を
      ありがとうございました。
 
◇◆◇ 松森事務局長のまとめの挨拶は、気合が入っていましたね。「高校時代が楽しい」高校問題
     が楽しい」「若者が中心になる時代にしよう」コ-ルだった、と。わくわく感があって。、
 
◇◆◇ 久郷さんは、「皆さんの感じておられること考えておられることが知れて、よかったです」と言って、
     お帰りになりました。

学習会についてのアンケ-ト集約 

〇 参加者:30名           〇 アンケ-トを出された方:9名      

1、            この会をどのようにお知りになりましたか?

ア、                       学校の教員から:3名         イ、メ-ル等から:4名 

ウ、友人・知人に紹介されて:1名     エ、その他(チラシなど)2名

2、お住いの市はどこですか?

  ア、守口市:1名    イ、寝屋川市:3名   ウ、枚方市:1名

  エ、交野市:0名    オ、四条畷市:0名   カ、門真市:0名

  キ、大東市:0名    ク、その他:3名(うち大阪市2名)

3、あなたと「障害」当事者との関係は?

  ア、当事者(中:2名) イ、保護者:6名  ウ、教職員:3名(うち小:2名、

   中:1名)  

 本日参加されていかがでしたか?

〇 久郷さんにお話を聞くことができて、よくわかりました。いよいよ進路決定の時期になり、参考にさせて頂きます。 ありがとうございました。(保護者)

〇 ありがとうございました。 ・とても貴重な学習会でした。(保護者) 

  自立支援コ-スなんて、定員を定めるのがおかしいんでしょうね。

〇 保護者から高校受験について質問を受けた時に、答える事ができずに、インタ-ネットで調べましたが、限界があり、今回越させて頂きました。保護者の方々の思いを聞くことができ、本当に勉強になりました。ありがとうございました。(小学校教員)

〇 府教委の久郷先生のお話し、よくわかりました。色々な質問に丁寧に答えてもらい、嬉しく思います。(保護者)

〇 保護者の方野話が心に沁みました。小ガッコの去院は「こんなコ-スがある」という事をしることも大切だが、その「なかみ」を知ることが必要だと思う。「高校へ行く」

ということの意味を、保護者の願いを知る必要がある。(小学校教員)

〇 「みんなといっしょに高校へ行きたい」をキ-ワードに多角的に意見交流をすることが出来て良かったです。さまざまな思いを大切にしながら、今後に活かして行きたいと思います。(中学校教員)

〇 初めて参加させて頂きました。皆さんの質問が、自分の質問したいことと同じで,聞いてとても参考になりました。ありがとうございました。(保護者)

〇 勉強になりました。ありがとうございました。(保護者)

  第100回定例会 報告 (2015年8月5日更新)

暑いですね。お元気ですか。
昨日は、「知的障害者を普通高校へ北河内連絡会」の定例会でした。
何と、100回目の!!!


先輩の方々や今に至るまでの親御さん、子ども達、教員や市民の方々の努力の積み重ねで、
100回目を迎えたのですねぇ。始めに、参加者みんなで、100回目を向かえたことを、拍手で喜び合いました。

昨日は、初めての地・守口市の中央公民館で行いました。色々な事情で、今年受験される方は、来られませんでしたが、守口市民の山本惠三さんが参加して下さって、特別ゲストでという感じで、守口市を中心にたたかって来られた今までと今を語って頂けて、大変貴重な体験をさせて頂きました。

  皆さんは、山本惠三さんを、ご存知ですか?私はお名前は存知あげていますが、それ意外はほとんど知りませんでした。

  息子さんは、今46歳。運動歴は、44年。子どもが2歳から、運動を始めたと。それまでは医療にかかりきりで。医者に「治るんか?」と聞いてきたが、「治る!」と言った医者に出会わなかった。ある時、ある医者に「治らない」と言わしめた。

どういう生活をしていったらいいんやろう~と、全国を行脚して探したけれど、結果、なかった。自分でつくるしかない!社会を作り直すしかない!と。

新聞に投稿して-「障害者の為に」と言ってされていることは、差別・隔離やないか?!-と。そこから、「障害児・者の生活と教育を保障しよう市民の会大阪連合会」(通称しよう会)立ち上げ、創り、運動を進めて。保育所を無償に、小・中・は、普通でやりとおした。高校問題は、岡田さん中心に。生活の場作りでは、しよう会の運動で、地域に根差す生きる場所を作ることを、行政に求め、また、事業運営をしてきた、と。

いまは、人権擁護、成年後見人制度の問題、障害者の相談員をしている、その関係で、家庭にも入れる、とのこと。また、自立支援協議会の委員で、権利擁護の立場から守口で、2つの法人の理事をしている、と。

〇 一生、「障害児」の親でありたい。

〇 きちっとものをいう事が、「障害児」を護ることになる。

〇 「共に学んできた息子の仲間たち」が、今障害者のいる場・働く場を支える中心的な担い手になっている。

〇 グル-プホ-ムの基盤は、小・中・高で一緒に学んできたこと・人。しかし、いまは、支援学校卒も、子どもを送り込んでいる。

〇 もともとやりたかった地域の暮しを作らなあかん。-町内会。自治会。精神障害者関係の地域の活動など、今はやっている。

〇 子育ては楽しい。未だに息子と風呂に入って彼の笑顔を見ると、楽しい。

〇 週2回、デイサ-ビスに行って、疲労回復をしている。(肺の機能を補うために酸素吸入をして動いておられる))

〇 行政を怒るのだけは、お役目でやらせてもらっている。

〇 「共に生きる」というのは、「地域力をつける」、強い地域を作らなあかん。-自分らが社会資源や。わが子運動に終わったら、あかん。

〇 「わたし働きに行かなあかんから」と言って、市役所の窓口に子どもを置いていくことから運動が始まった。「家族がかえ(抱え)」ではなく、障害者が主体にならなければ。

〇 山本という個人でなく、「守口の障害者市民」という立場でお世話をやらせてもらってきた。

〇 教員との関係で、組合との関係で。15単組:アドヴァイザ-、講演やりつつ・・。組合から、市民組織をつくろう!と提案有り作った。

〇 小2の時、「二人担任は止めてくれ」と。「かっちん付き先生になる。支援学級の部屋のカギを締める。 

〇 自宅解放していた。子ども達、学校帰りのたまり場。留守家庭児童会が無い時代。:お母ちゃんが相手をしていた。

〇 グル-プホ-ムについて:大規模な金剛コロニ-を幼児期と老人をはそのまま残して、   それ以外の「障害者」を各地域に「移行」するという名目で、各地に国の施策に乗っかった   「地域拠点施設」が30人規模で、造られてきている。地域力を鍛え、創られていくグル-プ   ホ-ムでなく、大規模施設の上からの、分散化(=移行)になっている。

   守口-門真。茨木。交野-寝屋川は、これから。高槻は、・・・・・。

 参加者からの質問を受けて、学校のこと、夫婦の役割分担、精神障害者の場合、組合との関係、

など山本さんが語られたのは、多義にわたりました。最後の、金剛コロニ-の「地域移行」=「分散化」について、私は、知らなかったものですから、とても関心が盛り上がったように思いました。

  山本さんが語られたことを中心に書きました。まちがいやら、不足な点は、どんどん書き込んでくださいね。よろしくお願いします。

 ※金剛コロニーの地域移行について、片岡さんが投稿してくださいました。

さて皆さん、金剛コロニーの地域移行とは「こういうもの」です。
まずは、金剛コロニー(社会福祉法人 大阪府障害者福祉事業団)のホームページからまとめてみました。
グループホームと「作業所」をセットにした「大規模施設」がどんどん作られています。
泉大津市:ワークさつき
富田林:地域総合生活支援センターゆう
河内長野市:地域総合生活支援センターきらら
松原市:地域総合生活支援センターおんど
茨木市:地域総合生活支援センターあい
例えばおんどは
生活介護37人、就労継続B23人、共同生活援助59人と発表されています。
例えばあいは
生活介護45人、就労継続B15人、共同生活援助60人とされています。
共同生活援助はグループホームです。

 金剛コロニーを解体して入所者の地域移行を進めているという実態がこれです。基本は20人規模のグループホーム3棟を作り、間に「作業所」1棟を作ります。それぞれ別々だから、「小規模グループホームを拠点とする地域移行」という論理を、大阪府も事業団も使っています。
 地域移行事業として現在建設工事が始まっているのが、「地域生活拠点施設北河内区域」です。
これは守口市寺方本通りで建設されており、グループホーム3棟と「地域生活拠点施設」1棟が完成します。
 現在金剛コロニー内にある、「しいのき寮、すぎのき寮、くすのき寮、もみの木寮、すくよか、かんなびのさと、もっと(けやき寮、ひのき寮、若松寮は閉鎖済み)」は(老朽化により)閉鎖されます。代わって、3棟合計180人の入所施設を新設します。
 こうして、800人ほどいた「入所者の地域移行は完成」するのです。


第99回定例会 報告(2015年6月27日)
昨日は、「知的障害児」を普通高校へ北河内連絡会の定例会でした。
ラポ-ル枚方の4階研修室4がいっぱいになるほど、大勢の皆さんの参加を頂き
ました。ありがとうございました。
皆さん、色々な立場から、色々な思いを持って語り、また体験者からは色々
経験されたことを語っていただき、いい交流が出来たと思います。
 
現在中学校に在校する子どもをもったお父さん・お母さん方が、4組。枚方や他市から
お集まりいただき、現状や、受験についての思いなど語って頂きました。
その中で、わが子を見つめる目が、子どもに寄り添って、子どものペ-スを尊重したい、
また「タンク論」と夫婦で言っているんですよ、と紹介して下さったお父さん。順に変化して
いくのでなく、ずっと変化しなかったのが、あることをきっかけに突然変わるわが子を見つ
めてのお話し、興味深くお聞きしました。
 
〇 受験を巡っては、「知的障害」がある故に、別の部屋で別のテストだけでは内申がつかない
みんな一緒のテストを受け内申もつくように~の流れで、学校も了解してくれたけれど、
子どもの方がしんどくなるので、どうするか~の話し合い。一部の問題を取り組んであとは、
その子なりに取り組める課題をすることと併用したらどうかなど先生に言ってみたらどうだろうと、
体験された先輩のお母さんからの話など、智慧を出し合いました。他の中学校では、それを
していて、「二刀流」と呼んでおられました。なるほど、うまい表現と、思いました。
 
〇 配慮受験は、どんな配慮を、どうしたら受けられるか。また、私学受験のこと、自立支援コ-ス
をどう考えるか、実際はどうなっているのか、お子さんの受験で体験され方々からお話を
伺いました。また、今年度受験についての説明を受けました。今後も、このことは、継続して
話をお聞きしていきますので、是非ともみなさま、ご参加下さいね。
 
〇 また、現在高校生活をしている2組のお子さんと家族が参加してくださいました。
お二人とも定時制高校ですが、定時制高校の先生方が大変いいセンスで、やる気満々で
分からないことは親に聞き、また情報を集めて前向き取り組んでおられることを紹介されて
おりました。中学校では実現しなかったクラブに入れた話、ペットボトルを持って、卓球に
参加したら、体育をどうしようと思っていた先生たちが盛り上がった話、おもしろかったです
ねえ。、高校生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。優太郎さんは、
「高校楽しいですか」と聞くと、瞼をしっかりぱちくりさせて「はい」と答えて・・・表現してくれました。
また、介助についている若者達との関係つくりのご苦労-パンとぶつけないで、先生と語りつつ、
何とか若者たちにわかってもらおうと努力されている-も、とてもよく伝わってきました。今後の
関係がいい方向に開けますようにと、願っています。
 
〇 高校を卒業して地域の事業所に通い、また、大学のふれあい学生をしている親子さんも
話してくださいました。Yさんは、ふれあい学生で大学へ行くのが「楽しい」と微笑んで。
事業所でのものつくりも「楽しい」とかたってくれました。
今後とも、高校卒業の後の生活についても、ぜひ皆さんと語り合って、これからの人にとっては、
希望の道を感じていきたいし、支えあっていきたいと思いますので、どうぞよろしくご参加の程、
お願いします。
 
〇 また、昨日は、向井望さんが、ヘルパ-さんと来てくれました。嬉しかったですね。
「支援者募集」のチラシを持って。大阪府立大学の科目履修生の3年目。単位を取っているそうで、
出席をしっかりしていること、レポ-ト作りも取り組んでいるとの事で、感心しました。
ノ-トテイカ-にノ-トもとってもらっているとのことです。また、ゼミにも参加しているとの事で、討論は
好きで、ノンちゃんらしいと思いました。「また来てね」というと、腕を振ってくれて、別れました。
 
〇 受験では先輩のお父さんが、「親も子も、目標をどこに置くかは、早い方がいい。
配慮は日常の授業でしている配慮をしてもらいやすい。親の過去の経験が邪魔をしてしまう。
本当は、子ども達は普通高校で学びたいと思っている。大阪は府立高校は門戸を開かれている。
大阪では、独自に、定員割れした高校に入れる。背水の陣で臨もう。支援学校は最後でいい。」
と力強く語られました。土曜講座で、科学クラブに親子で今から行くのが楽しみだと、にこにこして。
 
*まだまだまとめきれていませんが、参加された方々の貴重な思いがあふれ、また、前向きに
何とかしたいね~の暖かい交流が行きかう会だったと私は、思いました。
如何でしたでしょうか。

〈フェイスブックから〉
“知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”の定例会を開きました。24人の参加があり、3組の家族が新しく参加してくれました。いつも思うのですが、当事者やその家族の話す言葉は、どうしてこんなに心に沁み込み、ひたひたと感情の襞を静かに震わせながらからだ中に広がって行くのだろうか、と。
 たとえば一人のお父さんが語ります―これまで妻が2度ほど参加していたのですが、今度はあなたが行っといでと言われて来た。中学1年のダウン症の息子は、通常学級と支援学級を往復しているが、周りもあたたかくて、本人も楽しく通学している。成績はよくないが、勉強は嫌いではない。毎日家で母親がそばについて、3~4時間やっている。それでこの点数かと思うとツライ。でも本人がまだ伸びる余地があると思うので、ワーク(市販の教材)を2時間3時間やっているのだが成績が上がらない。
 そんな時に夫婦で「タンク理論」を考えた。何事もタンクに溜まったらできるようになる。溜まるまでのスピードが人によってちがっているのだと。そう思うと少し落ち着いて見られるようになってきた。自分が子どもの頃はみんなで遊んでいた。...いろんな人たちといっしょにいて、いっしょにやることが大切なんじゃないか。勉強も何でもかんでも分けるようになってきた。習熟度別もおかしい、教え合うことが必要ではないだろうか。世の中が分ける方向に行っているが、そうではないのではないか。障害だけではなく全体として考えないと、と思うようになってきた… ―
 ゆっくりと話をされる。それを受けるように、周りから話が重ねられていき、交流が続きます。夫婦で編み出した「タンク理論」の話などは、聞きながらわが子を何とか理解したいと望む切実な期待と、理解しようと取り組む努力と、共に生きる覚悟が、フツフツと浮かびあがってきます。
 こうした言葉を交わしながら、少しずつ少しずつ、人との結びつきを広げて、「こと」が進んでいくのだろうな、きっと、と思ったものでした。フッと、安倍晋三や百田尚樹、橋下徹たちの、相手を押さえつけ殴りつけ支配する暴力的な言葉の対極にあるものだと思いました。
第12回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会の報告 2015年4月22日更新
 第12回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会を開催しました。
60人近くの方々が雨模様でしたが、ご参加くださいました。ありがとうございました。
 今年度の高校受験の報告に続いて、来年度の受験制度について、詳しい資料を元に片岡さんから話して下さいました。
  今年、高校を卒業した生徒さんに「卒業おめでとう!」 の花束をお贈りしました。Yさんは、しっかり「ありがとう!」と笑顔でいい、花束を受け取ってくれました。
  その後、新みすずさんが万智子さんと前に。落ち着いて座ってお名前は?と訊かれると「まっちゃん」と答え、終わる時は「サンキュウ」と。びっくりするやら、参ったなあ~と思いました。パラオに旅行して覚えたのとの事です。
 みすずさんの話については、アンケ-トをお読みいただきたいと思います。映画『風は生きよという』は、新居優太郎さんの中学校生活をルポしたものです。音声が小さかったので申し訳ないと思いつつ、でも皆さん集中して観て頂いていたと思います。アンケ-トの感想をご覧いただけますか。
  廣木佳蓮さんは、弟のお-ちゃんとの暮らしを。タイトルから雰囲気が伝わると思います。「お-い!お-ちゃん!障がいのある弟とのハッピ-デイズ」アンケ-トにある感想を、どうぞ~。
  盛りだくさんの企画でしたが、どのお話もスク-リ-ンに映し出された映像や写真、音声も駆使してのなかなか興味深いお話だったと思います。
  フリ-ト-クで、兄弟姉妹についてのご自分の体験を出して下さったり、
兄弟姉妹については、北河内では初めて取り上げましたが、廣木さんの
姉・弟の関係から、参加者が我が家のことを色々考えられた様子でした。
会場では、佳蓮さんがお父さん・お母さんのタフさから、感じ学んで
おられるものや、佳蓮さんが弟のことで差別的な対応をされたことから、
差別に怒り、問題意識を持ち、教師になろうという生き方を考えられた話
など語りあいました。
  新居優太郎さんについては、優太郎さんが成長した姿に心が動きましたと感想を頂いたり、優太郎さんが高校合格した事を喜び合うと共に、入学して以後の「医療的ケア」についてどうかなどの質問を出して頂きました。合格発表の時に、高校の先生たちが色々受け入れる姿勢を感じさせる対応をしているので、今後、具体的に話し合っていったり、実際に看護師や介助員などを見つける
課題など、出されました。
  まとめで、松森さんが「しがらみを生きる」ということと、「高校を選択する
=生き方を決めていく」という事を話され、今日の学習会の活気ある雰囲気の中に漂っている筋金をしっかりとつかんでくださったように思いました。
  本当に皆様、ありがとうございました。
  次回の北河内の定例会は、5月16日(土曜日)1時半~。初めてですが、
門真でやろうと話し合っています。場所は、これから探します。
決まり次第お知らせします。どうぞよろしくお願いします。
 

〈第12回「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会アンケ-ト

感想

    どの方のお話しもとても心に残るものばかりでした。

・新さんのお話は、うまれた頃から現在までゆっくりとお話をきかせていただき実際の体験と万智子さんの成長とのかかわりがよくわかりました。

・廣木さんの弟の話は、うちも姉妹がいるので親として大変悩んでいるところで、このようにお話が訊けたことは、貴重でした。

また、他のお宅の兄弟姉妹やおやとのかかわりに悩まれていることもきいて本当に貴重でした。

・新居さんは、ビデオ映画をみながら日々の生活も感じられ、とてもよかったです。新居さんご両親のかかわりにいつも学ばせてもらっています。(寝屋川の保護者)

    貴重なお話がお伺いできて、よかったです。ありがとうございました。(寝屋川の保護者) 

    現在、市立中学校・支援学級在籍の保護者です。初めて参加させて頂きました。

これまで、支援学級の先生たちから、進学先として強く勧められたのが支援学校でしたが、今日、この会での取り組みを知り、大きく進路を考え直すきっかけとなりました。

定員に満たない高校での全員合格を知り、行こうと思えば、行けるんだと希望が持てま

した。(四条畷の保護者)

    この会合に参加させて頂き、いろいろと学ばせて頂いたおかげで、「高校をどうしたらいいのか?」と迷っていたので、とても助かりました。色々な情報や選択肢があるのを知って、調べて、高校3年間中退せずに通っていける学校、楽しく学べる学校が見つかりました。(枚方市の高校生)

〈フェイスブックの記事から〉
“知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”の学習会を開催し、60人を超える参加者がありました。
 まず今回の高校受験の結果が報告されました。北河内連絡会に顔を出してくれた19人の人たちは、自立支援コース1名、定時制高校2名、高等支援学校5名、支援学校2名、私立高校3名、専門学校6名という進路が決まりました。青春真っ只中の高校生活が始まります。
 3月で高校を卒業した二人に会からお祝いの花束を贈呈、前に出たYさんは、いつものハニカミを満面の笑みに変えて「ありがとう」と大きな声であいさつしてくれました。新みすずさんは、娘のマチコさんと10年間高校受験をしてつかみとった高校生活が、どれほど大きな成長をマチコさんにもたらしたかを語りました。マチコさんが大阪の「定員内不合格」の最後の受験生であり、10年間の母娘のたたかいが、大阪の「定員内不合格を出さない」方針を生み出す柱になったのだと改めて感じました。いろいろな地域で、特に若い保護者の人たちに、ぜひ新さんの話を聞いてほしいと思いました。
 廣木佳蓮さんは19歳の大学生。弟の自閉症のオウガさんとの暮らしを「おー...い!おーちゃん!障がいのある弟とのハッピーディズ」と題して話してくれました。会場を笑いに包む話しぶりには驚くばかり。中学3年生の時、「お前の弟、ガイジやろ!」と言われたのをきっかけに、「障がいって何なのか?」「どうして差別はなくならないんだろう?」と深く考えるようになったといいます。オウガさんは定員割れで入学した普通高校を3月に卒業、さらにまた定員割れで大阪市立デザイン教育研究所に合格、春休みを使って現在個展を開催中とのことです。
 新居真理さんから優太郎さんの受験について話した後、映画『風は生きよという』の優太郎さん「主演」の部分を鑑賞しました。
 私は話を聞きながら「FB友だち」(と言わせてください)の山下浩志さんの言葉を思い出していました。「障害というしがらみを生きる」というのです。人間関係を表す言葉にもう一つ「縁」がありますが、「縁あって結婚した」とか「この縁を大切に」と、「縁」は何かいいことがあった時に使い、一方の「しがらみ」は「しがらみを断つ」というように何やらよからぬこと、マイナスなことをはらむ感じがしてしまいます。しかし実際の人間関係はいいことばかりではなく、いやなことも、正義も不正義も清濁あわせ飲み込んで、日々の生活を暮らしているにちがいありません。そんなことを考えさせられる言葉です。新さんも新居さんも、19歳の佳蓮さんもみんなしがらみを生きている、しかもしがらみを楽しんでいると私は思いました。すでに人生の達人です。娘や息子や弟と共に生きることで。
 もう一つは、「選択する」という言葉です。会場に集まった受験生や保護者の皆さんがみんな受験で悩み、とまどい、考え、話し合って考えました。そして、選択しました。一般の高校受験は点数で学校を決め、あるいは学校や塾に決められ、合格・不合格も点数がよかった、足りなかったで納得してしまいます。学校の教育内容や、雰囲気、高校で何を求めるのかなど、生徒も親もほとんど考えることなく済ませているのではないでしょうか。そう思うと、障害者の高校受験の取り組みは、生き方の選択でもあると、その姿を見て何度も考えさせられました。
 終了後、賑やかな終始笑いに包まれた交流会を居酒屋で持ちました。写真の優太郎さんの口には焼き鳥が載せられています。この時カテーテルを通して、お祝いのカルピスウォーターが注入されていたと聞きました。
※ヒロキオウガ作品展~おわりのはじまり~ 
3/28~4/3 12:00~20:00 (最終日は18:00迄)
GAILLERY3(神戸市中央区海岸通9番地 チャータードビル2F・3F
℡・Fax:078-392-2880


第97回定例会報告(2015年2月14日更新)
 2月1日(日)の午後1時半から、ラポ-ル枚方で知的障害者を普通高校へ北河内連絡会の定例会が行われました。
今年度受験する子どもとお母さん方、先輩やこれから中学に進学する子どものお父さん・お母さんや高校生、北摂や大阪そして北河内の連絡会の方々など20名近くの方のご参加の下に、熱心に話し合いが行われました。
 
〇 今年度、受験する生徒の現状や取り組みについての交流:どの子も、今の時期、卒業前の試験や、学校内での受験を前にした緊張感を、ご本人も感じつつ、前向きに勉強をしたり、準備に取り組んでいる様子が伝わりました。また、
   ・ 配慮受験で、別室がその子にとって、またこれからのことを考えてどうか。
   ・ 自己申告書の作成についての準備は、進んでいるか。学校との話し合いと共に。
   ・ 付添いの教師の数また交代要員・看護師の配置とその場所など。
   担任、支援担任、校長などと話し合う大事さなど確認し合いました。
 
〇 子どもたちは今~
  ・ 高校の卒業を前にして、試験の受け方や友達関係など、また卒業後のこと等
  ・ 学校内の介助員の関わりで、気になる事。本人の願いに寄り添っているか。
  ・ 高卒後の今の暮らし。海外旅行を楽しんで。日本より人が障害者に自然にかかわり、優しかった。
  ・ イケメンの友だちに関心を寄せて・・・。
  など楽しい話、ふんわかとする話、どうしたらいいのかなあ~など考えさせるお話など、色々出してくださいました。
 
〇 「医療的ケア」の要るこどもについての市教との話し合いの報告など
  ・ 「新居優太郎さんの親の付添をなくす会」の代表の松下さんから経過報告
  ・ そのうちの最近の報告
    市教委から11月に「実施要項」を作りたいと言った。
    1月の話し合いで。
      ・ 今年の4月から実施と言っている。
      ・ しかし、どんな中身かは、今までは、話さないし見せていない。
    今後の話し合いで:
      ・ 変な縛りになる「要項」でなく、共に学べる学校であるように「要綱」作りを。
      ・ 当事者が意見を言える中で、作成してほしい。
  ◇ せっかく「要項」を作ろうと言っている。せめて当事者の意見を入れてほしい。
     今、思いつくものを書いてみた。校長に持って行き、校長に、現場の意見を聞いて欲しい~と言    うつもり。
  ・ 修学旅行に親が付き添えと言ってきたのに、その費用を親に支払う事を要求してきた。親として、付添は学校がする事、やむを得ず要請によりついて行った。
    費用は、学校・市教委が払いべき、と言い続けてきた。しかし、「立て替え」という事で、払わざるを得なかった。市教委は、親が校長と話し合え~と。
     基本的に、義務教育は無償である。今回の事、おかしい。市教委が払うべき。
 
〇 エレベ-タ-の設置要求。
   ・箕面・豊中では、全市小・中共設置している。
   ・高槻では、4年前車いすの生徒が入学するに当たり、優先的につける。市教委との話し合いで。
   ・枚方は? 集中校のみ。東香里中など。(詳しくは、時価の市教委との話し合いで)
 
〇 2015年度、2016年度の受験制度の変化がある事
 
〇 3月29日(日)の午後1時半~、ラポ-ル枚方で、北河内主催の学習会をします。
    その中身について。
    
        おおよその骨子のみの報告です。間違いなどありましたら、関山に。
        また、付け加えやご意見はご自由にどうぞ。

JICA研修会で新さんとマチコさんが講演しました
※下記の項目からクリックしてお読みください
  
JICAインクルーシブ教育研修会の報告
  新みすずさんの提案文書『娘と共に歩む インクルーシブ教育』(その英訳版はこちら
  大手前高校定時制 湯前さんの提案文書『新さんの4年間』(その英訳版はこちら
  片岡さんの提案文書『大阪府の公立高等学校』(その英訳版はこちら

2014年度総会と第11回学習会の報告
9月13日(土曜日)の午後、ラポ-ル枚方で、「みんなでいっしょに高校へいこう」の願いを込めて、第11回知的障害児を普通高校へ北河内連絡会の総会・学習会を行いました。府教委からは支援教育課の島津邦廣さんにお越し頂き、講演会を致しました。
多数の方々にご協力いただき、またご参加頂き大変意味のある講演と話し合いが出来たのではと思っております。皆様、ありがとうございました。心より、お礼を申しげます。
 
島津さんからは、ご自身が中学校時代に「障害」のある子に出会った体験から、今に至る思いを熱く語っていただきました。その体験から、今の大阪での「共に学ぶ」教育を実現させたいお気持ちが伝わって参りました。また、実際、闘い、拓いてこられたと思います。
そして、今は主席指導主事として仕事をし、講演では、自立支援コ-スや共生推進教室についてとその違いをきっちりと語ってくださいました。また、大阪府では、2400名のいわば配慮が要るだろうと思われる生徒が、普通高校に在籍していること、その道もあり、合格したら、受け入れに力を入れていることも語られました。
(詳しくは、松森さんがフェイスブックに書かれていることを知り、松森さんにお願いしてその文を添付しました)
 
休憩の間に、みなさまに質問やご意見を書いていただきました。休憩後は、それを読みつつ、会場から体験してわかったことや智慧など、色々な方からご発言を頂きました。悩んでおられるお気持ちもよく伝わりましたし、体験者からの知恵も説得力があったと拝聴しました。また、片岡さんからは、貴重な資料をたくさん作ってくださっていましたが、充分な時間がない中、しっかりと、大事なことを皆さんにお伝え頂いたと思っています。
最後に事務局長の松森さんがまとめをしてくださいました。

〈アンケートの感想から〉

*うちの子は小5で、まだ時間があるという気持ちと、もう5年生という気持ちでこの会に参加させてもらいました。学力的に高校にみんなと一緒に行けるのかどうか何も情報がなく不安でしたが、今日の会に参加させて頂いて、とてもやる気いっぱいになりました。気持ち的に前向きになり、必ず息子と共に、高校に入学しよう!と思いました。ありがとうございました。

*勉強になりました。学力と本人のタイプがちぐはぐで、公立高校はあきらめていたのですが、また迷い始めてしまいます。

*私は初めて参加させて頂いて、皆さんのいろいろなお話を聞かせて頂いて、これからも頑張っていこう!!と励みになりました。ありがとうございました。

*自立支援コ-スや共生推進室のちがいなど知れてよかったです。情報を集めることが大切だと思う。

*沢山の方が来られていて、毎年すごいと思うのですが、この学習会の場が必要とされているのだ、と感じました。

松森のフェイスブックから
“知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”11回学習会をひらきました。
9月13日に11回目の学習会を開きました。50名の参加がありました。最初に大阪府教育委員会の支援教育課主席指導主事から、大阪の高校の入試制度の詳しいi説明があったのですが、冒頭ご本人の中学時代の障害者との出会いの話から始まり、思わず引き込まれてしまいました。中学卒業後の進路についてワラをもつかむような思いで情報を探したり、高校進学を半信半疑で家族の話題にしている人たちもたくさん参加されているにちがいないのですが、「引き受ける側」の教育委員会からこんな話を聞けば、障害者本人も保護者もずいぶん励まされるだろうなと思えたものでした。
 府教委担当者の話
40年ほど前はまだ障害者の就学免除・猶予があった時代でしたが、自分が中学生になった時、入学式で男女2人の重度の障害者と出会ったのに、以後一度も見ることがなかったのです。「義務教育なのに学校へ来られへんのはおかしい」と、生徒の声が上がり、教師もその声を受けて、本人や親に対する生徒たちの働きかけが生まれて、夏休みから二人の通学が始まりました...
 重度の脳性マヒの友だちだったのですが、放課後ちょっとでも早くサッカーをやりたいので、車椅子をあわてて押してひっくり返したり、蹴ったボールを顔面に当ててお母さんから怒られたり、そんな毎日が続くようになりました。
 しかし一緒に中学生活を送れるようになったのに、その二人だけ高校進学ができなくなりました。当然、「障害があるから高校に入れないのは、おかしいやん」という声が上がります。中学3年生でみんなで署名活動をやり、校内や校区だけではなくて街頭に出て、現在のアベノハルカスがあるあたりでも署名活動をして、2万人の署名を集めました。
 しかし障害のある二人の友だちは受験しましたが不合格でした。高校生になって、生徒会として高校の校長に訴えて、週に2時間ホームルームの時間に参加することができるようになりました。さらに毎日午後から参加できるようになり、そして高校の籍はとることはできませんでしたが、毎日学校に通うようになりました。その取り組みは、障害者だけではなくて、誰もが高校生活を満喫したいはずだと考えるようになり、落第しそうな友だちや、学校に来れない友だちと関わりながら、誰もが毎日通えるような取り組みへと発展して行きました。
卒業後も、卒業生が中心になって地域に小さな貸家を借りて(お金は大人が出してくれましたが)みんなが集まれる場をつくり、自立することを目指して、グループホームの活動をつづけました。
だからみんなといっしょに学んできたら、みんなといっしょに高校へ行きたいと願う気持ちは当たり前だということが、私はよく分かります。
そんな話をされたあと会場からの質疑応答をしました。府教委の担当者がこんな話をしてくれるのですから、障害者も保護者も心強いにちがいありません。質疑の最後に「障害があるから進学・進路をあきらめることのないよう、中学の先生たちともよく話し合ってください」と締めくくられました。
会場のフリートークから
休憩を挟んで、会場のフリートークをしました。今度受験する人たちや保護者から不安やとまどいや具体的な受験時の方法などの話が出され、それに応えて現役の高校生や卒業生の本人や保護者から受験時の経験談や高校生活の実際が話されます。あるいは小中学校の問題も出されてきます。毎回のことですが時間が足りなくなってしまいます。
「今ここの会場にいる高校生や卒業生は、自立支援コースや共生推進教室の人はひとりもいないですよね」と発言がありました。確かに5人の高校生と卒業生がいたのですが、4人が自立支援コースを受験したが(一人は多年度生で卒業見込みの者しか受けられないため資格なし)不合格で、いかに競争率が激しいかを示しています。しかし一方で、「ということは」全員が「特別枠」以外で、ふつうに受験して合格して、高校生活を送っているということになります。中学校の先生たちと相談して「受験上の配慮事項」を高校に要望したり、これまでの各高校の競争率を調べたり、それこそ「定員割れ」をねらうしたたかさを発揮しながら、受験に挑戦してきた結果でもあります。「多様な受験の方法」を、むしろ障害者の側が率先していると言えるのかもしれません。
自立支援コース(現在府内11校、各3名定員)を増やしていくことも必要でしょうが、制度の実態をはるかに超える勢いで、「みんなといっしょに高校へ行きたい」と願う障害者の声はこれからも広がっていきます。いかに「制度にあてはめる・はめ込む」かということだけではなく、高校入学を希望する人が誰でも入れるようになることを目指して行かねばならないのだと思います。それに向けて、あの手・この手を使い、知恵を絞りながら工夫を凝らして、普通の高校に入って行くかという取り組みがますます広がって行くだろうと思います。
施設がない、専門的知識がない、研修が不十分、教職員の熱心さがない・・・という高校側の都合、いわば「教える側」の都合に対して、「学ぶ側」の立場で要望し行動を起こしていくといえるのかもしれません。実際に障害者が入学して高校生活を送る中で、本人も友だちも、そして教職員も、学校の雰囲気や教育活動自体が大きく変わってきたというのは、こうした交流会の場で、本人や保護者、教職員の口を通していつも話されることです。 
情報を得る、人が集まる、交流する、意見を交換する、そして行動してみる、“知的障害者を普通高校へ北河内連絡会”の活動が、そんな一端を担うことができているのかなと、感じることができた学習会でした。

第87回定例会 報告

 昨日は、寝屋川市民会館にて、例会を行いました。
1学期の今迄についての学校生活の様子、遠足などの行事への取り組みや日常生活での課題、また、「医療的ケア」のいる生徒についての諸問題について、熱心に話し合いが行われました。
 都合で参加できなかった方からも、現状の報告を頂きましたので、皆さんにお伝えしました。
 昨日は、中学校の運動会の日程だった方があり、参加できない方もありましたが、逆にそのおかげで、運動会を見てから来ましたという方もおられて、懐かしいお顔を見せてくださいました。
 
さて、今後の日程について、お知らせします。
 
◎ 7月例会
  ・ 7月13日(土曜日) 午後1時半~4時半(事務局会議:~5時)
  ・ ラポ-ル枚方  4階 研修室 3
 
◎ 総会と学習会
 
  ・ 9月14日(土曜日) 午後1時半~5時
    始めに、総会。終わり次第学習会の予定。
  ・ 寝屋川市民会館 3階 講義室
  ・ 府教委支援教育課の島津邦廣さんから大阪府の取り組みについて。
   ・ その他:質疑を中心にして。
   詳しくは、今後お伝えします。

第8回学習会の報告

 
 3月23日(土曜日)に「障害児」を普通高校へ北河内連絡会学習会を企画いたしましたところ、68名の参加を頂きました。ありがとうございます。
 参加者は、地域的には、枚方市、寝屋川市のみならず、高槻市や茨木市、大阪市、摂津市、豊中市、また、京都府からもご参加いただきました。北河内と言いながら、交野、大東や門真などの参加者がなかったことは、次回に向けての課題とも感じました。
 また、中学生・小学生当事者と保護者が多く参加してくださいました。普通高校に友達と一緒に進みたいという思いを感じあえたのでは・・・と思います。
〇 始めに代表の挨拶で、力強く「共に学ぶ」道を歩んでいこうと語られたました。この4月に定時制の4年生になるMさんがさっと前に出て、お母さんの横に座り、堂々と「私は高校4年生になるんだよ」の自信の表情と落ち着きが、私は、とても嬉しかったです。
〇 大阪府の高校について基本理念や制度について、また、今年の高校受検の結果や傾向など、ここでしか手に入らない位詳しい資料を提供しながら、説明がありました。(資料が足りなかったので、申し訳ありませんでした。)
高校教育について、特に定員など政治的な影響を受けやすいこと、ここ2~3年は定員割れがあったり、倍率がまあまあの学校で、合格していたけれども、今年が厳しかったこと。定員を減らしたり、前期ですべての高校が受検させて~など。私学との関係で、情勢が動いたことなど。自立支援コ-スは、相変わらず狭き門でした。更に、今後の見通しが立てにくい現状があることも語られて・・・。でも、高校に受験するための諸準備が大事なことを、イメ-ジを持って(相手を知って)臨んでいく大切さが、文書の紹介などを通して行われたと思います。
〇 そんな中で、去年の合格者が今、普通高校でどんな生活をしているか、等資料の提供もして頂きながら話してくださいました。1年上に連絡会から受験し、合格したTくんがこの学校にはいます。(Tくんも3年生に進級。廊下で、この日喜びのタッチをしました。)そのことも、ずいぶん学校がうけとめていくにあたっては以前とちがっていたと思いました。
 行くことによって、いろいろ、話し合いつつ、開けていくということが・・・。ご当人も、すごく努力されていたので、「2年生に進級できました!」という喜びいっぱいの気持ちで、お母さんの傍に座って、静かな主張をしてくれたと私は思いながら、お聞きしておりました。
 受験前に、連絡会や高校問題を考える会に出て、普通高校を受験される決意を親子共にされた経過の中での心配を、どんなふうに乗り越えていかれたのかが、よくわかります。(この丁寧に書いて頂いた資料は、手元にありますので、ご御希望の方はもうしでて下さい。)また、中学校の教師たちも応援協力してくれたことも大きかったと語られました。そうでない場合もあったので、本来そういうものだと、改めて私は、思いました。たとえ当座、無理解で、壁になっていたとしても、本人・親の決意で変わっていくということも体験したので、このお話からも、まず決意して表明し、協力を得るとこらからかなあ~と、思いました。
〇 しんぺいくんからは「僕たちの青春」が語られました。私が感想を書くよりふさわしい人が事務局に居ますので、ゆだねますが、この企画は、しいぺいくんの語りが素晴らしかった!すごく久しぶりに、「ともに」を小・中・高の、そして、高に行けなかったしんぺい
くんの思いが、ぐ~んと伝わってきて。でも、人間しんぺいやろ!という仲間が居て。涙がでていました。
ありがとう!しんぺいくん。   しんぺいくんの今とこれからの青春に、拍手を送りたいと思いま~す。!
  しんぺいくんと共に青春を過ごす友人達ですが、仕事の都合や遠距離などでどうしても当日参加できまでんでした。そこで、手紙を寄こしてくれました。
 初めまして、私の名前はUと言います。
 私と新平君が出会ったのは、小学5年生の時です。仲良くなったきっかけは正直覚えていません。たぶん人見知りだった私に新平君からたくさん話しかけてもらい、気がついたらよく話すようになっていました。
 中学に入り、4人でいることが多くなったのですが、そのきっかけは4人で登下校をするようになったからです。みんな気があい、いっしょにいると楽しいので今でもつながっています。
 私は新平君に障害があるから特別だとは思っていません。手足が少し動かしづらいというだけです。他は変わりありません。でも、新平君が車いすに乗っているからこそ気づけたことがあります。それはバリアフリーのことです。例えば歩道の段差。普段自分たちにとっては簡単に越えることのできるものですが、車いすに乗っている人にとってはとても難しいことです。
 あとは、駅などです。私の使っている駅は少し前までエレベーターがなく、電車移動の時、駅員を呼んで上りはエスカレーターを車いす用にしてもらい、下りはみんなで車いすを担いで降りていました。それだと人手も必要ですし、時間もかかっていて大変でしたが、今ではエレベーターもできたのでスムーズに移動できるようになりました。
 新平君と友達になっていなければこういうことに気づくことができなかったと思います。新平君はいつも「助けてもらってばかりでごめんな」や「感謝してるよ」と言ってくれますが、私も新平君に助けてもらうことも多いので感謝しています。


〇 A君が生まれてから、呼吸器をつけるようになった由縁。生きてきた過程。 
 小学生時代は、支援学校で過ごしたA君が、中学校から地元の公立中学校に通うことを家族で決意。「設備が整っていないから無理」等差別的に拒否される言葉から始まって、いろいろあった。 話し合い、市教委にも要望書など出し、2学期のおわりごろ、やっと、看護師などが関わるのが増えたり、教室に行ける時間数が増えたりしてきている。
 しかし、親の付き添いを要請してくるのは、学校側も、市教委も、変わっていません、これから是非親の付き添いなしにしてもらいたい、と。
 また、A君は、「支援学校でも地域の学校でも、大変なことはある。それでも、地域の学校に通うことをお勧めします。」と母親とのまばたきで確認しての会話で話した、と。
〇 寝屋川市の義務教育における医療的ケアを考える会から、代表と副代表がでて。寝屋川市では、3年前に子どもが増えるのに看護師が増えない、その分、親の付き添いを新たに求めてくるということがあって、その時に市教委と北河内やバクバクの会の人たちが応援にきてくれて、市教委が、態度が変わった。毎年市教委に、要望書を出して、話し合いをしている。
 今年の要望書を、皆さんにみてもらいたいと、持ってこられた。今、寝屋川では、親の付き添いは、日常も、校外学習の時も、ない。副代表は、お子さんが楽しく学校へ通っている話をされた。友達が「私が一番よく知っているよ。」と言ったと。お子さんも学習会に、参加、にこにこ顔を見せて。
  
〇 フリ-ト-クいろいろ。
 
 ・ Aさんに、自分の子どもが13年前に入院していたとき、励ましてもらった、と。
 ・ 高校で、支援サポ-タ-をしている方から。高校生の打ち上げとかに、B君も誘われて今年は付き添いなしで参加。始めはそうでなかった。高校生活の一面を、実際が浮かぶように話してくださった。
 ・ 定時制高校に通っているCさんのお母さんは、障害が重くても、わが子を受け入れ、わが子なりの 過ごし方を定時制高校では、工夫してやってくれている。学年末には、評価ももらい、進級した、と。
 ・ 去年、普通高校に合格した生徒の親御さんが、進級できるか心配されたが、学校側の取り組みとしても、本人もかなり頑張って、伸びて、クラスでもクラブでもいい関係で、進級できた例。
 ・ 今年受験が厳しかったから(学級数減があった学校)結果として公立高校は適わなかったが、ご両親とも、公立受験を体験できたことはほんとうによかったと話しておられる。
 ・ 厳しくなったからと言って、ひかないで、挑戦して、高校の門を開いていこう。
等、色々語ってくださいました。拍手が起こったりして、共感が広がったりもしました。だから、やはり、実際にお聞きになるが一番。下手なほうこく・感想はこれまで。また、質問が少なかったのが反省です。これから、工夫したいなあ~と。            関山 域子
                                               

83回 定例会報告
(2013年1月1日更新)
寝屋川市民会館で、北河内連絡会の12月例会を行いました。
① 「医療的ケア」のいる新居君を巡っての2学期の報告と、話し合いをしました。
   その時、新居さんが出された資料を、添付します。
   色々意見が出て盛り上がり、今後も、学校並びに市教委との話し合いなどを
   重ねることなど
確認しました。
② 参加した皆さんの近況報告を出し合いました。
  高校生 ・
修学旅行
        ・2学期の様子、通学、評価など。
        ・学校生活と社会参加のボランティア活動。
        ・学校での過ごし方と生徒会活動をしている生徒達と
         どうつながるか。今後も見据えて。
  中学生  
・授業の中身に関わって。
      
  ・「障害」があるからということで、教えることが幼稚過ぎませんか。
        ・普通学級で学習したい本人の思いを実現させる努力。
  なかなか、興味深い話が、いろいろ出されました。
◎ 今後の予定
 ・ 例会
   2月3日(日曜日) 午後1時半~4時半(4時半~5時は、事務局会議)
   ラポ-ル枚方の予定
 ・ 学習会
   3月23日(土曜日) 午後1時半~5時
    ・高校受験について・・・制度など
    ・体験者
    ・若者になった当事者
    
  ・・・などを予定しています。
      詳しくは、決まり次第お知らせします。
           
                                  関山 域子

第7回総会と、「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会の報告
(9月22日更新)
                             2012年9月15日 ラポールひらかた にて

今日は、第7回「障害者」を普通高校へ北河内連絡会の総会と学習会でした。
70名を越える方々の熱心なご参加と、ご協力を得て、無事終えれたことを、心から感謝申し上げます。
〇 総会では、体調が回復なさってきている事務局の松森の挨拶(資料集に「総会挨拶」として掲載していますので見てください。)から始まりました。
  会計報告のあと、毎月例会を実施できるようになり、通信費がかさんでいることから、年会費を500円から1000円に上げさせて頂く提案をしました。
  また、年会費を収めている方が少ないので、今年はもう少しご協力して頂く機会を作りたいな~と思っております。
〇 代表が、10年間ご苦労願った大町さんから新さんにバトンタッチされました。大町さん、長年ありがとうございました。新さん、どうぞよろしくお願いします。
〇 学習会では、
  ◆ 府教委から、支援教育課の島津邦廣さんの共に学ぶ教育を進めてきたご自分の体験から、自立支援コ-ス、共生推進コ-スなどの説明を。

  ◆ 増田俊道さんからは、箕面東高校と池田北高校の実践を。とくに、折田涼さんと過ごした体験を織り交ぜ、校内での取り組みなども紹介いただいたり、地域の高校を受験する意味や定員割れをする意味、個人内絶対評価の意味を積極的に地域の普通高校の教員の立場から語って頂いたことは、府教委の話とのからみからも、よかったと思います。折田涼さんの修学旅行記の提供もありがとうございました。

  ◆ 今年高校生になった吉田さん、井村さん、高校二年生になった豊高さんのお母さん方から、貴重な体験談をお聞きすることが出来ました。

・ 吉田さんは、「駄目だろう」と閉ざさないで、「積極的に当たっていきましょう」と野崎高校普通科を一般受験で合格し、高校生活を楽しんでいる由香さんと並んで、会場の皆さんに呼びかける姿勢で話してくださったのが印象的でした。
    由香さんは、お母さんの話が終わった時、涙ぐんでいました。
・  井村さんは千帆子さんが、支援学校高等部を中退して、寝屋川高校の定時制を受験し、今高校生活を楽しんでいるが、それは、定時制の先生たちの千帆子さんの心をよみとったり、つかんだ努力をしておられる姿を紹介して、色々な生徒のいる定時制だからこそ培われてきたのではとお話になったことが私の心に残りました。
・  医療的ケアのいる小学5年生の鬼束さんのお母さんは、1学期の1泊合宿に親なしで参加出来た喜びを語ってくださいました。それに至るまでの、学校側や、看護師、医師、病院などの連携、ご家庭での準備と、いつ呼ばれても行ける体制をしっかり取っていたことを語られました。校長を始め人々に恵まれていることに感謝しておられました。「心配じゃなかった」と言い切っておられたのが、すごい!
・  豊高さんは、文ひろ君は野崎高校の2年生。入学試験までと合格してからを、レジメを作ってしっかりポイントを紹介してくださいました。評価で、始めは「進級できない」と言っていた学校にびくびく・・・。でも1年の終わりには「仮進級」残った教科を作業所の実習でクリアし、あと少しの文君。修学旅行に親が付き添えという姿勢だった学校が、ほかの生徒の親と学校と話し合って、親の付き添い無しで行けるようになった、と。すごくいい表情で話されていて、拍手>>>です。

  ◆ 片岡さんには、たくさん貴重な資料を作っていただき、ありがとうございました。
    今年の受験情勢やら、配慮すべきことなどを、短時間で申し訳なかったですが、お話しいただきました。
 
  ◆ フリ-ト-クできなかった分は、定例会に参加して頂いてということで、終わりました。

  ◆ 最後に、松森事務局長が、しっかり締めてくださいました。
〇 4階フリ-スペ-スで、個別相談を、3つのテ-ブルでしていただきました。
  関わっていただいた方々、ありがとうございました。
 *** 以上、感謝の思いを込めて、簡単なまとめに代えさせて頂きます。
                                     関山 域子 記 
会場アンケート から   
・ 毎年受験制度が変わったりするので、今日は聞けて良かったです。高校生活の内容が聞けてよくわかりました。ありがとうございました。(寝屋川・保護者)
・ 皆様方、すごく頑張られて今があるお話をお聞きして、まだまだ力不足だなと改めて力を頂きました。良いお話をありがとうございます。まだまだ勉強しなくっちゃでした。 (寝屋川・中1保護者)
・ 色々なことを知ることが出来てよかったです。今は、私立か、公立か迷っています。(寝屋川・中3保護者)
・ 非常に内容が充実していたのが印象的でした。情報が少ない中、会の活動を通じて今後も情報を収集していきたいと感じました。このような機会を与えていただいてありがとうございました。(寝屋川・中1保護者)
・ 本日の学習会に参加させていただき、中学卒業後の進路の視野が広がったと思います。この会に参加していなければわからない情報や先輩の方の情報を得られて、大変ためになりました。また、次回、参加したいと思います。(寝屋川・中1保護者) 
・ 情報がなかなか保護者のところまではいってこないので、わからないことばかりの状態の中、このような学習会を催して頂き、いろいろなことがわかり、質問もでき、有意義でした。また開催を、(小規模でも)お願いします。(枚方・中1保護者)
・ 自立支援、共生推進、競争率が高いのを、是非 解消できるようにしてほしいです。軽度の知能障害の子ですが、今の倍率では、なかなか受験できないのが、残念です。皆さんの活動で、これらのコ-スができたんですね。(枚方・中3保護者)
・ やはり、中学校からの情報が少ないのが気になり、参加しました。勉強になりました。
・ 勉強になりました。(枚方・中3保護者)
・ 初めて参加させていただきました。知らないこと、目からうろこのことなど沢山あり、勉強になりました。ありがとうございました。(枚方・保護者)
・ 初めて参加しました。一つだけ質問ですが、今、大阪府では、「障害」の表記は、「障がい」なっています。資料は全て「障害」を使われていますが、どうしてですか?(枚方・中1保護者)
・ 参加出来てよかったです。もっといろいろ個人的に聞きたいこと、沢山ありました。(枚方・中3保護者)
・ 参考になる体験などあり、とてもよかったです。(枚方・中保護者)
・ 中3のお友達(さとみさん)といっしょに参加しました。いっしょに来れてよかったです。たくさんの人が来ていて、びっくりしました。この会のあることが必要なのだと改めて知りました。
    ☆ 修学旅行のこと、ありがとうございます!家の近所では、また別のとこのプランタ-をひっくり
       返しています。 今日は、いい子でいました。くしゃみをしたら、ハンカチでおさえていたそうです。
       隣に座ったさとみさんが教えてくれました。はじめてできたんです!感激!
       (枚方・高2とよたかあきえ、ふみひろ)
・ たいへんべんきょうになりました。まだまだ知ないことが多く、これから学ぶことが大切だと思いました。
    (門真・中1保護者)
・ 経験談は、貴重で非常に参考になったのですが、件数が多く、あわただしく感じたので、もう少しゆっくりと詳しく聞ける状況にしていただけるとありがたいです。(門真・中2保護者)
・ たまがわのような学校がもっとふえればとおもいます。自立支援の定員が増えればと思います。全ての高校に支援学級か自立支援コ-スがあればと思います。発達障害の子(学習障害、ADHD)も入りやすい学校を作ればと思います。<最後尾の席(役員?)の私語が多く、聞きづらい>(門真・中・教員)
・ 高校進学に関することについて、知らないことも多々ありました。勉強になりました。当事者の方からのお話、胸が熱くなりました。今、自分が担当している子やその保護者が心に浮かびました。保護者、子どもの思いに寄り添い、教育を進めていきたいと力を頂いたように思います。ありがとうございました。(四条畷・小・教員)
・ 初めて参加させていただきました。下の子2人もいっしょだったので、ゆっくりお話を聞けなかったとこもありましたが、色々な方々の立場からの話や、高校のコ-スの話も聞けてよかったです。もう少し教えていただき(アドバイス)、子どもの進路を考えていきたいと思います。盛りだくさんの内容で、参加できて嬉しいです。ありがとうございました。(四条畷・小6保護者)
・ しらないことばかりで、とても勉強になりました。ありがとうございました。(茨木・小6保護者)
・ あらためて進路について考えてみたいと思います。(交野・中2保護者)
・ 北摂連絡会に参加している池田北高校の増田俊道です。盛りだくさんの内容で、皆さんの熱意がひしひしと伝わってきました。それぞれの地で、地道に頑張りましょう。今日は、ありがとうございました。

〇 アンケ-トを出された人数・・・24人
〇 どのように学習会の事をお知りになりましたか?
  ア、学校の教員から…10人
  イ、メ-ルなどから・・・ 3人
  ウ、友人・知人から・・・ 6人
  エ、その他(会員を含む)7人
〇 お住まいはどこですか?                                                                                 
  ア、寝屋川市・・・・・6人
  イ、枚方市・・・・・ 10人                                                  
  ウ、交野市・・・・・  1人
  エ、四条畷市・・・・ 2人
  オ、門真市・・・・・・ 3人
  カ、その他
    茨木市・・・・・・・ 1人
    豊能町・・・・・・・ 1人
〇 「障害」のある生徒さんとの関係は?
  ア、保護者・・・20人
    ・ 小6 ・・・ 2人
    ・ 中1 ・・・ 8人
    ・ 中2 ・・・ 2人 
    ・ 中3 ・・・ 5人
    ・ 中?・・・  2人
    ・ 高2 ・・・ 1人
  ウ、教職員・・・ 3人
    ・ 小 ・・・ 1人
    ・ 中 ・・・ 1人
    ・ 高 ・・・ 1人