2016年3月19日(土) 於 弁天町ORC(オーク)200生涯学習センター講堂
260人の参加で大盛況でした。
3月19日、“ドキュメンタリー映画『風は生きよという』上映会と、お話・交流会”を開催しました。午後1時30分開場の予定ですが12時を過ぎたころには車いすやストレッチャーに乗った方がロビーに姿を見せ始めました。スタッフが会場準備を始める頃にはたくさんの方たちから、受付を探して声がかかります。大幅に予定を早めて、1時過ぎには開場、受付を始めたのですが、続々と人の流れが生まれました。
車いすとストレッチャー用に両サイドのイスを外してスペースを作っていたのですが、今度はイスが足りなくなって片付けたイスをもう一度並べて定員用の120脚を全部並べました。全体に前に動いてもらい、できたスペースに別室からイスを40脚増やして、さらに別の場所から丸椅子を持ち込んで並べました。
(管理人に知れたら怒られそうですが?)結局立ち見の人も出て、190人ほどの入場者となりました。
5時30分開場の2回目も、70人ほどの参加者があり、合わせると260人、私たちスタッフ自身が驚くくらいに、多くの人たちが参加した大盛況のイベントが実現しました。
実行委員会の目標は二つありました。一つは、障害者が社会で当たり前に生きていることを、一人でも多くの人に知ってほしいということ。そのために作ったチラシですが、当初3000枚もあれば十分ではないかと思っていたものが、増刷に次ぐ増刷で18000枚を作り、小・中・高校や支援学校、役所や家庭などに配布して、すべてまき切りました。もう一つは、一人でも多くの人に、この映画を見てもらい、そして出演しているユウタロウさんや当事者たちの話を直接に聞いてほしいということでした。その二つの目標がどちらも達成できた満足感を持つことが出来ました。
トークショーに出演した、新居優太郎さん・真理さん・大作さん、中井早智さん(写真で登場した沙耶さん)、岸本彩さんのお話は、参加者の心に染み入り、課題
を投げかけ、考えるきっかけを作ってくれたのではないでしょうか。やっぱり人が集まるというのはいいものですね。期待感や、希望や、勇気がじわじわーと染み出て、こみあげてくるような気がします。
◆関山 域子さん
19日は、映画「風は生きよという」の大阪市内弁天町での自主上映会でした。2時からと、6時からの2回にわたり、映画会とト−クショウが行われました。主催者は皆様にお集まりいただけるか、ひやひやしておりましたが、大勢の方々がご参加くださり、熱心にご覧下さったり、話し合いにも参加してくださいました。ここに至るまで、いかにたくさんの方々が声を掛け合ったり、チラシまきをしてくださったり、実行委員が知らないところでお骨折りをいただいたお陰だろうなあ〜と、つくづく実感させていただいております。本当にありがとうございました。さて、私は、後半の部の総合司会者でした。その司会について、終わってから、ああ、失敗した!〜大事なことを忘れて〜と、思いました。それは、会場にお越しになっていた二葉泰子さんにご感想をお聞きすることを、忘れたことでした。二葉泰子さんは、インクル−シブ教育を現在は、阪大の大学院で研究をしておられる方で、視覚障害者です。映画は、副音声で、お聴きになりながら、ご覧になっておりました。このたび、私の勝手な申し出に、21日・今日感想をお送りくださいましたので、了解を頂いておりますので、「共に学ぶ」のМLに掲載させていただきます。また、会場では本当にたくさんの方々がアンケ−トをお書きくださいました。貴重な感想の数々に、心から感謝しております。実行委員会で話し合ったり、皆さんのこれからの生きる風になっていけば・・・と、共感させていただいたりして、企画させていただいて、本当によかったと思いました。では、以下は、二葉泰子さんのご感想です。ご覧ください。◆二羽 泰子さん
ご連絡いただきありがとうございました。
いえ、会場にはたくさんのすてきな方たちがお見えだったので、私の感想にこだわることは全然ないと思います。こちらこそ早々と帰ってしまって失礼 いたしました。昨日、早朝の新幹線で東京に行き、終電で帰ってくるという予定があったために、あまり余裕がなく、一昨日は遅くまで残れない事情が ありました。
映画はとても良かったです。映画に出てきたえびはらさんなどは、矛盾や困難の多い社会を自然体の遊び心で渡り歩いているうちに、接点のあった人た ちがいつの間にか引き込まれていくような魅力のある方ですよね。一方で、その人の魅力を十分に出し切れる環境にない人たちの姿からも考えさせられ ました。この人にはどういう介助が必要だとか、どういうサービスが求められているというような上から目線の形式的な話ではなくて、障害の有無に関 わらず、その人らしい生き方をどのように引き出して応援し合えるような社会を作っていくのか、そういう問題ではないかと思いました。
スピーカーとして登壇された新居まりさんの、逆境を逆境と気づかずにふわっと自然に交わしていくような、ああいう生き方もとても魅力的だと思い ました。また、ゆうたろうさんの魅力はきっとあんなものではなく、もっともっとこれから彼らしい生き方を見つけていくと思いました。あんな自然体 で魅力的な家族の姿がどこでも見られるようになっていけば、みんなが楽しいと思える社会がきっとできると思います。本来は、障害者問題などというものはないのだと思います。どれが障害者の問題でどれが健常者の家族や介助者の問題というのではなく、それぞれが 本来の魅力を花開かせることができて、自分らしい生き方ができる、そういう社会が私たち全員に必要なのだと思います。
皆さんによろしくお伝えください。
◆片岡 次雄さん
3月19日(土)、大阪市で「風は生きよという」自主上映会を開きました。
上映に当たって、是非ともいろいろな方に見て頂きたいという思いがありました。
副音声、字幕付のバリアフリー版で上映しました。
問い合わせや申込み状況から反応が高いことは窺えました。
ただ、個人的には1回で100名は厳しいと予想していました。
視覚障害者、聴覚障害者、東京からの参加など、幅広い方に来て頂き、第1回(午後)は満員御礼でし
た。
ストレッチャーや車椅子の方が多い第1回は、椅子を少なくし空間を多くとりました。
結局使える椅子を全部出し、詰めるだけ詰めて頂いてなおかつ立ち見が数名出る状態で始まりました
。
第2回(夜)は、少なすぎて寂しいと言うことはなく、ゆったりと見て頂ける、「いい感じの規模」に
なりました。
この映画に秘められた注目度を改めて感じました。
また、赤字必至でその対策を考えていた身にとっては、こちらでも一息つけそうです。
本当にありがとうございました。
「風は生きよという」公式ホームページに自主上映会の一覧が出ています。
こちらにも注目して頂くと嬉しいです。
なお、劇場での上映も決まったとのことです。
日程はまだ決まっていませんが、大阪では第七芸術劇場で上映されるとのことです。
劇場上映日程等が出るようになれば改めて宣伝させて頂きます。
その時はまたまたよろしくお願いします。